校長室より

校長通信

北高の日常が戻りました

 4月も第3週に入り、授業も部活動も北高の日常がスタートしています。

 1年生は、少しずつ北高生としての自覚と責任を感じながら、不安な部分が小さく、期待の部分が大きくなっているのではないでしょうか。授業の内容や進度など、中学校との違いに戸惑いもあることでしょう。どの部活動で仲間を作ろうか考えている人もいるでしょう。環境が変わり、新しい生活にチャレンジすることは、かなりのエネルギーを要します。焦ることなく、一歩ずつ前に進んでほしいと思います。

 上級生は、それぞれの学年の目標に向けて、順調にスタートを切ったのではないでしょうか。3年生は進路決定に向けて、忙しい日々が続きます。体調に気をつけながら、たまにはリフレッシュして、目標達成に向けて有効に時間を使ってほしいと思います。2年生は、後輩を迎え、学校を引っ張る立場になりました。多くの機会でチャレンジし、北高を盛り上げてくれることを期待します。

 放課後に部活動の様子を見に行く機会がありました。大会に向けて、部員が1つにまとまり、活気のある姿が見られました。ゴールデンウイークを挟んで、様々な種目の大会が予定されています。日ごろの成果が実り、達成感を味わってほしいと思います。

令和6年度が始まりました

 4月8日(月)、桜の花が満開となるなか、越谷北高校の新たな1年が始まりました。

 午前中に行われた着任式では、新たに着任された先生方の紹介を行い、生徒からの盛大な拍手による歓迎を受けました。

 また、引き続き行われた第1学期始業式では、私から2つのことを話しました。1つは、高校3年間という限りのある時間の中で、今何を為すべきなのか、何を優先していくべきなのかを自らで考え、生活してほしいということ。もう一つは、AI技術の進化のスピードにより、その影響を大きく受けた社会で、力強く前に進んでいくためには、知力、体力はもちろん、それらを生かすための社会で求められる「考える力」や「聞く力」を備える必要があることを意識して生活してほしいということ。2,3年生がこの1年意識して生活してくれることを期待したいと思います。

 午後は、新たに迎えた新入生、普通科320名、理数科41名の入学式を行い、期待と不安を抱きつつも、北高での高校生活に対する強い意欲を感じさせてくれました。式辞では3つのことを話しました。1つは「深い学びをしてほしい」ということ。主体的・計画的に学びを重ねてほしいと伝えました。2つ目は「人の気持ちを思いやる心をもってほしい」ということ。誰もが幸福を感じる平等な社会を創出する一員となってほしいと伝えました。最後は「どのように生きるかという課題に取り組んでほしい」ということ。将来、次世代のリーダーとして世の中を変えていく力を有している北高生に、学びの中から理想を見出し、志を抱き、臆することなく行動することで社会で貢献できる人材となってほしいと伝えました。今後の3年間で、大きく成長をしてくれることに期待したいと思います。

令和5年度 修了式校長講話

 令和6年3月22日(金)、令和5年度修了式を行いました。また、修了式終了後には、表彰と報告会を行いました。表彰では、全国大会第1位、西関東大会金賞を受賞した吹奏楽部をはじめ、県大会、地区大会等で入賞した書道部、文芸部、ギター部、水泳部、男子バレーボール部、男子バドミントン部、天文気象部、バドミントン部、女子卓球部、その他、数学オリンピック・理数科課題研究・読書の優秀者など、計34名の生徒を表彰しました。報告会では、西関東大会で金賞を受賞した吹奏楽部とグローバルリーダー育成プロジェクトの県代表としてシンガポール研修に参加した2年生の報告がありました。その後、先日、国土交通省主幹主催の「第4回グリーンインフラ大賞」で優秀賞を受賞したSSHⅠ期の取組「グリーンインフラ プロジェクト」の報告会と、SSHⅡ期の取組「グリーンエネルギープロジェクト」の発表会を行いました。こうした生徒の活躍には、毎回、感心させられるばかりです。

 以下は、校長講話の内容です。 

 皆さん、おはようございます。早いもので令和5年度も残すところ9日となりました。
 この時季に咲く花の一つに、こぶしの花があります。町中でも見かけることがありますが、6枚の白く可憐な花びらが特徴です。私は、毎年、この時季に、真っ白なこぶしの花を見ると、心機一転頑張ろうという気持ちになります。禅の言葉に、年年歳歳花相似(ねんねんさいさいはなあいにたり)歳歳年年人不同(さいさいねんねんひとおなじからず)というものがあります。その意味は、咲く花の美しさは毎年変わらないけれども、人の世はどんどん変わっていくというものです。
 この言葉のとおり、世の中は、目まぐるしく変わっていきます。本当に先の見えない時代ですが、こうした時代だからこそ、皆さんそれぞれが、変わらず大切にしている考えや思いを持っていることが大事だと考えています。
 先日、2年生のあるクラスで、若い二人の先生が、生徒に向けたメッセージを伝えるというLHRに呼ばれ、二人の先生の話を聞く機会がありました。その内容に私自身がとても共感し、心に響くものがあったので、その中で二つ紹介します。ちなみに二人とも体育会系です。
 一つ目は、女性の先生からのメッセージです。
 「今は、とことん結果にこだわってほしい。自分自身が頑張ってきたプロセスを評価するのは、もっと先でいい。」
 人は、誰しも結果が出なかったとき、失敗したときは落ち込みます。そんなとき、結果は出なかったけどやれることはやったからと、自分で自分を慰め、満足してはいないでしょうか。私自身、最近その傾向があったので、この言葉がグッと刺さりました。とことん結果にこだわるからこそ、結果が出なかったときには、落ち込むし、悔しいという気持ちでいっぱいになります。
 しかし、その悔しいという気持ちは、一たび前を向いて走り出したとき、結果を出すための大きな原動力になります。
 二つ目は、男性の先生からのメッセージです。
 「何かを目指して自信を無くすことは、悪いことではない。それは、自分が、そこまで到達できると信じている証拠だからだ。」
 人は、自分の能力とかけ離れた目標であれば、それが叶わなかったからといって自信を無くすことはありません。自信を無くすということは、その目標は、自分なら到達できると、自分の力を信じている証拠です。
 目標を達成するために自分を信じて頑張るという点は、二人の先生のメッセージに共通していると思います。そして、結果にこだわって、自信を無くしたり、悔しい気持ちでいっぱいになることは、悪いことではなく、自分を信じている証拠であり、一たび前を向いて走り出したとき、結果を出すための大きな原動力になるという考え方には、大いに勇気づけられました。
 私自身、最近忘れかけていましたが、これまでの人生でたくさん悔しい思いをし、自信を無くすこともありましたが、その都度何とか自分を信じて乗り越えてきたことを思い出し、胸が熱くなりました。
 「今は、とことん結果にこだわってほしい。自分自身が頑張ってきたプロセスを評価するのは、もっと先でいい。」
 「何かを目指して自信を無くすことは、悪いことではない。それは、自分が、そこまで到達できると信じている証拠だからだ。」
 二人の先生からのメッセージを、皆さんはどのようにとらえますか。是非、考えてみてください。

 4月からは新学年となりますが、皆さんそれぞれが、心の拠り所にしている考えや思いを大切に、焦らず、怠らず、目標に向かって進んでいきましょう。
終わります。

第53回卒業証書授与式

 令和6年3月15日(金)、春の訪れを感じられる暖かな陽気の中、埼玉県立越谷北高等学校 第53回卒業証書授与式を挙行いたしました。今回は、4年ぶりに在校生も列席する通常の形で行うことができました。

 以下は、式辞の内容です。 

 式辞 「梅一輪一輪ほどの暖かさ」というように、春の柔らかさを感じる、希望の季節となってまいりました。この佳き日に、本校PTA会長様をはじめ、多数の御来賓の皆様、並びに保護者の皆様の御臨席を賜り、埼玉県立越谷北高等学校 第53回卒業証書授与式を挙行できますことは、卒業生はもとより、私たち教職員にとりましても、大きな喜びとするところであります。御臨席いただきました皆様に、厚く御礼申し上げます。
 只今、卒業証書を授与いたしました354名の卒業生の皆さん、御卒業おめでとうございます。
 また、保護者の皆様におかれましても、本日のお慶びはひとしおのことと存じます。お子様の栄えある御卒業を、心からお祝い申し上げます。
 卒業生の皆さんは、本校において、日々勉学に精励し、進路実現に邁進するとともに、学校行事や部活動など何事にも全力で取り組んでまいりました。皆さんが、本校で過ごしたかけがえのない三年間は、今後の人生において、大きな財産となることを確信しております。

 そこで、晴れの門出にあたり、卒業生の皆さんに期待と願いを込めて一編の詩を送ります。それは、宮沢賢治の「生徒諸君に寄せる」という詩の一節です。私が、この詩に出会ったのは、40年以上前の高校生の頃ですが、私自身が、この詩を正しく理解しているかはいまだ分かりません。しかし、この詩に触れると心の中に爽やかな風が吹いて、初心を思い出すことができます。詩の一部を抜粋して紹介します。
 熱意溢れる青年教師であった宮沢賢治の生徒への強い信頼と期待が込められていると感じます。
 「生徒諸君に寄せる」 宮沢賢治
 諸君は、この颯爽たる、諸君の未来圏から吹いて来る透明な清潔な風を感じないのか。それは、一つの送られた光線であり、決せられた南の風である。
 諸君は、この時代に強いられ率いられて、奴隷のように忍従することを欲するか。
 むしろ諸君よ。更に新たな正しい時代をつくれ。
 諸君よ。紺色の地平線が膨らみ高まるときに、諸君は、その中に没することを欲するか。実に諸君は、この地平線におけるあらゆる形の山岳でなければならぬ。
 新しい時代のコペルニクスよ。あまりに重苦しい重力の法則から、この銀河系を解き放て。

 新たな時代のマルクスよ。これらの盲目な衝動から動く世界を、すばらしく美しい構成に変えよ。
 新しい時代のダーウィンよ。更に東洋風静観のチャレンジャーに乗って、銀河系空間の外にも至り、透明に深く正しい地史と、増訂された生物学をわれらに示せ。
 素質ある諸君は、ただにこれらを刻みだすべきである。
 潮や風、あらゆる自然の力を用い尽くすことから一足進んで、諸君は、新たな自然を形成するのに努めなければならぬ。
 ああ諸君は今、この颯爽たる、諸君の未来圏から吹いて来る透明な風を感じないのか。
というものです。
 宮沢賢治の生きた昭和初期と同様に、私たちの生きる現代もまた、多くの課題を抱えています。皆さんには、未来を創造するリーダーの気概と優しさを持って、皆さんの持っているすばらしい資質能力を惜しむことなく、世のため人のために生かしていく人生を送ってほしいと心から願い、そして期待します。
 結びに、御臨席いただきました御来賓の皆様をはじめ、保護者の皆様、地域や関係の皆様からこれまで寄せられました温かい御支援御協力に、心から感謝申し上げますとともに、卒業生の皆さんの洋々たる前途を祝福して、式辞といたします。

 令和6年3月15日 埼玉県立越谷北高等学校長 片野 秀樹

令和5年度 第3学期始業式校長講話

 令和6年1月9日(火)、第3学期始業式を行いました。また、始業式終了後には、表彰と関東大会の報告会、壮行会を行いました。表彰では、女子都県別対抗戦で優勝した囲碁将棋部の1年生2名と埼玉県高等学校野球連盟賞を受賞した3年生1名を表彰しました。報告会では、囲碁将棋部から女子都県別対抗戦優勝の報告があり、壮行会では、今年度、「県立高校グローバルリーダー育成プロジェクト」に選ばれ、今月シンガポールへ短期派遣となる2年生2名とアンサンブルコンテストの西関東大会に出場する吹奏楽部を激励しました。

 2学期終業式に引き続き、全校生徒が揃って体育館で行いました。以下は、校長講話の内容です。

 皆さん、おはようございます。今日から3学期が始まりました。皆さんが、こうして無事に 2024年をスタートできたことを嬉しく思います。

 まず、最初ですが、本校に4月から留学していたタイ出身のプレオさんですが、留学が終わる3月には挨拶する機会がないので、少し早いですが、今日、挨拶をしていただきます。
それでは、プレオさん、お願いします。
(プレオさん挨拶)

 それでは、講話に戻ります。毎年、新年最初の講話で話をしていることですが、日本に古くから伝わる「一年の計は元旦にあり」ということわざについて、改めて考えてみたいと思います。意味は、新しく迎える一年の目標や計画は、その年の初めに立てなさい、というものです。
 現代は、先が読めない「VUCA」の時代だと言われていますが、こうした古くから伝わることわざの中には、何時の時代も変わらない大事な教えがあると思います。
 このことわざについて調べてみると、その由来は諸説ありましたが、ほかの二つのことわざとセットになっていて、大事なポイントが三つありました。
 一つめの「一年の計は元旦にあり」ですが、一年で言えば年の初め、一月(ひとつき)で言えば月の初め、一日で言えば朝、つまり、何事も最初が大事で、成功するかどうかは、その最初の時間をどう使うか、先手を取れるかどうかで決まるというものです。
 二つめは、「一生の計は勤(きん)にあり」というものです。勤という字は、「勤勉に働く」の勤です。人の一生、つまり、人生は、地道にコツコツ頑張れるかどうかで決まるというものです。

 三つめは、「一家の計は身(しん)にあり」というものです。身という字は、「身体検査」の身で、体、健康を表します。一家、つまり、家族の将来は、家族全員が健康に過ごせるかどうかで決まるというものです。

 言われてみれば、当たり前のことですが、何事も最初の時間を大切にし、先手を取って、健康に気をつけながら、地道にコツコツ頑張るということが、夢を叶えたり、目標や計画を達成するために大事なことということになります。

 先行き不透明で予測困難な時代ですが、こうした時代だからこそ、守りに入らず、攻めの気持ちを持って、最初の時間を大切にし、先手を取る、健康に気をつける、地道にコツコツ頑張るという三つのことを、意識してみましょう。
 私自身も、皆さんに負けないよう、この一年を成長し続ける一年にしたいと思います。
 終わります。

令和5年度 第2学期終業式校長講話

 令和5年12月21日(木)、第2学期終業式を行いました。また、終業式終了後には、表彰と関東大会の報告会、壮行会を行いました。表彰では、校内外で活躍した60名の生徒を表彰しました。報告会では、西関東大会に出場した吹奏楽部から金賞受賞の報告、壮行会では、関東大会に出場する将棋部を激励しました。

 4年ぶりに体育館で行いました。以下は、校長講話の内容です。

 皆さん、おはようございます。令和5年も早いもので残すところ10日になりました。

 この一年、大きな事故やトラブルもなく、皆さんが、こうして無事に年の瀬を迎えられたことを、大変うれしく思います。

 さて、共通テストをスタートとする大学の一般選抜を控える3年生にとっては、いよいよ受験本番の時期に入ってき  ました。1年後、2年後に受験を迎える1、2年生にとっても、この時期は、漠然とした不安などを感じる時期かなと思います。先のことが確定しないということは、目標に向かっているという点で楽しい面もありますが、渦中の皆さんにとっては、不安な面の方が大きいだろうと思います。
 そこで、皆さん、特に3年生を応援する気持ちを言葉にしたいと考えましたが、思いを伝える言葉が見つからなかったので、2学期始業式と同じように音楽の力を借りることにしました。曲は、ファンキーモンキーベイビーズの「あとひとつ」です。時間の関係で途中までですが、聞いてみてください。

(ファンキーモンキーベイビーズさんの「あとひとつ」の歌詞付きの音楽を一部再生)

 歌詞にもありましたが、
「簡単じゃないからこそ、夢はこんなに輝く」
「あと一粒の涙」と「ひと言の勇気」で、その願いがかなう。3年生の皆さん、もうひと頑張りです。担任の先生、学年の先生はもちろんですが、私たちは、皆さんを応援しています。
 終わります。

 

「第52回しらこばと祭」開祭式及び閉祭式 校長挨拶

 令和5年9月1日(金)、2日(土)と2日間にわたり、「第52回しらこばと祭」を開催いたしました。特に、2日(土)は、4年ぶりの通常開催となりましたが、晴天にも恵まれ、盛況のうちに終えることができました。御来校された皆様をはじめ、準備期間から本番当日まで、御理解御協力を頂いた皆様に心から感謝申し上げます。

 以下は、開祭式と閉祭式の校長挨拶の内容です。

 

開祭式

 皆さん、おはようございます。コロナの感染が心配な状況ではありますが、4年ぶりに、入場人数に制限を設けないしらこばと祭を開祭することができました。しらこばと祭開祭にあたり、中心になって準備・運営をしてくれている生徒会本部役員の皆さん、そして、実行委員、クラス代表の皆さんに感謝します。4年ぶりのため、コロナ禍以前のしらこばと祭経験者がいない中での計画と準備、そして、新たな取組へのチャレンジは、通常時の何倍もの時間と労力が必要だったと認識しています。そうした努力を積み重ねた結果での開祭となります。来校されたお客様には、北高の「しらこばと祭」を大いに楽しんでもらいたいと思います。

 さて、今年度のしらこばと祭のスローガンに「誰もが目を奪われていく これは完璧で究極の青春」とありました。昨年度のスローガンは「スパイファミリー」というアニメのアーニャという少女の言葉が基になっていたので、今回も調べてみると「押しの子」というアニメの主題歌となっている「YOASOBI」の「アイドル」という曲のサビの歌詞にその秘密がありました。それは「誰もが目を奪われていく 君は完璧で究極のアイドル」というものでした。早速、YouTubeで聴いて見ると、何度も聞いた記憶がありましたが、最後の「アイドル」という4文字以外歌詞をまったく聞き取れていなかったことに軽いショックを受けました。何でも知っている数学科のI先生は、即答されたので、さすがだと思いました。最近の歌は、私にはハードルが高いので、次に「押しの子」というアニメを見ることにしました。結果は、エピソード1の第1話20分で挫折しました。その話を社会科のT先生に打ち明けると、若いT先生も挫折していたので、ちょっと安心しました。いずれにせよ、中高生にはとても人気だということが分かりました。今年のしらこばと祭を象徴するスローガンとしては、とても印象に残ると感じました。また、ポスターとパンフレットも北高での青春を感じさせる秀逸な作品だと感心しています。

 今年のしらこばと祭は、4年ぶりに大規模な開催となるため、想定外の事が起こる可能性もあります。その際は、北高生の優秀な頭脳をフル回転させ、臨機応変に対応し、感染防止にも十分気を付けて成功させましょう。そして、来校されるお客様に楽しんでもらうことはもちろんですが、皆さんも楽しんでください。以上です。

 

閉祭式
 皆さん、こんにちは。しらこばと祭の2日間、お疲れさまでした。そして、中心になって運営をしてくれた生徒会本部役員の皆さん、そして、実行委員、クラス代表、関係部活動の皆さんに、改めて感謝します。
 特に、生徒会長のM君を中心に、生徒会本部役員の皆さんの頑張りは、顧問の先生方も含め表彰に値するレベルだと思います。しらこばと祭の2日間、晴天に恵まれたのもきっと、文化祭の神様が微笑んでくれたのだと思います。本当にありがとうございました。そのおかげもあって、来場者数も、コロナ禍以前の2800人を上回る3020人だったという報告を受けています。4年ぶりとなる通常開催でしたが、事故やトラブルもなく盛況のうちに閉祭式を迎えることができました。ここにいるすべての皆さんに感謝します。ありがとうございました。

 今年のしらこばと祭を通して、つくづく実感したことは、「北高生って、本当にいい奴らだな」ということです。特に今年のしらこばと祭は、「明るく楽しく、あったかい」という印象を受けました。40数年前に私や体育のN先生、H教頭先生が在籍していた頃にも、いいやつらは結構いましたが、明らかに、優しい生徒が増えて、品がよくなったと思います。

 さて、各賞の発表は、後日となりましたが、3年生を中心にクラス企画、部活動の発表や展示も、開祭式や後夜祭での有志発表もすばらしかったと思います。後夜祭では、元ギター部部長のK先生、I先生、H先生のバンド演奏も聴けました。また、応援部の3年生と顧問のS先生のおかげで、思いがけず私も開祭式のコラボ企画では、仲間に入れてもらえて、個人的にも楽しかったです。良い思い出になりました。もっと一つ一つコメントしたいのですが、数が多いので、ここではあきらめます。

 最後に、北高生の自虐ネタに、「北高生は勉強8割、青春2割でできている」とありますが、今年のしらこばと祭のように、これからも2割は2割でも、中身の濃い青春を全力で謳歌してほしいと思います。

 皆さん、2日間、大変お疲れさまでした。以上です。

 

令和5年度 第2学期始業式校長講話

 令和5年8月28日(月)、第2学期始業式を行いました。また、始業式終了後には、表彰、壮行会、報告会、カナダ派遣代表報告を行いました。表彰では、全国大会、県大会等で活躍した8部活動18名と埼玉県高校数学フェアで入賞した2チームを表彰しました。壮行会では、西関東大会に出場する吹奏楽部を激励しました。報告会では、全国大会に出場したパワーリフティング部と新聞部、筝曲部から報告がありました。そして、カナダ派遣代表報告では、4年ぶりに実現したカナダ派遣に参加した34名の生徒を代表して、3名の生徒から報告がありました。

 暑さ対策のため、今回も各教室へライブ配信を行いました。以下は、校長講話の内容です。

 皆さん、おはようございます。新型コロナウイルスの対応が新たな段階に入り、4年ぶりという言葉がよく聞かれる中での夏休みしたが、大きな事故やトラブルもなく皆さんが、こうして無事に2学期を迎えられたことを嬉しく思います。

 先週の水曜日には、甲子園球場で高校野球の決勝戦が行われ、神奈川代表の慶応高校が107年ぶりの優勝を果たしました。勝った慶応高校の選手たちも負けた仙台育英高校の選手たちもすばらしかったと思います。今回の大会では、そんなすばらしい選手たちを育てた森林監督や須江監督のインタビューでのお話も話題になりました。これは余談ですが、先週の金曜日にPTAの全国大会が仙台市で行われ、仙台育英高校の須江監督の講演がありました。決勝戦の翌々日でしたが、私も本校のPTA会長さんたちとともにその講演を聞くことができました。こちらは、また別の機会に紹介したいと思います。

 今日、講話として、皆さんに伝えたいことは、「やってみよう精神」についてです。慶応高校の森林監督は、「リベンジよりチャレンジ」という話をされていました。春の選抜大会で「負けた借りを返すのではなくて、恩返しをする」という言葉にも感銘を受けました。私もチャレンジという言葉は大好きです。ただ、少しハードルが高いので、今は「チャレンジよりもトライ」、「トライ、つまりやってみよう」という言葉を、とても大切にしています。今日は、この「やってみよう精神」を皆さんに伝えるために、音楽の力を借りたいと思います。

(WANIMAさんの「やってみよう」の歌詞付きの音楽を再生)

 いかがでしたか。歌詞のようにはいかないかもしれませんが、目まぐるしく変わりゆく時代を生きる皆さんには大事な言葉であり、精神だと思います。
 本日から2学期が始まりますが、皆さんの目標に向かって、焦らず、楽しみつつ進んでください。

 終わります。

令和5年度 第1学期終業式校長講話

 令和5年7月21日(金)、第1学期終業式を行いました。また、終業式終了後には、表彰と壮行会を行いました。表彰では、校内外で活躍した24名の生徒を表彰しました。壮行会では、全国大会に出場するパワーリフティング部、新聞部、筝曲部を激励しました。

 暑さ対策のため、各教室へライブ配信を行いました。以下は、校長講話の内容です。

 まず、タイからの留学生のプレオさんを紹介しました。(紹介内容は略します。)

 それでは、講話に戻ります。今日は、私が高校生の頃から大切にしてきた言葉を紹介します。数学者の岡潔先生の言葉です。私は、これまでの人生で多くの言葉に出会い、影響を受け、時に助けられてきました。
 岡先生の言葉もその一つです。

 それは、「スミレはただスミレのように咲けばよいのであって、そのことが春の野にどのような影響があろうとなかろうと、スミレのあずかり知らないことだ」というものです。

 これは、岡先生が、ある人から「数学なんかして人類にどういう利益があるのか?」と聞かれたときに答えた言葉だと言われています。

 「スミレはただスミレのように咲けばよいのであって、そのことが春の野にどのような影響があろうとなかろうと、スミレのあずかり知らないことだ」

 言われた方にしてみれば、極めて不遜な言葉に聞こえたかもしれません。変わった方が多いと言われている数学者の中でも岡先生は、群を抜いて変わっていたのでなおさらです。

 ただ、当時高校生だった私は、この岡先生の言葉を、「自分を見失わず、ただひたすら純粋に、自分らしく生きよ」というメッセージとして、とらえました。
 まだ「自分らしさ」とは何かすら分かっていない高校時代でしたが、「自分らしさ」を意識するようになってからは、自分自身の長所や短所について、よく考えるようになりました。そして、他人からの評価は、ほとんど気にならなくなりました。とは言え、人の話に耳を貸さないということではないので、時に反省もしますが、一喜一憂することがなくなり、何事も前向きに考えられるようになりました。

 皆さんに当てはまるかどうかは分かりませんが、悩み多き高校時代を生きる皆さんへ、悩み多き時代を実際に生き、乗り越えてきた一人の大人の話として紹介しました。
 皆さんには、自分らしさをむしろ武器として、皆さんが将来やりたい、やってみたいと思う道を、自信を持って進んで行ってほしいと思います。
 以上、終わります。

令和5年度 対面式校長挨拶

 令和5年4月10日(月)、体育館にて全校生徒参加の対面式を4年ぶりに実施しました。千人を超える生徒たちが、整然と並ぶ姿は見事で、すばらしいものでした。この一体感、連帯感を大切にしたいと改めて思いました。

 以下は、校長挨拶の内容です。

 皆さん、こんにちは。そして、新入生の皆さん、入学おめでとうございます。皆さんを心から歓迎します。

 今年度に入って、新型コロナウイルスの対応も新たなステージに入りました。2、3年生には、始業式で話しましたが、学校においても、マスクの着用は、原則不要になりました。ただし、感染リスクがなくなったわけではないので、対面での食事の際には、少し距離を取るなど、場面によっては、いくつかの条件が付いています。また、個人のマスクの着用を妨げるものではありません。少しずつ普通の日常が戻りつつありますが、一日も早く、マスクを外して面と向かって、大声で笑いあえる日が来ることを願っています。

 前置きが長くなってしまいましたが、本日の対面式も4年ぶりになります。人と人との関りは、やはり、面と向かって挨拶を交わすところから始まります。本日の式を節目として、より一層、学年間の交流を活発にしてください。

 また、式の最後には2、3年生による校歌斉唱があります。こちらもようやく、声を出して歌うことができるようになりました。
 私は、北高生はもちろんですが、先生方も保護者の方も、北高のスクールカラーであるネイビーブルーの糸でつながっていると考えています。中でも校歌は、糸であり、バトンです。また、校歌は聴くものではなく歌うものです。校歌を歌って、令和5年度も皆で力強く進んで行きましょう。

令和5年度 入学式式辞

 令和5年4月7日(金)、強い風が吹く中ではありましたが、新緑の鮮やかさに春の訪れを感じられる中、埼玉県立越谷北高等学校 令和5年度入学式を挙行いたしました。厳しい試験を突破して本校に入学した新入生の皆さんを心から歓迎いたします。今年度の入学式では、吹奏楽部の演奏が復活しました。また、式後には、吹奏楽部の生徒のピアノと歌唱による校歌披露も行うことができ、厳粛な中にも温かさを感じられるすばらしい式となりました。

 また、余談になりますが、式場や校内に飾られた生花は、本校の職員と華道部の嘱託の先生によるものです。

 以下は、式辞の内容です。

 新緑に春の訪れを感じる今日の佳き日に、埼玉県立越谷北高等学校、令和五年度入学式を挙行できますことは、本校にとりまして、大きな喜びでございます。

 ただいま入学を許可いたしました、普通科321名、理数科40名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。
厳しい入学試験を見事突破し、めでたく本校に入学した皆さんを、心から歓迎いたします。
 また、保護者の皆様のお喜びもひとしおのことと存じます。心からお祝いを申し上げます。
 本校は、昭和44年に開校し、平成元年度からは理数科を設置した、創立55年目を迎える高等学校です。
 「立志・探究・奉仕」という校訓を持ち、県内有数の進学校として、これまでに、20,686名の有為な人材を世に送り出してまいりました。
 校訓である「立志・探究・奉仕」という言葉は、校歌を出典としておりますが、まさに本校の教育の神髄として、長く受け継がれてきたものです。校歌の一節を引用しつつ紹介いたします。

 まず「立志」とは、志を立てること、目的を定めてこれを成し遂げようとすることです。「われら歴史を作る者」という自覚のもと高い志を立て、ぜひ、その志に恥じることのない学校生活を送っていただきたいと思います。
 次に「探究」とは、物事の真理をさぐり、これらを見きわめることです。学問を志す者は、「真理ひとすじ尋ね行く」の気概がなければなりません。高校では、その質・量共に、とても高度な内容の授業が行われます。皆さんには、これまで以上に主体的な学習態度が求められることになります。
 そして「奉仕」とは、私心を捨て、皆さんの持っている素晴らしい資質能力を惜しむことなく、世のため人のために生かしていくことです。何のために学ぶのかと言えば、それは、社会においてしっかりと自らの役割を果たすためです。「人の世の幸を呼び、鍛えて永久の土に立つ」という校歌の一節は、まさにそのことを歌っています。

 「高校時代は、人生の土台をつくる」時期にあたります。本校への合格は、決して皆さんの将来を保証するものではありません。これからの3年間、授業に、部活動に、学校行事に本気で打ち込み、努力を重ねる青春のときを迎えます。その意味で、今日は、皆さんの輝かしい人生の土台をつくり上げるためのスタートの日でもあります。
 そして、そのためにも、皆さんには、自分の将来像を心にしっかりと描きながら、高校生活を送ってほしいと思います。

 新入生の皆さんが、3年間で更に大きく成長して、この学舎を巣立ち、未来を創造するリーダーの一人として、社会で立派に自らの役割を果たしていくことが本校の願いであり、私たち教職員は、そのための努力を惜しまないことを、ここにお誓い申し上げます。
 結びに、保護者の皆様には、本校の教育方針を御理解いただき、御支援御協力を賜りますよう、お願い申し上げますとともに、今日から始まる新入生の皆さんの高校生活が、良き師・良き友との出会いの中で、素晴らしく充実したものとなることを祈念いたしまして、式辞といたします。

  令和5年4月7日 埼玉県立越谷北高等学校長 片野 秀樹

令和5年度 第1学期始業式校長講話

 令和5年4月7日(金)、令和5年度第1学期がスタートしました。着任式に引き続き、第1学期始業式を行いました。以下は、校長講話の内容です。

 改めまして、皆さん、おはようございます。今日から新学期が始まりました。新型コロナウイルスの対応も新たなステージに入りました。マスク着用の基本的な考え方が示され、条件付きではありますが、学校におけるマスクの着用は原則不要となりました。しかし、感染リスクがゼロになったわけではないので、マスクの着用を妨げるものではありません。こうした流れの中で、世の中に少しずつ活気が戻ってくることは嬉しいことです。
 今年度も、明るく前向きに頑張っていきましょう。

 今日は、毎年、私が、第1学期の始業式で伝えている内容ですが、「良い習慣は、才能を超える。」という話をしま す。私がとても大切にしている言葉です。
 この言葉は、佐々木常夫(ささきつねお)さんという方の「働く君に贈る25の言葉」という本の一節にあります。
 皆さんは、どんな良い習慣を持っていますか?
 私が心掛けているのは、一歩先の行動をとる習慣です。
 具体的には、まず、毎朝、早起きをします。
 そして、早目に家を出て、学校に着いたら、仕事の時間になる前に、余裕をもって、その日の準備をします。そうすることで、慌てずに一日をスタートすることができています。
 早起きをして、早目に家を出て、学校に着いたら、準備をしてから一日をスタートする。
 これだけのことですが、毎日続けてきたことでミスをする回数が減り、逆に気づくことも多く、結果も残せるようになり、私は、大きな自信を得ることができました。
 私の友人の中には、それほど準備をしなくても、物事をそつなくこなせる人がいます。私が1時間かかることも、友人は半分の30分でできてしまいます。とてもうらやましい限りですが、私には真似をすることができません。一緒にスタートしたら、友人にはとてもかなわないわけです。
 そうした経験から、私は、何事も一歩先に行動するようにしてきました。

 陸上競技や水泳など、順位を競うスポーツでは、フライングスタートは禁止されています。しかし、毎日の生活では、このフライングスタートは、私にとって大きな武器になっています。
 大切なことは、良い事を習慣にしてしまうことだと思います。良い習慣は、力になります。

 皆さんは、どんな良い習慣を持っていますか?
 早起きの習慣、はきものをそろえる習慣、あいさつをする習慣、朝学習や朝練習の習慣 など、良い習慣と言えるものはたくさんあります。
 忙しい毎日を送る皆さんだからこそ、良い習慣は、皆さんの自信や力になります。そして、才能豊かな友人たちを超えることも可能です。何か一つできることから始めてみてください。

 今日は、「良い習慣は、才能を超える。」という話をしました。終わります。

令和4年度 修了式校長講話

 令和5年3月24日(金)、令和4年度修了式を行いました。また、修了式終了後には、表彰と報告会を行いました。表彰では、全国大会、西関東大会で入賞した書道部、吹奏楽部、生物部をはじめ、県大会、地区大会で入賞した天文気象部、バドミントン部、水泳部、剣道部など、計57名の生徒を表彰しました。報告会では、西関東大会で金賞第3位となった吹奏楽部とグローバルリーダー育成プロジェクトの県代表としてシンガポール研修に参加した2年生の報告がありました。こうした生徒の活躍には、毎回、感心させられるばかりです。

 今回は、3年ぶりに体育館で実施することができました。以下は、校長講話の内容です。 

 皆さん、おはようございます。早いもので令和4年度も残すところ8日となりました。
 この時季に咲く花の一つに、こぶしの花があります。町中にも咲いていますが、白い大きめの花びらが特徴です。今年は、桜の開花が早まるほど、暖かい日が続いたため、例年より少し早めに散ってしまいました。
 私は、毎年、この時季に、真っ白なこぶしの花を見ると、心機一転頑張ろうという気持ちになります。禅の言葉に、年年歳歳花相似(ねんねんさいさいはなあいにたり)歳歳年年人不同(さいさいねんねんひとおなじからず)というものがあります。その意味は、咲く花の美しさは毎年変わらないけれども、人の世はどんどん変わっていくというものです。この言葉のとおり、世の中は、目まぐるしく変わっていきます。大学入試を含め、皆さんに大きく関係する教育関係も同様です。私たちは、ずっと変わることのない不易の部分を大事にしつつ、新しく変わる流行の行く先を見極めなければなりません。
 本校は、スーパーサイエンスハイスクールの指定校ですが、先日、改めてⅡ期5年間の指定を受けることができました。Ⅰ期に引き続き、Ⅱ期の申請を希望した理由は、スーパーサイエンスハイスクールの取組が、今後の教育の流行に合致していると判断したからです。一つ一つ詳しく説明する時間はないので、キーワードを上げて簡単な説明をします。頭の片隅に置いておいて、詳しくは自分で調べてみてください。
 まず、一つ目は、探究活動です。全学年共通の総合的な探究の時間をはじめ、2年生の科目には、古典探究や日本史探究など、「探究」という文字の入った科目が新たに設置されました。探究活動とは、課題を発見し解決する活動ですが、価値観や能力の異なる他者と、主体的に協働して解決する過程が大事になります。
 二つ目は、文理融合です。本校では、以前からクロスカリキュラムを通じて、教科横断的な知識、つまり、リベラルアーツの育成を推進していますが、これからは、更に進んで、そもそも文系、理系という分け方がなくなっていきます。
 三つめは、データサイエンスです。1年生が受験する2年後の共通テストから「情報Ⅰ」を受験科目とすると発表した国公立大学が大きな割合を占めています。これは、デジタル時代の「読み・書き・そろばん」としての「数理・データサイエンス・AI」をすべての大学生に身に付けさせるという国の育成目標が背景となっています。
 四つ目は、アウトリーチ活動です。これまで生徒会や部活動で行ってきた交流活動などもその一つですが、大きなものとしては、SSHの活動の一環として取り組んできて、昨年夏に越谷市に提案をした「グリーンインフラプロジェクト」があります。こうしたアウトリーチ活動に留まらず、学校外のイベントに積極的にチャレンジすることがポイントになります。部活動でも公式戦やコンクール、練習試合や合同練習を利用して力が付くように、身に付けた知識や技術などの能力は、こうした他流試合を通じて磨かれていきます。
 目まぐるしい勢いで進んでいる教育の流行について、四つほどキーワードを挙げて説明をしましたが、何も心配することはありません。皆さんがすべきことは、第一に、教育の不易の部分である日々の授業を大事にすること、そして、部活動や学校行事に全力で取り組むことです。すべては、そこから始まり、その延長線上にあります。そして、もう一つ大事なことは、何事にも失敗を恐れず、やってみよう精神を忘れずに進むことです。そうすれば、必ず力が付きます。焦らず、怠らず、目標に向かって進んでいきましょう。
 終わります。

花束贈呈式挨拶

 令和5年3月16日(木)、卒業証書授与式後、PTAの卒業対策委員の皆様による花束贈呈式が行われました。卒業対策委員の皆様から、管理職を含めた第3学年の教職員に大変立派な花束を頂きました。10分程度の短い式でしたが、こうした人と人との関りが持てる場のありがたさを改めて感じることができました。以下は、挨拶の内容です。

 本日は、お子様の御卒業、誠におめでとうございます。また、このような場を設けていただき、ありがとうございます。
 この3年間は、コロナの影響を常に受けた中での高校生活になりましたが、卒業生たちは、制限下の中でできることを工夫し、よく頑張ってくれました。校長として、誇りに思います。

 私が卒業生たちに願うことは、恐らく皆様と同じだと思います。何を幸せと思うかは、人それぞれだと思いますが、卒業生の一人一人が、自分が思う幸せをつかんでほしいということだけです。

 本校のスクールカラーは、ネイビーブルーですが、ネイビーブルーの絆は、永久に不滅だと思っています。私たちは、いつでも卒業生を応援しています。卒業生には、未来へと安心して羽ばたいてもらいたいと思います。
 本日は、ありがとうございました。

第52回卒業証書授与式式辞

 令和5年3月16日(木)、暖かな陽気で、春の訪れを感じられる中、埼玉県立越谷北高等学校 第52回卒業証書授与式を挙行いたしました。今回も制限下ではありましたが、卒業生の御家族2名の参加が実現できたことは、何よりでした。以下は、式辞の内容です。

 式辞の前に、第52回卒業証書授与式を、このように縮小した形で挙行することを、校長として、卒業生の皆さん並びに保護者の皆様にお詫びします。大変申し訳ございません。ただし、今回一つ良かったことがあります。それは、式の最後の校歌斉唱を皆さんと一緒に、声を出して歌えることです。私も久しぶりの校歌を、精一杯心を込めて歌いたいと思います。

 それでは、改めて式辞を述べます。
 式辞 344名の卒業生の皆さん、御卒業おめでとうございます。
 また、保護者の皆様におかれましても、本日のお慶びはひとしおのことと存じます。お子様の栄えある御卒業を、心からお祝い申し上げます。
 卒業生の皆さんは、本校において、日々勉学に精励し、進路実現に邁進するとともに、学校行事や部活動など何事にも全力で取り組んでまいりました。皆さんが、本校で過ごしたかけがえのない三年間は、今後の人生において、大きな財産となることを確信しております。
 そこで、晴れの門出にあたり、卒業生の皆さんに期待と願いを込めて一編の詩を送ります。それは、宮沢賢治の「生徒諸君に寄せる」という詩の一節です。私が、この詩に出会ったのは、40年以上前の高校生の頃ですが、私自身が、この詩を正しく理解しているかはいまだ分かりません。しかし、この詩に触れると心の中に爽やかな風が吹いて、初心を思い出すことができます。詩の一部を抜粋して紹介します。
 熱意溢れる青年教師であった宮沢賢治の生徒への強い信頼と期待が込められていると感じます。

 「生徒諸君に寄せる」 宮沢賢治
 諸君は、この颯爽たる、諸君の未来圏から吹いて来る透明な清潔な風を感じないのか。それは、一つの送られた光線であり、決せられた南の風である。
 諸君は、この時代に強いられ率いられて、奴隷のように忍従することを欲するか。
 むしろ諸君よ。更に新たな正しい時代をつくれ。
 諸君よ。紺色の地平線が膨らみ高まるときに、諸君は、その中に没することを欲するか。実に諸君は、この地平線におけるあらゆる形の山岳でなければならぬ。
 新しい時代のコペルニクスよ。あまりに重苦しい重力の法則から、この銀河系を解き放て。

 新たな時代のマルクスよ。これらの盲目な衝動から動く世界を、素晴らしく美しい構成に変えよ。
 新しい時代のダーウィンよ。更に東洋風静観のチャレンジャーに乗って、銀河系空間の外にも至り、透明に深く正しい地史と、増訂された生物学をわれらに示せ。
 素質ある諸君は、ただにこれらを刻みだすべきである。
 潮や風、あらゆる自然の力を用い尽くすことから一足進んで、諸君は、新たな自然を形成するのに努めなければならぬ。
 ああ諸君は今、この颯爽たる、諸君の未来圏から吹いて来る透明な風を感じないのか。
というものです。
 宮沢賢治の生きた昭和初期と同様に、私たちの生きる現代もまた、多くの課題を抱えています。皆さんには、未来を創造するリーダーの気概と優しさを持って、皆さんの持っている素晴らしい資質能力を惜しむことなく、世のため人のために生かしていく人生を送ってほしいと心から願い、そして期待します。

 結びに、保護者の皆様をはじめ、地域や関係の皆様からこれまで寄せられました温かい御支援、御協力に感謝申し上げますとともに、卒業生の皆さんの洋々たる前途を祝福して、式辞といたします。

 令和5年3月16日 埼玉県立越谷北高等学校長 片野 秀樹

令和4年度 第3学期始業式校長講話

 令和5年1月6日(金)、第3学期始業式を行いました。また、始業式終了後には、表彰と壮行会を行いました。表彰では、年末の大会で第3位となったソフトボール部を表彰しました。壮行会では、今年度、「県立高校グローバルリーダー育成プロジェクト」に選ばれ、今月シンガポールへ短期派遣となる2年生を激励しました。

 今回も新型コロナウイルス感染防止対策のため、各教室へライブ配信を行いました。以下は、校長講話の内容です。

 皆さん、おはようございます。今日から3学期が始まりました。皆さんが、こうして無事に2023年をスタートできたことを嬉しく思います。新型コロナウイルスについては、行動制限はないものの、埼玉県でも、新規感染者が1万人を超えるなど、感染拡大は続いています。新年早々ではありますが、今一度、気を引き締めて感染防止を徹底していきましょう。

 さて、毎年、新年最初の講話で話をしていることですが、日本に古くから伝わる「一年の計は元旦にあり」ということわざについて考えてみたいと思います。
 意味は、新しく迎える一年の目標や計画は、その年の初めに立てなさい、というものです。
 コロナ禍で、先が読めない状況ですが、こうした古くから伝わることわざの中には、どんな状況になっても変わらない大事な教えがあると思います。このことわざについて調べてみると、その由来は諸説ありましたが、ほかの二つのことわざとセットになっていて、大事なポイントが三つありました。
 一つめの「一年の計は元旦にあり」ですが、一年で言えば年の初め、一月(ひとつき)で言えば月の初め、一日で言えば朝、つまり、何事も最初が大事で、成功するかどうかは、その最初の時間をどう使うか、先手を取れるかどうかで決まるというものです。
 二つめは、「一生の計は勤(きん)にあり」というものです。勤という字は、「勤勉に働く」の勤です。人の一生、つまり、人生は、地道にコツコツ頑張れるかどうかで決まるというものです。

 三つめは、「一家の計は身(しん)にあり」というものです。身という字は、「身体検査」の身で、体、健康を表します。一家、つまり、家族の将来は、家族全員が健康に過ごせるかどうかで決まるというものです。

 言われてみれば、当たり前のことですが、何事も最初の時間を大切にし、先手を取って、健康に気をつけながら、地道にコツコツ頑張るということが、夢を叶えたり、目標や計画を達成するために大事なことということになります。

 こうした状況の中だからこそ、この一年を充実させるために、最初の時間を大切にし、先手を取る、健康に気をつける、地道にコツコツ頑張るという三つのことを、意識してみましょう。

 終わります。

令和4年度 第2学期終業式校長講話

 令和4年12月22日(木)、第2学期終業式を行いました。また、終業式終了後には、表彰と壮行会を行いました。表彰では、校内外で活躍した52名の生徒を表彰しました。毎回のことですが、人数の多さに圧倒されます。壮行会では、西関東大会に出場する吹奏楽部を激励しました。

 今回も新型コロナウイルス感染防止対策のため、各教室へライブ配信を行いました。以下は、校長講話の内容です。

 皆さん、おはようございます。令和4年も早いもので残すところ9日になりました。コロナ禍であることには、変わりませんでしたが、この一年、大きな事故やトラブルもなく、皆さんが、こうして無事に年の瀬を迎えられたことは、ありがたいことだと思います。

 さて、共通テストをスタートとする大学の一般選抜を控える3年生にとっては、いよいよ受験本番の時期に入ってきました。1年後、2年後に受験を迎える1、2年生にとっても、この時期は、緊張感や漠然とした不安感などを感じる時期かなと思います。先のことが確定しないということは、目標に向かっているという点で楽しい面もありますが、渦中の皆さんにとっては辛く厳しい面も大きいだろうと思います。

 私は、日本の季節に春夏秋冬という四季があるように高校生活にも、春夏秋冬という四季があるように思います。1年生は、今は春から夏になる頃で、なかなかハードな北高生活にも慣れ、将来やりたいことや目標などを色々と考えることができる、高校3年間で一番楽しい頃かなと思います。2年生は、修学旅行とともに夏が終わり秋に入った頃で、少しずつ受験の厳しさを感じ始めた頃かなと思います。私自身もつい三十三間堂で見た千手観音の神々しさや清水の舞台から見た紅葉の美しさなどを思い出しては、現実逃避しそうになります。そして、3年生は、いよいよ厳しい冬本番に入った頃かなと思います。
 そこで最後に、厳しい冬本番を迎えた3年生に、私なりのエールを送って、終わりたいと思います。
 受検直前の厳しさは、その季節もあって、冬の厳しさに例えられることがありますが、私は、この冬のような厳しさや緊張感は、それほど嫌いではありません。それは、現実の厳しさであり、決して理不尽な厳しさではないからです。そして、乗り越えた先には、乗り越えた者だけに与えられる力や結果を得ることができるからです。この冬のように厳しい受験終盤に求められるものは、皆さんの「強い意志」であり、「行動」だと思います。この厳しい時期だからこそ、声に出して決意を表明し、焦らず、慌てず、諦めず、強い意志と勇気を持って、一歩ずつ前に進んでください。担任の先生、学年の先生はもちろんですが、私たちは、いつでも皆さんを応援しています。

 終わります。

令和4年度 第2学期始業式校長講話

 令和4年9月1日(木)、第2学期始業式を行いました。また、始業式終了後には、表彰と報告会及び壮行会を行いました。表彰では、全国大会、県大会等で活躍した11の部活動25名と学校紹介動画コンテストの入賞者3名を表彰しました。報告会では、全国大会に出場したパワーリフティング部と新聞部から報告がありました。そして、壮行会では、西関東大会に出場する吹奏楽部を激励しました。

 今回も新型コロナウイルス感染防止対策のため、各教室へライブ配信を行いました。以下は、校長講話の内容です。

 皆さん、おはようございます。今年度も新型コロナウイルスの感染拡大が続く中での夏休みでしたが、大きな事故やトラブルもなく皆さんが、こうして無事に2学期を迎えられたことを嬉しく思います。

 まず、最初に留学生を紹介します。インドネシア出身のリアさんです。ミドルネームのアンジェリアからリアさんとなるそうです。リアさんは、来年の3月10日まで本校で学びます。これから半年余りになりますが皆さんも、是非、積極的に交流をしてください。それでは、リアさん、自己紹介をお願いします。
(リアさん自己紹介)

 それでは講話に戻ります。次に、北高生の善行の報告です。善行は、善い行いの善行です。詳しくは、この後、武田先生から報告していただきますが、その連絡を頂いた近隣の方からは、その様子が、大変すばらしかったと感心されていました。北高生の勇気と行動力に心から敬意を表します。

 最後に、勝負の2学期を迎えるにあたり、一人の野球選手を紹介します。既に亡くなられていて、活躍した時期も皆さんが生まれる前なので、知らない方も多いと思います。その選手は、広島東洋カープで活躍した衣笠 祥雄(きぬがさ よしお)さんです。衣笠さんは、23年間の現役生活で、2215試合連続出場の世界記録を達成しました。その衣笠さんが、生前あるラジオ放送の中で、次のように言っていました。
「夢中になって打ち込めるものを持つこと、それを見つけること、それを続けること、それが才能を開花させるということだ。そして、成功するかしないかは、あきらめるか、あきらめないかのほんの少しの差なのです。」

 私は、衣笠さんの言葉には、結果を残すためのヒントがあると思います。何事もあきらめず、夢中になって続けていくうちに力が付く。私は何事にも作戦を立てて臨むタイプですが、あれこれ迷わず、あきらめず、夢中になって続けるということの大事さに改めて気づかされました。

 本日から2学期が始まりますが、皆さんの目標に向かって、焦らず、迷わず進んでください。

終わります。

令和4年度 第1学期終業式校長講話

 令和4年7月20日(水)、第1学期終業式を行いました。また、終業式終了後には、表彰と壮行会を行いました。表彰では、校内外で活躍した29名の生徒を表彰しました。壮行会では、全国大会に出場するパワーリフティング部と新聞部を激励しました。

 今回も新型コロナウイルス感染防止対策のため、各教室へライブ配信を行いました。以下は、校長講話の内容です。

 皆さん、おはようございます。明日から夏休みに入りますが、コロナ禍ということもあり、元気が出ない出来事も多いので、今日は、「向き不向きより前向き」という話をします。この言葉は、私の恩師の言葉です。

 今から30年以上前、私が、教員になりたての頃の話です。自分としては、毎日、自分なりに一生懸命に頑張っていたつもりですが、授業や部活動、生徒の指導、その他、色々なことが上手くいかず、先輩の教員から指導されることもよくありました。時には、「教員に向いていないんじゃないか。」と言われたこともあり、さすがに、そのときはショックで、落ち込みました。

 そのことを、高校時代からお世話になっている恩師に相談したところ、恩師は私にこう言いました。「初めから向いているやつなんて一握りしかいない。仕事に必要な能力や適性は、後から必死に身に付け るもんだ。向き不向きよりも前向きな気持ちが大事なんだよ。」私は、この「向き不向きより前向き」という言葉に救われた思いがしました。

 多くの人が、向き不向きや、自分の能力、適性について、一度は考えると思います。私も今は校長ですが、自分の能力や適性を細かく分析したら、向いていないという結論になると思います。それでは本末転倒なので、向き不向きを考えるよりも、なったからには、自分らしくできることを一所懸命にやろうと思っています。

 目標に向かって、前向きに、夢中で頑張っていれば、必要な能力や適性は、後から自然に身に付くものだと思います。誰しも自分の能力や適性に、不安や迷いが出ることがあると思います。その時には、一度今日の話を思い出してみてください。今日は、「向き不向きより前向き」という話をしました。

 最後に事務連絡です。先週から、本校でも新型コロナウイルスの感染者が急激に増え、多数の感染者が確認されました。本校の感染者の共通の特徴として、強い感染力と38度以上の発熱が挙げられます。明日から夏休みに入りますが、改めて感染防止対策を徹底するようお願いします。
 終わります。

令和4年度 入学式式辞

 令和4年4月8日(金)、穏やかに晴れ、春爛漫を感じられる中、埼玉県立越谷北高等学校 令和4年度入学式を挙行いたしました。厳しい試験を突破して本校に入学した新入生の皆さんを心から歓迎いたします。式後には、感染予防対策を講じての上ですが、吹奏楽部の生徒のピアノと歌唱による校歌披露も行うことができ、厳粛な中にも温かさを感じられる良い式となりました。

 また、余談になりますが、式場や校内に飾られた生花は、本校の職員と華道部の嘱託の先生によるものです。また、入学式のオンライン配信についても、すべて本校の職員と生徒で行っています。このほか、様々なことが、自前でできるところは、本校の大きな強みの一つです。校長として誇りに思います。

 以下は、式辞の内容です。

 穏やかな春爛漫の今日の佳き日に、令和4年度、埼玉県立越谷北高等学校入学式を挙行できますことは、本校にとりまして、大きな喜びでございます。
 ただいま入学を許可いたしました、普通科322名、理数科40名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。厳しい入学試験を見事突破し、めでたく本校に入学した皆さんを、心から歓迎いたします。
 また、保護者の皆様のお喜びもひとしおのことと存じます。心からお祝いを申し上げます。
 本校は、昭和44年に開校し、平成元年度からは理数科を設置した、創立54年目を迎える高等学校です。
 「立志・探究・奉仕」という校訓を持ち、県内有数の進学校として、これまでに、2万342名の有為な人材を世に送り出してまいりました。
 校訓である「立志・探究・奉仕」という言葉は、校歌を出典としておりますが、まさに本校の教育の神髄として、長く受け継がれてきたものです。校歌の一節を引用しつつ紹介いたします。
 まず「立志」とは、志を立てること、目的を定めてこれを成し遂げようとすることです。「われら歴史を作る者」という自覚のもと高い志を立て、ぜひ、その志に恥じることのない学校生活を送っていただきたいと思います。
 次に「探究」とは、物事の真理をさぐり、これらを見きわめることです。学問を志す者は、「真理ひとすじ尋ね行く」の気概がなければなりません。高校では、その質・量共に、とても高度な内容の授業が行われます。皆さんには、これまで以上に主体的な学習態度が求められることになります。
 そして「奉仕」とは、私心を捨て、世のため・人のために働くことです。何のために学ぶのかと言えば、それは、社会においてしっかりと自らの役割を果たすためです。「人の世の幸を呼び、鍛えて永久の土に立つ」という校歌の一節は、まさにそのことを歌っています。
 「高校時代は、人生の土台をつくる」時期にあたります。本校への合格は、決して皆さんの将来を保証するものではありません。これからの3年間、勉学に、部活動に、学校行事に本気で打ち込み、努力を重ねる青春のときを迎えます。その意味で、今日は、皆さんの輝かしい人生の土台をつくり上げるためのスタートの日でもあります。
 そして、そのためにも、皆さんには、自分の将来像を心にしっかりと描きながら、高校生活を送ってほしいと思います。新入生の皆さんが、三年間で更に大きく成長して、この学舎を巣立ち、未来を創造するリーダーの一人として、社会で立派に自らの役割を果たしていくことが本校の願いであり、私たち教職員は、そのための努力を惜しまないことを、ここにお誓い申し上げます。
 結びに、保護者の皆様には、本校の教育方針を御理解いただき、御支援御協力を賜りますよう、お願い申し上げますとともに、今日から始まる新入生の皆さんの高校生活が、良き師・良き友との出会いの中で、素晴らしく充実したものとなることを祈念いたしまして、式辞といたします。
  穏やかな春爛漫の今日の佳き日に、令和4年度、埼玉県立越谷北高等学校入学式を挙行できますことは、本校にとりまして、大きな喜びでございます。
 ただいま入学を許可いたしました、普通科322名、理数科40名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。厳しい入学試験を見事突破し、めでたく本校に入学した皆さんを、心から歓迎いたします。
 また、保護者の皆様のお喜びもひとしおのことと存じます。心からお祝いを申し上げます。
 本校は、昭和44年に開校し、平成元年度からは理数科を設置した、創立54年目を迎える高等学校です。
 「立志・探究・奉仕」という校訓を持ち、県内有数の進学校として、これまでに、2万342名の有為な人材を世に送り出してまいりました。
 校訓である「立志・探究・奉仕」という言葉は、校歌を出典としておりますが、まさに本校の教育の神髄として、長く受け継がれてきたものです。校歌の一節を引用しつつ紹介いたします。
 まず「立志」とは、志を立てること、目的を定めてこれを成し遂げようとすることです。「われら歴史を作る者」という自覚のもと高い志を立て、ぜひ、その志に恥じることのない学校生活を送っていただきたいと思います。
 次に「探究」とは、物事の真理をさぐり、これらを見きわめることです。学問を志す者は、「真理ひとすじ尋ね行く」の気概がなければなりません。高校では、その質・量共に、とても高度な内容の授業が行われます。皆さんには、これまで以上に主体的な学習態度が求められることになります。
 そして「奉仕」とは、私心を捨て、世のため・人のために働くことです。何のために学ぶのかと言えば、それは、社会においてしっかりと自らの役割を果たすためです。「人の世の幸を呼び、鍛えて永久の土に立つ」という校歌の一節は、まさにそのことを歌っています。
 「高校時代は、人生の土台をつくる」時期にあたります。本校への合格は、決して皆さんの将来を保証するものではありません。これからの3年間、勉学に、部活動に、学校行事に本気で打ち込み、努力を重ねる青春のときを迎えます。その意味で、今日は、皆さんの輝かしい人生の土台をつくり上げるためのスタートの日でもあります。
 そして、そのためにも、皆さんには、自分の将来像を心にしっかりと描きながら、高校生活を送ってほしいと思います。新入生の皆さんが、三年間で更に大きく成長して、この学舎を巣立ち、未来を創造するリーダーの一人として、社会で立派に自らの役割を果たしていくことが本校の願いであり、私たち教職員は、そのための努力を惜しまないことを、ここにお誓い申し上げます。
 結びに、保護者の皆様には、本校の教育方針を御理解いただき、御支援御協力を賜りますよう、お願い申し上げますとともに、今日から始まる新入生の皆さんの高校生活が、良き師・良き友との出会いの中で、素晴らしく充実したものとなることを祈念いたしまして、式辞といたします。
 令和4年4月8日
  埼玉県立越谷北高等学校長 片野 秀樹