晴れのち曇り天文気象部夜

 

R7.04.23 更新

 

活動日 :毎週 月・水・金、ところにより土曜日
活動場所:主に地学室
所属人数:3年生16名 2年生22名 1年生17名
活動概要:主に以下の4つの部内活動と対外的な活動も行っています。

 

天文気象部の活動紹介

①定常観測
 地道な活動ながら毎日活動(観測等)をしており、校内の気象データ、太陽黒点データを数年間に渡って蓄積していま
す。

 

②校内合宿
 年に数回の校内合宿では、天体望遠鏡の基本的な使い方や、デジタル一眼レフカメラによる天体写真の撮影方法、流星群観測の手法などを習得します。

③校外合宿
 年に1回の校外合宿では、越谷市近郊では見ることができない
素晴らしい星空を観測しています。例年夏休みに行っており、昨年度は、乗鞍岳での合宿を行い、2晩とも晴天の下、星空を堪能してきました。

乗鞍岳で撮影したアンドロメダ銀河

 

 

乗鞍岳

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

④研究活動
 定常観測などの他に、個人研究やグループ研究も自由に行えます。2024年度は、マジックアワー、河畔砂丘、風紋、耐震性、カルマン渦などの班に分かれてグループ研究を行いました。

⑤対外活動
 対外活動として以下のことを実施、または予定しています。
1.児童館コスモスでの観測会補助
2.小中学生向け科学教室(例年春日部高校で実施)

 その他、外部団体から要請があった場合などに参加しています。




3.しらこばと祭(文化祭)
 
9月に本校で行われるしらこばと祭(文化祭)で、活動の様子を展示しています。体験型の展示や、生徒による解説付きの自作プラネタリウムは毎年好評を博しています。 


4.科学展出展
 研究の成果を、9月に行われる科学教育振興展覧会へ出展しています。地区展で評価された研究は、中央展(県大会に相当)、日本学生科学賞(全国大会に相当)などへの出展を推薦されます。


5.理科研究発表会出展

 グループ研究を、2月に埼玉大学で行われる理科教育研究発表会で発表しており、埼玉県内の他校の生徒と交流したり、埼玉大学の学生、教授の方々にご指導いただいています。


その他、活動について

・部では望遠鏡やデジタル一眼レフカメラを所有しています。部としての活動であれば、自由に使うことができるので、機材をもっていない生徒でも十分に活動できます。

・上記のように、活動には比較的高価な機材を用いていますが、校外合宿を除いて部費は徴収していません。初心者でも先輩たちからも機材の正しい使い方を教えてもらえます。





ブログ

天文気象部

【天文気象部】2025年度9月児童館コスモスでの天体観測の報告

残暑が厳しい中、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

こんにちは、天文気象部です。

私たちは9/6の文化祭の後に児童館コスモスに天体観測のお手伝いに行きました。

私にとっては初めてのコスモスだったので、初めて見る望遠鏡の使い方に戸惑いました。

今回のテーマは「月」だったので、望遠鏡を向けて観測しました。

月以外にも、夏の大三角がきれいだったので、私ははくちょう座を主に観測しました。

こちらは部員が撮った月の写真です。

 

次の日の夜には月食があり、各自見る人は自宅で見るという形になりましたが、私は午前三時に起きたのに、何事もなかったかのように二度寝してしまいました。今度は絶対起きます。

 

これから寒暖が激しくなっていく季節となりますので、どうかご自愛ください。

第54回しらこばと祭

 こんにちは、天文気象部です!先日行われた第54回しらこばと祭での、天文気象部の活動を報告します。


1日目

 1日目には校内公開が行われました。この日は生憎の雨でしたが、特別教室棟4階と、遠い地学室にも生徒のみならず、先生の方々もいらしてくれました!というのもこの学校、3階に渡り廊下があるのですが、雨の日には使えなくなり、移動距離が伸びてしまうことがあります。それでもこの部活に興味を持って来てくださった方々には感謝ですね!

 この日は今年3年の先輩方も卒業アルバムの写真を撮りに来ていました。2年生にとっては久々に仲良く談笑できたのではないでしょうか?折角ならフォトスポットなるものを作っておけば、先輩方のアルバムも彩れたのではないかと今になって思っています。

 1日目は準備が追いついていなかったので、仕事の合間を縫って二日目に向けた準備を進めている人もいました。文化祭終了後には科学展に向けての作業を進める人もいました。2日目はより多くの人が期待して訪れるので、部員もそれに応えようと頑張っていました。


2日目

本日は、一般公開が行われました。

昨日よりもたくさんの方がお越しくださいました!

お子さんや中学生など様々な世代の方に、私たちの活動を見てもらえたり、今まで準備してきた出し物を楽しんでもらえて大変嬉しく思います!

私たちが行ったのは、プラネタリウム、ミニプラネタリウム、望遠鏡、占い、地学クイズ、火山模型です。

また、合宿の際に部員それぞれが撮影した写真を集め、ミニ写真館として掲示しました。合宿では先生やOBの先輩が素晴らしい写真を撮っていましたが、カメラを改造したり、常に星を追って写したりしていてとても勉強になりました。一部の写真は栞として配布していました!

天文気象部では、写真部?というくらいカメラに詳しい人もいますし、奇跡の1枚!というような写真がたくさんあります!


自作プラネタリウムでは、春夏秋冬に加えて総説も解説しました。

季節の星座やそれぞれの推し星座・神話について熱く語りました!

1回の解説で約15分、みなさんに星について興味を持っていただけてうれしいです!

私が解説したからす座は、北斗七星から伸びる春の大曲線の先にある星座です。

春は北斗七星から伸びる春の大曲線や春の大三角形といった目印がたくさんあり、美しい星空を楽しむことができます!


望遠鏡は秘密の方法で地学室から土星や木星などを見てもらいました。

操作に慣れると一瞬ですが、なかなかピントが合わなくて苦戦します…2台設置しましたが、先輩はすぐに合わせていてすごいなと思いました。私たち1年生も、そうなれるように頑張ってたくさん練習しています!


占いでは、日付などから占星術を使い来ていただいた方を占いました。水晶などを置いた方が良かったという声もありましたが、新しい取り組みとして挑戦できたので進展はあったと思います!


地学クイズは簡単なものから激ムズまで揃えました!中学生くらいの知識で解けるような問題もありましたが、高校生でもちょっと難しかったです…でも、選択肢があるので4分の1の確率に賭けてみるといいかもしれません!


火山模型はサイフォンの原理を利用して、チョークの粉などで噴火を再現しました。


ミニプラネタリウムの制作体験では、星座の星の部分に穴を開け、アクリル棒を刺していきます。一番難易度が高い牡牛座は、21個も穴を開けないといけません!2年生が挑戦されていましたがかなり大変だったそうです…来てくれたこどもたちも一生懸命作ってくれました。

完成したミニプラネタリウムをライトを使って照らせば、星座が浮かび上がります!いつでも気軽に、プラネタリウム気分を味わえますね!


2日目もたくさんの方に来ていただいて、私たちにとって良い経験になりました。今回の反省を踏まえて、今後の活動や来年度の文化祭の改善に役立てていこうと思います。


総じて
 今回、夏休み終わりの合宿・科学展・文化祭と日程的にかなり忙しく、準備の時間が足りなかったと反省しています。11月の春日部高校でのサイエンス教室もあるので、反省を生かしてより良いものを提供できたらいいと思っています。いらしてくれた皆様ありがとうございました!また、今年いらしていない皆様がこれを見ているようでしたら、来年の文化祭でぜひお越しください!

【天文気象部】 乗鞍岳合宿 2日目〜3日目

1日目に続き、2日目です。

 

登山コースのメンバーは、乗鞍岳最高峰・剣ヶ峰への登山に挑戦しました。

ちなみに剣ヶ峰は、標高3026mで日本で19番目の高さを誇る日本百名山の一つです。山頂からは槍ヶ岳や穂高岳をはじめとする北アルプス連邦が一望でき、東側には八ヶ岳、南東側には南アルプスと中央アルプスが広がります。快晴時には、何と遠くの富士山の山頂までも見渡せることも!まさに、日本の標高ベスト5の山々を一望できる、とても貴重な場所なのです。

少し紹介が長くなりましたが、そんなすごい山に登山メンバーの人たちは登ったというわけです!

登山メンバーのうちの一人に話を聞くと、登山道は大小の石や岩がゴロゴロと転がっており上りづらかったらしいです。下山する際も足がすくみ止まってしまった人もいましたが、何とか無事に帰ってきたとのこと。ちなみに余談ですが、山頂にてほかのグループの方に山岳部と間違えられてしまうという珍事や、登山中には遠目に熊が...

登山コース

乗鞍岳最高峰剣ヶ峰 山頂 3026m

熊 出没!(写真中央の黒い塊)

一方、お花畑コースのメンバーは、畳平のすぐそばに広がるお花畑をゆったりと散策しました。たくさんの緑の中に黄色や白、紫の花々が点々と咲く景色はとても鮮やかでした。涼しい風が吹き抜ける中での散策は、越谷では味わえない気持ちよさで、昨夜の眠気も少しだけ吹き飛びました笑。

お花畑コース

お花畑全体の写真

お花畑全体の様子

ハイマツ

基本的には標高2500m~3000m以上の高山帯の植物 地面を這うように育つため「ハイマツ」と呼ばれている

また、お花畑を散策した後は、鶴ヶ池方面にも立ち寄りました。鶴ヶ池は、大黒岳の斜面から流れ込んだ土砂によって S字型の湖面となり、その形が鶴に似ていることから「鶴ヶ池」と名付けられたそうです。静かな水面なのに、鮮やかな青色をしていて驚きました。周りの緑の景色の中に澄んだ青が映える様子はとても美しかったです!

夕食時に窓から見る空がやんわりと曇っていたので夜に星が見れるか心配でしたが、外に出てみると夜空にはたくさんの星が広がっていました!

私は、「これがあの星座だ!」「あの星、知ってる!」などと、声を上げながら夜空を見上げました。この日は眠すぎてあまり記憶がないのですが、、、笑。それでも、星空の美しさははっきりと覚えています!特に流れ星が何回も空を横切っていて、そのたびに私の心で歓声をあげてました。そして、1人で静かに願い事を唱えてました笑。

天の川

日周運動(中心は北極星) シャッターを一定時間開け続けることにって撮影

M33 さんかく座渦巻銀河 

 NGC7635(バブル星雲、しゃぼん玉星雲)左 散光星雲、M52右 散開星団 

M45 プレアデス星団 (すばる)

 

ある人は、プレアデス星団が肉眼ではっきり見えて大喜び。またある人は、アルビレオに夢中で、ずっと「アルビレオ!」と言ってるくらい、頭の中がアルビレオー色になってました笑。

その後、睡眠をとり、朝食を済ませて、乗較岳をあとにしました。

最後に撮った全体写真は、みんなの表情に疲れがにじんでいましたが、それ以上に充実感でいっぱいな様子でした。

 帰る直前の幸せそうな集合写真

天気が少し心配でしたが、両日とも星空を見ることができて嬉しかったです。越谷では見ることができない星座や星々をたくさん見ることができ、とても貴重な経験になりました。今後の校内での観望会や児童館コスモスでの観望会の補助では、今回の合宿での経験や知識を活かして積極的に取り組んでいきたいと思います。以上です、ありがとうございます。

【天文気象部】2025年度8月乗鞍岳合宿 1日目

皆さんこんにちは。

楽しかった合宿も終わり、学校が始まってしまいました。

少し遅くなりましたが、合宿の報告をします。

 

8/20~8/22の3日間、岐阜県の乗鞍岳へ天体観測に行きました。

7:30頃に学校を出発し、14:30頃に宿に到着しました。

宿に到着してすぐに部屋の鍵を受け取り、各々の部屋へ。1時間ほど部屋で過ごし、お風呂と夕食を済ませました。

 到着後に見た10度台の温度計到着後に見た10度台の温度計

夕飯後、外は曇りで空が見えなかったので部屋ごとに交代して外を見張りました。20:20頃に星が見え始め、急いで観測を始めました。

 夜のうちに見えた天体

アンドロメダ銀河(M31)

21:30頃から曇り始め、私は8/21の1:30まで頑張って起きていましたが、結局

8/21の朝まで曇っていました。みんな悲しんでいました。

曇ってしまったのでおふざけの乗鞍(カメラのシャッターを開け続け、赤ライトで文字を書いたのを撮影 他にもいくつかありましたが…)

視程は約10m 暗いのでなお見えません (20日22時36分頃)

2日目~3日目の様子は次のブログに続きます。ぜひそちらもご覧ください!

【天文気象部】2025年度7月校内観望会

皆さんこんにちは、天文気象部2年Oです。

暑くなってきましたがいかがお過ごしでしょうか、熱中症にはお気を付けください。

さて、ようやく今年度初の観望会を実施できたので報告します。

今回は夜間平均気温がなんと27℃と、熱帯夜の中での観測となりました。気温が高く、湿度も高く大気の状態を心配していたのですが、なんとか雲間から観測ができました。一年生は初めて屋上に足を踏み入れたので、新鮮な心持だったと思います。

また今回は雲間からの観察だったので、Seestarを用いた撮影のものがメインです。

こぎつね座の亜鈴状星雲(M27)、

惑星状星雲の一つで、恒星の最期の形態の一種。

りょうけん座の子持ち銀河(M51)、

二つの銀河が合体している途中だと考えられている。

いて座の三裂星雲(M20)、

星雲の手前側に存在する暗黒星雲によってさえぎられ独特な模様が形作られている。

ヘルクレス座の球状星団(M13)、

比較的古い星が集まった星団。同様の球状星団が天の川銀河のハロー(外縁部)に多く分布している。

さらにはアンドロメダ銀河(M31)などなど、

天の川銀河から比較的近い位置にあるなかで最大の銀河。天の川銀河に現在接近中である。

雲があったことを考えると、沢山の天体を観測することができました。

今後は乗鞍岳での合宿も予定されているので、今回よりも多くの天体を観測したいです。

(天の川をもう一回拝みたい)

一年生も二年生も、Seestarのような機械のみではなく、自分で手動で合わせる技術も一層磨いていきたいところです。

以上が報告と相成ります。暑さに負けず、体調に気を付けてお過ごしください。

【天文気象部】2024年3月26~27日 3年生さよなら観望会

 お久しぶりです。時間が空いてしまいましたが、3月26日、27日に3年生さよなら観望会が行われました。

観測会の前に行った卒業を祝う会では、学年間の垣根なく、みんなで楽しみました。

 さて、日も傾いて観望会です。今回は代替わりということで1年生が積極的に準備に参加しましたが、先輩の補助がないと難しいこともしばしば...これから精進していきましょう。極軸合わせも一年生が挑戦しましたが、やはり時間がかかりましたね。

 観望会は前半は雲の影響を受けて、星がよく見えませんでしたが、後半には徐々に見えるようになってたので、seestarを用いて観測してみました。M64

 これはM64、通称黒目銀河です。かみのけ座の約2000万光年先にあります。さすがに8分の撮影では特徴の黒いディスクが見にくいです、残念。M13

 こちらは球状星団のM13です。約2万5000光年先に見えます。比較的簡単に見える天体なので、望遠鏡からの写真を撮ることも面白そうですね。どちらもseestarのおかげで本当に簡単に見えました。

 黄砂の影響もあり厳しい条件でしたが、全学年を通して楽しめた観望会になりました。3年生のみなさんありがとうございました!!

【天文気象部】埼玉県理科教育研究発表会

2月8日に埼玉大学で行われた、埼玉県理科教育研究発表会に参加してきました。

天文気象部からは今年度、各班で行ってきた10点の研究について

ポスター発表をしてきました。

多くの先生方や高校生からいろいろな意見をいただきました。

今後の活動に活かしていきましょう。

 

【天文気象部】C/2024 G3 アトラス彗星観測報告

お久しぶりです。年末年始の天文気象部は、みんな各々の研究結果をまとめるのに大忙しでした。私もその一人でしたが早くまとめ上げられたため、また彗星を撮ってきました!

昨秋にみられた紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)が記憶に新しい年末、新たな彗星が太陽に近づきつつありました。それがC/2024 G3アトラス彗星です。しかし今回は北半球からの観測は絶望的で主に南半球が有利だったので、あまり意識はしていませんでした。

ところが冬休みが終わるころに流れが変わりました。日の出前の観測情報が次々と上がってきたのです。しかも今回は山あいだけでなく都内からも撮影された写真があがっていました。時期は冬真っただ中であり日の出は7時前と、特段な早起きの必要もなく、そして関東の冬は快晴になりやすいので昨秋よりも観測条件がとても良かったのでした。

その時に撮影した写真がこちr... と言いたかったのですがありません(泣)。そう、冬休みで生活リズムが乱れまくった人が早起きなんぞできるはずがないのです。と、いうことで夕方に見えるようになってから参戦しました。

捉えた彗星

1/14の夕方撮影分です。小さいですが、はっきりと尾を引く彗星の姿を観察することができました!案外早く見つかったので驚きました。

続いて、1/15の夕方撮影分です。この日は驚くべきことに日の入り前から見えており、尾も確実に14日と比べると伸びていました。紫金山・アトラス彗星の時の日を追うごとに姿が変わってゆく光景が思い出され、観測が可能なこの一週間は様子を見守ろうと思ったほどです。

がしかし、ほかの部員たちは研究のまとめ作業の大詰めを迎えていたため、終始私一人の観測となってしまいました...

 

翌1/16の夕方、少し雲があるものの西の低空は雲が抜けていたためその日も学校に居残り、観測を実行しました。ところが、居るはずの位置に彗星が見えません。いくら露出の微調整と簡易現像をしてあぶりだそうとしても、一向に見つかりません。結局、姿がとらえられぬまま、彗星は沈んでしまいました。帰宅して現像した画像がこちらです。

彗星、居る…?

PCの画面と数十分にらめっこしたのち、彗星(っぽい)?モノは見つかりましたが、これが本当に彗星なのかはわかりません。方角と高度はほとんど合致しているので恐らくそうだと思いますが、特殊な訓練(笑)を受けた者のみが見えるといっても過言ではないほどの姿でした。

そして彗星観測のラストチャンス日、1/17がやってきました。この日は研究がひと段落した2年の部員も一緒に連れて行きました。しかし嫌な予感は当たり、一向に彗星の姿が捉えられず、1/16と同じく彗星は沈んでしまいました。最初の2日間で私一人で彗星の雄姿を見てしまったこともありほかの部員にも見せたかったのですが、とても残念でした。

帰宅して撮影した画像を現像していると、淡く写っている彗星を発見しました。どうやら薄明の明るさに負けてしまい、カメラ越しでも見られなくなっていたようでした。

17日以降も、南半球での観測報告を見ていました。核が分裂したことによって幾重もの尾が広がる様子は、写真越しでも感動を覚えました。ぜひC/2024 G3彗星の画像を検索してみることをお勧めします。

特に、彗星の核が地平線に沈んだ後も長い尾が空に残されて見える姿は、古の大彗星であるテバット彗星やクリンケンベルグ彗星を感じさせてくれました(長いこと天文好きをやっていると自然と頭に浮かんでしまうものです)。

次の彗星がいつやってくるかは運しだい、としか言いようがありませんが、ぜひ観測のチャンスがあれば見てみてください。たぶん私も眺めていると思います。ご覧いただきありがとうございました。ではでは!!(2年・M)

追記:連日体調がすぐれず記事の公開が遅れてしまいました。皆様もどうか健康にはお気をつけて…。

【天文気象部】紫金山・アトラス彗星観測報告

それは遡ることおよそ半年前…。

児童館コスモスでの天体観望会の際、入部したばかりの1年生がスターリンク衛星(スペースX社が打ち上げている人工衛星)と彗星を誤認したことから始まりました。「彗星ならもっと淡く見えてこんなに速く見えないよ~」などと言っていたのですが、ふと本物の彗星が見れないかと気になってしまい調べてみると、2024年秋にある彗星が地球に接近するという記事を発見しました。しかも肉眼で見られるような明るい「大彗星」となる見込みということで、期待を胸に待ち望んでいました。その彗星の名が、紫金山・アトラス彗星(C/2024 A3)というわけです。ちなみに下写真が前述のスターリンク衛星です。

ちなみにこれがスターリンク衛星

時が経ち、2学期中間考査期間に差し掛かろうとする頃、南半球で肉眼観測の報告が上がり始めました。彗星の尾は日ごとに長くなり明るさも増していましたが、日本は台風の影響で全国的に晴れない日が続いていました。そんな中1日だけ10/2のみ快晴予報だったため、行くしかないと思い出撃しました。その結果がこちら。

快晴…?

…快晴?? 未明4:30、目が覚めると東の低空に雲が立ち込めていました。これでは日の出すら見えないじゃないか、と落胆しました。結局ただただとんでもない早起きと往復十数キロのサイクリングを強いられたのと同時に、彗星撮影の難しさを実感しました。結局その後も晴れの日はなく、近日点(太陽最接近)後の後半戦にお預けとなりました。

考査が目と鼻の先に迫った10/12、チャンスがやってきました。近日点を無事通過した彗星は、今度は西の空に見え始めます。日本から見え始める初日であるこの日、晴れ予報が出たのです。紫金山・アトラス彗星は非周期彗星ですので、もう二度と太陽系には戻ってきません。部活の仲間を誘い、機材をもって自転車に乗りました。スマホのアプリを頼りに彗星を探します。

捉えた!!

なかなか見つからず諦めかけていたその時、淡い光が写真に写りこみました。よく見ると扇形の尾があります。ついに撮影に成功したのです。「写った!!!」と思わず声が出てしまう感動と安堵がありました。肉眼ではまだ見えず暗い写真ですが、収められてとてもよかったです。【写真:10/12 17:44 さいたま市 2年・M】

その翌日も撮影を試みました。10/13は近地点(地球最接近)の日で、明るい尾を引く彗星の雄姿を捉えるチャンスです。風が強く、日没後は体感温度が下がる状況の中の撮影でした。

薄明に浮かび上がる彗星

カメラに映った彗星を見て、尾がとても長くなっていることに驚きました。12日の時点では尾の方向に地球があったため長くは見えませんでしたが、位置が少し変化して長い尾を引く姿を見ることができました。1枚目の写真を見ると、尾が真っすぐではなく少し曲がって広がっている様子が見て取れるかと思います。乗鞍岳合宿のときにも紹介しましたが、同じアングルの写真を複数枚撮影して合成するとノイズが取れて淡い部分まで写るようになります。1枚目はその作業を施したため、尾の形も2枚目に比べてはっきり写っています。

また、彗星がスマホのカメラで写ったうえに肉眼でしっかりと確認できたのはこの日のみでした。

【写真:①1.3sec × 6枚合成(2年・Y) ②2.0sec単写(2年・M) ③2.0sec × 50枚合成(2年・M)】

 

翌日10/14も撮影しましたが、途中で雲に隠れてしまい出来が悪かったので割愛します(笑)

さて中間考査が終わりひと段落したころ、まだ彗星の撮影報告は日本中から出ていました。近地点通過日のあたりは見かけ上太陽と彗星の距離が近いため、夕焼け空との共演が美しかったのですが、ある程度日が経つと明るさが落ちる代わりに星々の中に輝く彗星を撮る好機となります。いよいよ秋の訪れと言わんばかりな北風が吹き荒れた10/20、機材を背負って単身自転車に乗りました。なお、誘っても付いてきてくれる部員がいなかったため、ここからは私の撮影記となります…。(星景写真は面白いのにね)

この時点ですでに4等級まで明るさが落ちているものの、まだ尾を引く姿が映りました!

10/30

少し日を置いて10/30に撮影したものがこちらになります。この日は学校で彗星の観測会を行ったものの雲に阻まれてしまい、帰宅後自宅の近くで撮影しました。明るさは6.5等です。

かなり光度も落ちてきていましたが、まだ淡い尾が写っていて感動しました…。

 11/9

児童館コスモスの観測会のお手伝いがあった11/9、もしかしたらまだ見えるのでは?とダメ元で撮影してみると、まだしぶとく尾を引く姿が写っていました。そろそろ「あなたいつまで彗星撮ってるの」と他の部員から突っ込まれそうですが、私はテストの点数をこの彗星に持っていかれたので見えなくなるまで追いかけるつもりです(爆)

さすがにもう撮る機会はないとは思いますが、もしかしたら他の天体撮影の合間に撮るかもしれません。なにか新たな一報があれば追記します!

(2年・M)

【天文気象部】2024年度乗鞍岳合宿2・3日目

前記事からの続きです。

さてさて2日目に入ったわけですが、この日は乗鞍岳最高峰・剣ヶ峰へ登山するグループと、お花畑を散策するコースへ分かれて過ごしました。

ところで、乗鞍岳がどのような山かご存じですか?乗鞍岳は、標高3,026mの剣ヶ峰を主峰とする山々の総称で、活火山では日本で3番目、山全体でみても19番目の高さを誇る山です。

登山グループは、畳平から剣ヶ峰までを往復するルートを通り、生徒8人と先生で登頂しました。何といっても剣ヶ峰山頂付近には構造土と呼ばれる氷河地形のひとつがみられます。日本国内では日本アルプスや北海道に行かなければこのような氷河地形は見ることができないので、見ておきたかったが私は行けず(泣)

写真は東大宇宙線研究所と摩利支天岳山頂の旧乗鞍岳コロナ観測所、剣ヶ峰直下の火口湖の権現池です。登った部員からは「思ったより険しかった※山を舐めてはいけない」「達成感があった」という声が聞こえました。

一方のお花畑グループは、畳平のすぐ隣にあるお花畑を自由に散策しました。ミヤマキンバイやコマクサはもちろん、ハイマツやヨツバシオガマ、ウサギギクなどの多くの植物がみられました。両グループともに雷鳥を見つけられなかったことが残念です…。

昼過ぎから土砂降りになってしまい皆諦めムードでしたが、夕食を食べ終わると見事な快晴に!!

加えて雨が降ったおかげで、昨日よりも空気がクリアになっていました、やったぜ。ほんと運がいい。

ある程度何の星が見えるか把握したので、私は星空写真を中心に撮影しました。

 周りでは部員各々のスマホで天の川撮影に挑戦していました。少し見せてもらいましたが、かなりくっきり写っていてびっくりしました。一眼レフカメラを使う身としては負けてられないなと思いました(笑)

これは望遠レンズで撮ったアンドロメダ銀河(M31)です。しかし星の日周運動の影響でかなりぶれて写ってしまっています。そこで使うのが「赤道儀」です。赤道儀を使うと星の日周運動を追尾することができるので、大幅にブレが軽減されます。赤道儀に望遠鏡を取り付け、撮影したものがこちら。

 写りが格段に良くなりました!!同じアングルの写真を数十枚撮り、それらをPCの合成ソフトで合成することでノイズが取れ、よりシャープな写りになります。渦巻の黒い星雲部分もくっきり見えていますね。伴銀河のM32(上)、M110(左下)も写っています。

このように望遠鏡を並べて観測します。写真では明るく見えますが、実際はほぼ真っ暗闇です。背景に天の川が横たわり、気に入っている写真です。

これはカシオペア座方向を写した写真と、それに星座と天体を書き加えたものです。少々誤りがある可能性がありますがご了承ください。アンドロメダ銀河が思ったよりも大きく見えるのに加えて、見える星が多すぎることにも驚かされます。

写真中央上に流星が縦に走っています。

また、星空と景色を交えて撮影する「星景写真」も撮影しました。神社と天の川、流星を狙いましたが流星は流れず…。結局きれいに写り込んだ写真はたったの両手で数えられるほどでした。

 

その後はぼちぼち撤収、2時間半ほど仮眠をとって朝食をすまし、朝8時半にお見送りを受けながら乗鞍岳畳平を後にしました。帰りは少々渋滞に巻き込まれるなどしましたが、途中横川SAで昼食の釜飯(値上がっててびっくり)を食し、15時過ぎに北高に到着しました。

昨年度は台風直撃で中止となってしまったため1・2年生ともに初めての合宿だった今回、いつもの越谷の空とは全く違う気候や星空に皆感動しました。これを機会に新しく興味を持ったり深められると、より成果のあるものになると思います。2年生はあと半年ですが、これからの活動がとても楽しみです!みんなで晴天祈願!!

引き続き越谷北高校天文気象部をよろしくお願いいたします。

と長々綴りましたが、私も写真撮影の腕を上げられるように頑張ります…。

ではまた!!    (2年・M)