日誌

カテゴリ:SSH事業

【SSH】第2回公開講座(6月21日)参加申込フォーム

越谷北高校公開講座「高校生と教員の動植物研修」今年度第2回(行田駅周辺)を6月21日に実施します。

当日は8:50に行田駅西口に集合、市街地を抜けて荒川河川敷で動植物観察を行います。
野外での動植物の観察を通じて、以下のことを学びます。
生物の基本的な知識
動植物分類の基礎
探究的な学習(生物観察から課題を見出す)

参加ご希望の方は、専用フォーム(以下URL)からお申し込みください。

https://forms.gle/YkjgrKHnA5CH14Dc8

※今年度より参加申し込み期限が早まっています(20日前)。期限を過ぎての申込はお受けできませんのでご注意ください。今回は6月1日が申込期限となります。

【SSH】5月3日公開講座(久喜市南栗橋駅周辺)

令和8年5月3日(日)、久喜市南栗橋駅周辺でフィールドワークの公開講座を実施しました。

今年の公開講座のテーマは「湿地帯の動植物」です。
第1回は南栗橋駅に集合して、久喜市内池、中川河川敷、幸手市高須賀池をまわりました。
ときどき晴れ間がのぞく曇りで、絶好のフィールドワーク日和となりました。
今回は、高校生6名、教員3名の9名が参加しました。

高須賀池のハンノキです。今回は風景写真の記録を忘れていました。

 

駅前ロータリーでもたくさんの植物の観察をできます。
ツメクサ(ナデシコ科)、クスダマツメクサ(マメ科)、オッタチカタバミ(カタバミ科)、エノコログサ(イネ科)、スズメノチャヒキ(イネ科)、ユウゲショウ(アカバナ科)、ナガミヒナゲシ(ケシ科)、ネバリノミノツヅリ(ナデシコ科)、スズメノエンドウ(マメ科)、アカメガシワ(トウダイグサ科)などざっと調べただけでも両手に収まらないくらいです。
俗に「路傍100種」とも言われ、身近なところで100種を覚えるまで頑張れば、生物を見る「目」ができてきます。
「目」ができると、たとえば魚ならばヒレを見るだけである程度種類が分かるようになります。
それまでは、根気強く図鑑(ハンドブック)を引いたり、教えてくれる先生(先輩でもよいけれど)にしつこく聞いたりして覚えていくしかありません。


ヤセウツボ(ハマウツボ科)が咲いていました。
外来の寄生植物です。地上部には花しか出ず、種は発芽すると他の植物の根に寄生して栄養を奪い、地下で球状の体が成長し、春になると地上に花茎を伸ばします。
マメ科やキク科など広く寄生しますが、この個体はスズメノエンドウに寄生しているようでした。


街路樹にキマダラカメムシ(カメムシ科)がいました。
樹皮に紛れて見つけにくくなってしまっていますが、分かりましたか?
江戸時代に長崎の出島から侵入した外来昆虫です。
以前は西日本までしか見られませんでしたが、ここ10年程でいっきに分布を拡大し、埼玉県でもふつうに見られるようになりました。


ピンボケですが・・・ナガミヒナゲシ?(ケシ科)です。
ナガミヒナゲシは、ケシ科の外来植物です。
春にオレンジ色のキレイな花を咲かせますが、日本各地に広がってしまっています。
茎をちぎると黄色い汁がにじみ出てきます。
最近、この汁が肌につくとかぶれるとして、「危険な毒草である」というセンセーショナルな報道をされてしまっていますが、よほど肌が敏感なヒトでない限りひどくかぶれることはありません。
道端などでは優占しがちな外来植物なので、駆除するに越したことはありませんので、警告したい気持ちは分からなくはないのですが、事実を過剰に盛ってしまうのはどうかと思います。

なお、「?」をつけたのは、ナガミヒナゲシには汁が黄色いタイプと白いタイプがあり、写真の個体は白い汁が出るタイプのためです。
白い汁が出るタイプを学名Papaver dubium dubium、黄色い汁が出るタイプを学名Papaver dubium lecoqiiとする情報もあり、今のところどちらもナガミヒナゲシと呼ばれていますが、論文によっては別種としているものもあるので、よくわかりません。
いずれも身近に見られるものなので、探究対象として面白そうです。


用水沿いの桜並木を観察しました。


サクラ(おそらくソメイヨシノ)には、サクラを食害する特定外来生物のカミキリムシであるクビアカツヤカミキリ(カミキリムシ科)のフラス(幼虫の糞と木屑が混じったもの)が見られるものもかなりありました。
6月には成虫が出てくるかもしれません。


ちょっと見にくいですが、マガリケムシヒキ(ムシヒキアブ科)がいました。
他の昆虫を狩る肉食のアブです。


菜の花(セイヨウカラシナ?)に「うどんげの花」がついていました。
クサカゲロウの仲間の卵です。
アリなどによる捕食を避けるため(と言われています)長い柄をつけて産み付けられています。


カタオカハエトリ(ハエトリグモ科)のオスがいました。
カラフルでかっこいいハエトリグモです。
ハエトリグモは種類も多く、行動も面白いので探究の対象として良いと思います。


シロスジヒゲナガハナバチ(ミツバチ科)がいました。
2匹がくっついていて、1匹(右のほう)が近くに止まっています。
一見するとペアのようですが、3匹ともオス(触角が長い)のようです。


松(これはクロマツでしょうか)の花を観察します。
雄花、雌花はどこにあるでしょうか?


中川の河川敷で、白い花をつけるユウゲショウ(アカバナ科)を見つけました。
これは環境変異でしょうか?


ケヤキの葉上にはヤノナミガタチビタマムシ(タマムシ科)がたくさんいました。
小さくて目立たないムシですが、これでもタマムシの仲間です。
チビタマムシの仲間は種類も多く、調べると面白そうです。



クロハネシロヒゲナガ(ヒゲナガガ科)がいました。
春によく見かける触角の長い蛾なのですが、触角が長すぎて飛び方が独特で、ぱっと見では蛾の仲間とは思えないかもしれません。
触角が長いのはオスで、メスは短め(それでも長いですが)です。


ヒゲナガつながりではないですが、道端にヒゲナガスズメノチャヒキ(イネ科)が咲いていました。
ヨーロッパ原産の外来種です。


昼休憩のあと、高須賀池公園で池の周りを観察します。
シダレヤナギ(ヤナギ科)です。
ヤナギと言えばこれ、というイメージの強い種で、川や池のまわりによく植栽されていますが、中国原産です。


池にはミシシッピアカミミガメ(ヌマガメ科)がたくさんいました。
写真は(小さくて見にくいかもですが)子亀(ミドリガメと呼ばれます)です。
雑食で何でも食べるため、在来種を減らしてしまいます。
どのような対策ができるでしょうか。


イヌマキ(マキ科)にはマミジロハエトリ(ハエトリグモ科)が。
これもオスです。かっこいいですね。
白い眉でマミジロでしょうか。


キジ(キジ科)が鳴いていました。
在来種ではあるのですが、狩猟のため放鳥されており、遺伝的にもかなりのかく乱を受けてしまっています。
よく見かける鳥ですし、高校生でも行動調査ならできるかもしれません。


ギシギシにコガタルリハムシ(ハムシ科)が大発生していました。
この増え方は異常では?


道端にシラホシムグラ(アカネ科)をたびたび見かけました。
ヤエムグラにそっくりですが、花が白いです。


この、白い小さな花がたくさん咲いていると確かに星空のようです。


南栗橋駅前に戻って、日陰で閉会行事です。

 

参加者の感想(抜粋)
・今回はたくさん歩いて疲れました。
・よく似ている種類の植物の見分け方を知ることができた。
・植物についた寄生痕(今回、キクスイカミキリに産卵されたヨモギも観察しました)を初めて見ることができて面白かった。
・これまで雑草としか思っていなかった植物にも名前がちゃんとあることが分かった。
・ヤセウツボが面白かった。種子を採集して発芽実験をやってみたい。この時期はあまり出歩かないので、いつもは見ない花をみることができた。(教員)
・今回は150種くらいの植物を観察できた。マメ科、キク科が多かった印象がある。(教員)
・身近にあってよく見ている植物でも、知らないことがたくさんあって新たに知ることがあり面白かった。(教員)

今回は初回と言うことで、市街地から池、河川敷の動植物観察をしました。
観察したフィールドは、中川の氾濫原といってよい場所であり、駅前から湿地の植物が見られました。
埼玉県の東部を流れる中川は、江戸時代の利根川東遷事業が行われる前は利根川の流路でした。
現在は、埼玉の北側を東に流れ茨城県神栖市と千葉県銚子の境で太平洋にそそぐ利根川ですが、江戸時代の初め頃までは埼玉県の東部を南に向かって流れ、江戸湾(東京湾)に注いでいました。
徳川幕府は、治水、利水(水運)のために利根川の流路を東に変え、渡良瀬川、常陸川につなげて現在の利根川の流路に変えました。
中川は昔の利根川の流路にあたるのですが、今回観察した内池や高須賀池はそれらが氾濫したことによってできたとされ、周辺も古くは広い湿地だったはずです。
湿地を乾燥化させたり、埋め立てたりして市街化しても、古い湿地の植物が残っているのは興味深いですね。
土地の歴史と動植物の生態を関連させて探究しても面白そうです。

次回は、6月21日(日)に行田駅周辺で、荒川河川敷の動植物観察を予定しています。
近く申し込みフォームをアップしますので、興味のある方はご参加ご検討ください。
なお、今年から申込期限が実施日の20日前となっておりますので、お早めにお申し込みください。

【SSH】令和8年度公開講座「高校生と教員の動植物研修」のお知らせ

今年度も、越谷北高校では地域との連携及び学校開放のため公開講座「高校生と教員の動植物研修」を実施します。

野外での動植物の観察を通じて、以下のことを学びます。
生物の基本的な知識
動植物分類の基礎
探究的な学習(生物観察から課題を見出す)

次の全6回を予定しています。各回ごとに参加申し込みを受け付けます。
なお、今年度から申し込み締め切りを実施日の20日前までとしますのでご注意ください。

①5月3日(日) 幸手市内池・高須賀池周辺 (南栗橋駅西口8:50集合)
②6月21日(日) 行田市荒川河川敷 (JR行田駅西口8:50集合)
③7月19日(日) 羽生水郷公園周辺 (さいたま水族館正面休憩舎前10:40集合)
④10月25日(日) 長瀞町蓬莱島周辺 (秩父鉄道野上駅改札前8:50集合)
⑤11月14日(土) さいたま市末田須賀堰周辺 (朝日バス巻の上停留所前8:50集合)
⑥3月27日(土) さいたま市岩槻文化公園周辺 (岩槻文化公園体育館前8:50集合)

野外での動植物観察に興味がある高校生、教員(校種は問いません)は、 こちら をご覧いただきお申し込みください。

第1回(5月3日)のお申し込みは、申込専用フォーム(下URL)へお願いします。

https://forms.gle/uGGDtBK1aSs54XvF8

【SSH】3月28日公開講座(さいたま市田島ヶ原周辺)

3月28日(土)さいたま市田島ヶ原でフィールドワークの公開講座を実施しました。

今年の公開講座は「荒川河川敷」をテーマに、中上流域では秩父市武州中川から、深谷市武川、熊谷市大麻生と観察をしてきました。(長瀞町、行田市は雨天のため中止になってしまいました)
今年度最後のフィールドワークは、下流域ということでさいたま市桜区の田島ヶ原周辺で中上流域との違いを見ながら動植物観察をしました。
当初は天候が危ぶまれましたが、未明まで雨が残りましたが気温も上がり絶好のフィールドワーク日和となりました。

今回は高校生15名、卒業生2名、教員1名が参加しました。

 


さくら草公園に集合し、まずは田島ヶ原サクラソウ自生地を観察します。
田島ヶ原サクラソウ自生地は、数少ない埼玉県の花サクラソウの自生地であり、国の特別天然記念物に指定されています。
保全地はヨシ(イネ科)が生える湿地であり、夏には背丈を超えるほどのヨシ原になっています。
生態系保護のため、毎年1月頃に野焼きをして地上部の枯れたヨシを焼き払い、早春にはヨシより早く葉を展開する様々な湿地の希少な植物を観察することができます。
サクラソウも、そのような希少な植物の一つです。


フィールドの観察では、様々な視点を持つことが大事です。
生物個体を見る、個体群を見る、生物群集を見る、生態系全体を俯瞰するなど・・・。
ミクロな視点とマクロな視点で自然を観察することで見えてくるものが変わってきます。


保護地を広く見ると、黄色い花をつけたノウルシ(トウダイグサ科・環境省NT準絶滅危惧、埼玉県NT準絶滅危惧)が目立ちますが、群落ごとに見ると生え方、花期、葉の色など微妙に違いがあるように見えます。
これは、遺伝的な要因でしょうか。それとも環境変異?


足元に目を移すと(保護地の外です)、カタツムリやナメクジが見られました。


ヤマナメクジ(ナメクジ科)が交尾していました。
ナメクジは雌雄同体で、互いに精子を交換し受精させます。
名前のとおり、山地で見られるナメクジですが、平野部でも森林で見られることがあります。
隣接する秋ヶ瀬公園の雑木林から来たのでしょうか。


枯れ木にはヒダリマキマイマイ(オナジマイマイ科)が二匹ついていました。
殻の巻きが他のカタツムリ(右巻き)と逆のためヒダリマキマイマイと呼ばれます。


朽木の根元にヒメマイマイカブリ(マイマイカブリ関東亜種、オサムシ科)がいました。
越冬していたようです。


保護地の歩道に入り観察をします。
講師から積極的に説明するというよりも、参加者に「分からないこと」を見いだして質問をしてもらうようにしています。

ここで見られた植物を紹介します。


サクラソウ(サクラソウ科、環境省NT準絶滅危惧、埼玉県VU絶滅危惧Ⅱ類)はたくさん咲いていました。


アマナ(ユリ科、埼玉県NT準絶滅危惧)もたくさん見られました。
すでに花が終わり実になっている株もありました。


一部にヒロハノアマナ(ユリ科、環境省VU絶滅危惧Ⅱ類、埼玉県EN絶滅危惧ⅠB類)も咲いていますが、どうも植えられたもののようです。


ジロボウエンゴサク(ケシ科、埼玉県NT準絶滅危惧)もちらほら咲いていました。
ジロボウ(次郎坊)は太郎坊(スミレ)に対して近畿地方で呼ばれていた呼び名に由来するそうです。


シロバナタンポポ(キク科)もちらほら見られました。
外来のセイヨウタンポポは一年中花をつけますが、在来タンポポの多くは春のみ咲きます。
西日本では黄色い花をつけるものよりもシロバナタンポポの方が多いため、タンポポと言えば白い花というイメージの地域もあるそうです。


光沢のある黄色い花を咲かせているのはヒキノカサ(キンポウゲ科、環境省VU絶滅危惧Ⅱ類、埼玉県CR絶滅危惧ⅠA類)でした。
埼玉県内では、田島ヶ原を含む2か所でしか確認されていない希少種です。


ヒロハハナヤスリ(ハナヤスリ科、埼玉県VU絶滅危惧Ⅱ類)は、シダ植物の一種です。
胞子葉を伸ばしはじめているところでした。
夏には枯れ、翌年の野焼き後にまた地下茎から葉を出す多年草のシダです。

春の花としておなじみのスミレも何種類か見られました。

ツボスミレ(スミレ科)


アリアケスミレ(スミレ科)


ピンボケですが、ノジスミレ(スミレ科)

他にも、タチツボスミレなどが見られました。
春はいろいろなところでスミレを探して歩くのも楽しそうです。

保護地を出て、公園のすみの植え込みや草地を観察しました。

足元からも何種類もの植物が見つかります。
もう少し暖かくなってくれば、ゴミムシなどの徘徊性昆虫も見つけられるようになるでしょう。


参加者の一人が、エノキ(アサ科)の枝にアカボシゴマダラ中国産亜種(タテハチョウ科、特定外来生物)の幼虫を見つけました。
冬の間は根元の葉裏で越冬していますが、暖かくなってきてエノキに登って枝の又に落ち着いているようです。
見事な擬態で、よく見ないと見つけることができません。
他の参加者も探して、何頭か見つけ出しました。
安定して生息しているようです。


午後は公園を出て、河川敷を観察することにしました。


水の近くまで移動してきましたが、タチヤナギ(ヤナギ科)などのヤナギ類、スイカズラ(スイカズラ科)、ガガイモ(キョウチクトウ科)など在来種は少なく、外来の植物がとても多いです。
現状として外来種だらけの河川敷の環境に、私たちはどのように向き合うべきなのでしょうか。

水鳥も少しだけ見ることができました。
遠いので、証拠写真程度ですが・・・


カンムリカイツブリ(カイツブリ科、埼玉県VU絶滅危惧Ⅱ類)です。

他に、オオバン(クイナ科、埼玉県NT1準絶滅危惧)、カイツブリ(カイツブリ科)も少し見ることができました。

少し狭いですが、河原で閉会行事をしました。

参加者の感想(抜粋)

・普段では見られないような様々な希少な植物を見ることができて面白かった。いろいろなレベルの多様性を見ることができた。
・久しぶりに参加したが、自然を見る目の感覚を取り戻すことができた。(卒業生)
・生物多様性の3つの階層(生態系多様性、種の多様性、遺伝的多様性)を意識して観察をすることができた。マクロな視点、ミクロな視点といろいろな視点で観察をするのが楽しかった。
・保護されているところでは様々な在来の希少種が見られたが、河川敷では外来種ばかりで、どうしたらいいかを考えなければならないと思った。
・見たことのある植物でも、芽生えだと様子が違っていて見分けるのが難しく、面白かった。
・これまでさくら草公園には来たことはあったが、上ばかり(桜)見ていて足元を見ていなかった。地面に小さな花がたくさん見られて、発見があって面白かった。
・参加者の高校生の様子を見ていると、いろいろなことに興味を持って、自由に観察したり考えを巡らせたりしていて、素晴らしいと思った。(卒業生)
・フィールドに出て観察してみると、生物たちの関わりが立体的であることが実感できて面白い。また、時間の流れを意識して観察すると興味深い発見がある。(教員)

今年度は、荒川河川敷をテーマにフィールドワークを行い、中上流域から下流域まで様々な河川敷の環境を観察しました。
上流に近い秩父市の河川敷ではゴロタ石で希少な生物がたくさん見られましたが、中流、下流と下るにつれて河原を土が覆い、外来種が多くなっていっています。
フィールドワーク講座の目的は、野外での動植物観察から探究課題を見出すことですが、外来種対策はとても大きな課題として、考えさせることの多いテーマになると思います。
これまでのフィールドワークで参加者が気付いている(感想にも書かれています)ように、どんな生物も単独で「そこに在る」ことはなく、様々な生物、生物以外の環境(非生物的環境)と関わりを持ちながら生態系の一部となって存在しています。
外来生物問題や希少種の保全について考えるとき、その生物種についてだけ考えるのではなく、それと関わりをもつ様々な生物、環境に思いを巡らせることはとても重要なことです。
フィールドワーク講座に参加した皆さんが、今後も自分なりに自然と関わる活動を続けていただいて、生態系をめぐる課題の解決に関わってもらえればありがたいです。

今年度のフィールドワーク講座は今回で最後になります。
次年度の予定については、4月以降に越谷北高校HPにて公開する予定になっておりますので、興味を持たれた方はチェックしていただいて、ぜひ参加をご検討ください。

【SSH】令和7年度_1学年_課題研究(生物・地学分野)中間発表会

3月13日(金)2・3限に理数科1年生の課題研究中間発表会が開催されました。

理数科1年生では2学期から課題研究に取り組みますが、6月の本発表に向けてさらに研究をブラッシュアップする場として、毎年3月に現時点までの研究の中間発表を実施しています。

 

研究題目は以下の通りです。

生物分野

1班「時間経過による固有周波数の変化に基づく野菜の状態評価」

2班「酵母の冷凍保存」

3班「加熱による有機酸量の変化」

4班「植物の緑の香り(GLVs)とその成分による防御作用」

地学分野

1班「ビル風を弱めるには」

2班「透水層埋設工法による効率的な排水方法の実証」

3班「巨大地震は予測できるのか?」

 

 

見学している2年生から多くの質問がありましたが、1年生は堂々と対応していました。

SSHの運営指導委員の先生方からも研究に対するアドバイスを多く貰うことができました。

 

本日いただいた意見をもとに6月の本発表に向けて研究を進めていきたいと思います。

 

【SSH 】令和7年度国立科学博物館研修

 

2/4 57期理数科 国立科学博物館研修

 地球館

地球館では、地球の誕生、生命の進化、人類の歴史を化石や標本、体験型の装置で楽しく学ぶことができました。

地下1階では、職員さんから恐竜の卵について説明を聞き、実際の卵を持つことでその重みを直に体験することができました。

 

1階では、現代に生きる植物や生物の展示がされており、その種や特徴について細かく知ることができました。また、身近に生きる生物もたくさん展示されていたので、親しみを持ちながら学ぶことができました。

ヒトの展示には何か見慣れた人に似ているものが…

また3階ではヨシモト・コレクションの展示があり、凛々しく、美しく、力強い剥製からは感動を覚えました。また、ここでは2頭のごりらの展示も見ることができました。

 

 

日本館

日本館では島国ならではの生息する生き物の特徴や、日本列島の成り立ち、日本に存在する鉱石、他にもワニについての展示などを見学することができました。

一階ではワニに関する展示が開かれており、ワニの標本に実際に触れるといった体験をしたり、ワニの生態について学んたりすることでそれらを通して、陸上脊椎動物の進化の過程を知ることができました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2、3階では、日本に生息している生物や、存在している鉱石、日本列島の成り立ちなど、日本の特徴について展示されていました。

【SSH】第6回公開講座(3月28日)参加申し込みフォーム

越谷北高校公開講座「高校生と教員の動植物研修」今年度第6回(さいたま市田島ヶ原サクラソウ自生地周辺)を3月28日に実施します。

当日は8:50に桜草公園※に集合、サクラソウ自生地周辺で春の動植物観察を行います。
※JR西浦和駅より徒歩20分、またはバス(浦和駅または中浦和駅より)「さくら草公園」下車徒歩5分

野外での動植物の観察を通じて、以下のことを学びます。
生物の基本的な知識
動植物分類の基礎
探究的な学習(生物観察から課題を見出す)

参加ご希望の方は、専用フォーム(以下URLまたはQRコード)からお申し込みください。

https://forms.gle/n2Dm9tSu1aGF9AVU8

【SSH】SSH講演会

12月16日(火)にSSH講演会がありました。埼玉大学副学長の石井昭彦先生にご講演いただきました。

話を聞く前は有機化学についての知識がほとんどなく、話についていけるか、理解できるのか不安でした。

ですが、『身の回りにある有機化学』ということで、私達にわかりやすく講演してくださり、不安はすぐになくなりました。

特に興味深かった内容は蛍光物質についての話です。

オワンクラゲからイクオリンと言う物質を抽出し、それを解析してカイコや猫といった生物に組み込むことで、それらの生物が暗闇で光るようになるというような内容で、このような研究結果を聞いてとても驚きました。

その他にもリサイクルについてや身近な匂いの成分、紅葉の仕組みについても化学的な観点から説明してくださり、有機化学についての知見を深めつつ、今後の学びに繋がる視点を養うことができました。

【SSH】グリーンエネルギープロジェクト(10月18日〜10月19日)

10月18日、19日に株式会社建設技術研究所様のご支援の元、グリーンエネルギープロジェクトの活動で群馬県にある八ッ場ダム、榛名山、利根大堰を訪れました。

グリーンエネルギープロジェクトとは、越谷北高校SSHⅡ期5年間を通じて、再生可能エネルギーなどエネルギーをテーマに探究をするプロジェクトです。

今回は2年生10人、1年生11人が参加し、ダムや堰の役割やこれらの建設と人や生物の関わりについて学んできました。

  

 1日目は自然に囲まれた群馬県吾妻郡にある八ッ場ダムを訪れました。

↑この下にかつて村があったと思うと複雑な気持ちになりました。

 

八ッ場ダムは堤高116.0m、堤高長290.8mもある、総貯水容量1億750万tを誇るダムです。昭和22年のカスリーン台風の被害を受け、洪水被害を減らすため初めての設置案が出されました。しかし、支流の川の水性が強酸性であったため、計画は一旦凍結。そんな中、水質を改善したことで建設事業は再開。そして2020年に無事、運営開始されました。今回、私たちは八ッ場ダムの内部に入り様々な設備を見てきました。

内部を見る前はダムとは水をためるためだけの壁のようなものと考えていましたが、中には大きなポンプのような装置や水量を調整する装置などの精密機械が多くあり、細かい技術で水を調整しているのだと学び、今までのダムの捉え方が大きく変わりました!

元々洪水調整が主な役割ですが、下流にある新設された発電所では、最大出力11,700kwものの発電を行っています。

夜にはグループごとにダム建設予定地の住人、洪水被害をなくしたい都会の住人、建設を進めたい国の職員などの様々な役に分かれてダム建設時を想定した劇を行いました。それぞれの立場の思いや状況を実際に自分たちが成りきって考えたことでダム建設時に関わった多くの方々の思いについて考えさせられました。

 

八ッ場ダムは洪水調整を目的として設計され、現在私たちの生活を支えてくれる存在となっていますが、その背景には吾妻郡の環境破壊だけでなく地域のために犠牲になるという苦渋の決断を出してくださった住民の方々を始めとする多くの協力があることを学びました。

 

2日目は榛名山を訪れました。

榛名山は50万年前からしばらく続いた火山活動によって形成された標高1449m、直径約22kmの活火山です。標高1084mにある椎名湖は昔にあった火山活動によって榛名山の一部が吹き飛んでできたカルデラが元になっています。榛名山では人の手が入ったこともあり、柏やブナ、ミズナラなどの落葉樹、カラマツなどの針葉樹がやや入り混じって生えていました。

ここではハートマークが特徴のエサキモンキツノカメムシや美しい光沢を持つツチハンミョウ、派手な赤色のコウライテンナンショウなど発見しました!

 

 

最後に群馬県と埼玉県の県境にある利根大堰を訪れました。

利根大堰は昭和43年に完成し、現在、首都圏に水道水と工業用水を供給しています。大堰には水位を調整したり、洪水時に水を安全に流したりする働きもあります。また利根大堰には3つの魚道が設置されており、魚が上流と下流を移動できるようになっています。これにより川の生態系を守っています。

↑このコの字型の窪みで魚が休めるそうです。

実際に中から多くの魚たちが上流に向かって力強く跳ねて移動している様子が見えました。 

人が単に川の流れや水を利用するだけでは環境を壊してしまうため、環境を保全しつつ共存していく工夫が多く施されていることを学びました。また環境全体だけでなくそこに生息する生き物や地形そのものなどの細かいところまでの考慮の積み重ねが大切になることも学びました。

 

今回、私たちは、人と自然の共存を続けていくための工夫が詰まった場所を訪れ、実際に近くで見て、自然環境とのあり方について実感することができました。生活を豊かにするためにただ開発を行うのではその地域や住民の方々に大きな影響を与えてしまいます。そこで今回学んだ様々な工夫のうち身近でできることを実践していったり環境や地元の住人たちのことを踏まえて慎重に行動したりして自然や地域とのバランスを保ちながら生活をしていきたいです。

【SSH】11月16日公開講座(熊谷市大麻生荒川河川敷)

11月16日(日)熊谷市の秩父鉄道大麻生駅~荒川河川敷でフィールドワークの公開講座を実施しました。
今年の公開講座は、テーマ「荒川河川敷の生物相」と(こっそり)銘打ってすべて荒川の河川敷で計画しました。
しかし、天気のめぐりが悪く、5月回(行田市)、10月回(長瀞町)とこれまでの5回中2回も雨天中止になってしまっています。
今回も心配していましたが、結果的には天気よく、寒すぎず暑すぎずで様々な動植物の観察をすることができました。

今回は高校生10名、教員3名、博物館職員1名が参加しました。

 

秩父鉄道大麻生駅から荒川河川敷へ向けて歩きます。


道端の木に花がついていました。
シロダモ(クスノキ科)です。
防虫剤の原料にもなるクスノキの仲間で、クスノキと同じように葉に独特の芳香があります。
葉の裏が白く、白いタブノキ(タモ)からシロダモと呼ばれるようになったそうです。


荒川の河川堤防に沿って歩きます。
堤防といっても、河道側を見ても水は見えません。荒川は広いのです。
この数日前から急激に冷え込みましたが、その影響か、いかにもこのような草原環境にいそうなバッタ類がほとんど見られませんでした。


河川敷のゴルフ場に挟まれた道を通って川に向かいます。
途中の植物も観察します。ここでは、エノキ(アサ科)、トウネズミモチ(モクセイ科)、アカメガシワ(トウダイグサ科)などを観察しました。
アカメガシワの葉には蜜の出る腺点があり、アリが集まることもあります。
なぜ、(わざわざコストをかけて)蜜を出しているのでしょうか?


チュウゴクアミガサハゴロモ(ハゴロモ科)がいました。
蛾の仲間のように見えますが、セミに近い仲間で、中国原産の外来昆虫です。
日本産のアミガサハゴロモによく似ていますが、色味と前翅の端の白い斑紋の形で容易に見分けられます。
今年はこの子が大増殖してあちこちで見られました。
越谷北高校でも廊下の窓などによく張り付いている姿を見かけました。
この昆虫が入ってきたことは、ヒトの生活や在来生態系にどのような影響を与えているのでしょうか。


コセンダングサ(キク科)とコバノセンダングサ(キク科)を見つけました。
いずれも北アメリカ原産の帰化植物です。
花が咲いたあとにできる実の先端にかぎ針のような構造があり、衣服によくくっつくため、「ひっつきむし」といわれる植物のひとつです。


キクタニギク(キク科)が咲いていました。
観賞用に栽培されることもある日本古来の野菊の一つなのですが、道路の法面緑化のためにまかれた中国産のキクタニギクも各地で定着しているそうです。
これは在来、外来、どちらの個体でしょうか。


ツルウメモドキ(ニシキギ科)の実がついていました。
きれいに裂けた黄色い果実から鮮やかな赤い仮種皮に覆われた種子がのぞいて、とてもかわいいです。
クリスマスリースの飾りに使われることもあるそうです。


アカボシゴマダラ(タテハチョウ科)の幼虫を見つけました。
画像で分かりますでしょうか・・・。
ナメクジ型の幼虫が、エノキの枝の分かれ目に張り付いて見事に擬態しています。

アカボシゴマダラは中国原産の美しい蝶です。
90年代に人為的にもちこまれたと言われています。
日本産のアカボシゴマダラ(奄美諸島周辺にのみ生息する固有亜種)との交雑や、同じエノキ食の蝶への影響が心配され特定外来生物に指定されています。

成虫も幼虫も在来のゴマダラチョウによく似ていますが、慣れれば見間違えることはありません。

ゴマダラチョウは秋に生まれた幼虫は3齢幼虫で木(エノキ)から降り、木の根元の葉裏で冬を越します。
冬を越した幼虫は5月頃に動き出して木を登り、エノキの葉を食べて育ちます。

アカボシゴマダラも同じような越冬行動をとるのですが、在来のゴマダラチョウほど季節に厳密ではないようで、けっこう遅い時期でも成虫が産まれることがあります。また、春に動き出すのもゴマダラチョウよりも早く、3月末には活動している幼虫を見つけることがあります。
このような行動の違いは、何を意味しているのでしょうか。


アツバキミガヨラン(キジカクシ科)が見事に咲いていました。
この花は少し変わった特徴を持っており、受粉に共生する蛾(ユッカ蛾)が必要とされています。
アツバキミガヨランは北アメリカ原産の植物であり、ユッカ蛾は日本にいないため種子ができないとされています。
したがって、生えているのは民家の近く(観賞用に植えられたもの)に限られるはずなのですが・・・。
それにしては、野外のまったく意外なところで見かけることがあります。
もしかして種ができることもあるのか?それとも・・・


イラガ(イラガ科)のマユがありました。
イラガの幼虫は毒針毛をもち、刺されると激痛が走るため電気虫などとよばれることもあります。(マユなら毒針の心配はありません。)
イラガのマユには、イラガセイボウ(セイボウ科)という寄生蜂が寄生していることがあります。
寄生されている場合、マユに産卵痕があるためすぐにわかります。

このマユは寄生されていないようでした。


おびただしい数のクコ(ナス科)の実が見られました。
河川敷にとくに多い印象の植物です。
やっと水辺が近づいてきたようです。


開けた場所にでました。河川敷らしいゴロタ石が見られる場所でした。
ここでしばらく生物探しをしました。


秘かに探していたものを見つけたため、参加者の皆さんに見ていただきました。

それは・・・

こちらです。
ちょっと分かりにくいですが、ウスバカマキリ(カマキリ科)の卵鞘です。
残念ですが昨シーズンのものらしく卵は孵化したあとで卵鞘も壊れていましたが、河原の石の下に産み付けられていました。
ウスバカマキリは、全国的に減少しているやや珍しいカマキリです。
埼玉県では、何カ所かで記録されていますが確実な生息地は熊谷市の荒川河川敷のみとされており、埼玉県レッドデータブック2018動物編ではEN(絶滅危惧ⅠB類)にランクされています。
他の大型カマキリ(オオカマキリ、チョウセンカマキリ、ハラビロカマキリ、コカマキリなど)がわりとどこにでもいるのに対し、分布が限られるのはなぜなのでしょうか。
もしかしたら、やや特殊な産卵場所(石の下や倒木の下といわれています)が関係しているのかもしれません。


そのまま河原で(といっても水は見えないのですが)昼食休憩としました。


昼食後は、河川敷の環境について改めてふり返りました。
外来植物がとても多く、環境もやや単調です。
本来の(在来の)河川敷の環境はどのようなものだったのでしょうか。


帰路ではスズメウリ(ウリ科)を見つけました。
白いかわいい実をつけています。
カラスウリより小さいのでスズメなのでしょうか。


駅まで戻って閉会行事をしました。

参加者の感想(抜粋)
・これまで目を向けていなかったような環境を見ることができて楽しかった。
・久しぶりの野外観察で楽しかった。1年生のときから参加しているが、知っている生物も復習になったり、新しい知見が得られたりして面白い。
・河川敷にマメ科の外来種が多いように感じた。どれも似ているように思っていたが、実物を見ながら説明を聞くと違いがよくわかったので、自分でも見分けられるようにしたい。
・外来種が多い環境でも希少なカマキリの卵が見られたのが意外に感じた。
・河川敷といっても川が見えないくらいうっそうとしていた。
・昆虫が越冬する形態の違い(卵、幼虫、蛹、成虫)が、生き残るための戦略としてどのような意味を持っているのか気になった。
・在来種の昆虫と近縁な外来昆虫(ゴマダラチョウとアカボシゴマダラ)の越冬行動の違いが面白かった。
・川からの距離で生えている植物に違いがありそうだった。調べてみたい。
・風で運ばれる種子が侵入するうえでは強いのかなと思った。
・近くの大麻生公園(最近、別の調査会で観察した)と近いため似ていると思ったが、けっこう違いがあった。同じ川原でも環境が違うのはなぜなのか。

生態系を観察するときは、その場で見られる生物、環境だけを観察するのではなく、関わりのある周辺の状況について考えを巡らせることが重要です。
河川敷の生態系を理解するためには、その場所だけでなく、上流の環境はどうか、川を作る山の環境はどうなっているか、そのようなことを関連させて考察することで見えてくるものが変わります。
本来、今回観察したような河川中流域ではゴロタ石の河原が広がっているはずです。
参加者が指摘しているように外来種がとても多いのは、河原に土砂が堆積してしまいゴロタ石が埋もれて、植物が生えやすくなってしまっているためと考えられます。
なぜ土砂が堆積してしまっているのかは、上流や山地の環境を知ることで見えてくるかもしれません。
環境を保全するため、環境を取り戻すため、環境を維持するために「自分たちに何ができるのか」を考えてほしいです。

次回の公開講座は3月28日(土)さいたま市田島ヶ原サクラソウ自生地で春の河川敷の動植物、埼玉県の花サクラソウの観察を予定しています。
年が明けて近くなりましたら、申し込みフォームをアップしますので、しばらくお待ちください。

 

【SSH】第5回公開講座(11月16日)参加申し込みフォーム

越谷北高校公開講座「高校生と教員の動植物研修」今年度第5回(熊谷市大麻生公園周辺)を11月16日(日)に実施します 。

当日は8:50に秩父鉄道大麻生駅改札前集合、初冬の動植物観察、荒川河川敷の生物観察を行います。
野外での動植物の観察を通じて、以下のことを学びます。

・生物の基本的な知識
・動植物分類の基礎
・探究的な学習(生物観察から課題を見出す)

参加ご希望の方は、専用フォーム(以下URLまたはQRコード)からお申し込みください。

https://forms.gle/cMZRuFpG2mnsVZis5

【SSH】第4回公開講座中止のお知らせ

明日(10月26日)に予定していた第4回公開講座ですが、予報が悪いために残念ですが中止といたします。

参加を申し込まれた皆様にはメールでお知らせしましたが、よろしくお願いいたします。

なお、次回第5回公開講座は11月16日(日)に熊谷市大麻生にて実施予定です。
後ほどHPに申し込みフォームをアップしますので、参加ご希望の方は、そちらからお申し込みください。

【SSH】小中学生のためのサイエンス教室のお知らせ

11月2日(日)、春日部高校を会場に今年も『小中学生のためのサイエンス教室』を開催します。

期日:11月2日(日)13:00~16:00
会場:埼玉県立春日部高校(東武鉄道八木崎駅前)

お知らせポスターは こちら からダウンロードできます。

越谷北高校からは、物理部、化学部、生物部、天文気象部が参加し、以下のような企画を予定しています。

〇物理部〔コシキタスイッチ・光学謎解きアドベンチャー・蜃気楼について〕
色々な実験を利用して、天体だけではない地学の魅力を見つけてみよう!

〇化学部〔金属板で不思議な鏡(魔鏡)を作ろう〕
魔鏡現象を起こす鏡をつくってみよう。つくった魔鏡はお持ち帰りできます!

〇生物部(春日部高校生物部との合同企画)〔生物ってなあに?〕
飼育生物や標本の展示、ワークショップや魚の解剖ショーを行います。身近に生物がたくさんいるということを知
っていただきたいです!

〇天文気象部〔ジオパークofこしきた〕
色々な実験を利用して、天体だけではない地学の魅力を見つけてみよう!

春日部高校の特設ページもご覧ください。
参加費は無料です。事前申し込みも不要です。
参加ご希望の小中学生の皆様は当日会場までお越しください。
(駐車場は利用できません。公共交通機関をご利用ください。)

サイエンスに興味のある小中学生の皆様のご来場をお待ちしております!

【SSH】第4回公開講座(10月26日)参加申し込みフォーム

越谷北高校公開講座「高校生と教員の動植物研修」今年度第4回(長瀞町蓬莱島周辺)を10月26日(日)に実施します 。

当日は8:50に秩父鉄道野上駅改札前集合、秋の里山の動植物観察、蓬莱島で荒川河川敷の生物観察を行います。

野外での動植物の観察を通じて、以下のことを学びます。

・生物の基本的な知識
・動植物分類の基礎
・探究的な学習(生物観察から課題を見出す)

参加ご希望の方は、専用フォーム(以下URLまたはQRコード)からお申し込みください。

https://forms.gle/H2MNZwJd9jDBiMYS8

【SSH】1学年理数科野外実習2日目

〜理数科野外実習・2日目〜

一部生徒は朝早くから露天風呂で虫取りにチャレンジ!

ただ夏場は日の出が早くて周りが明るかったので、断念せざるを得なかったようです…。

 

朝食を摂ったら、岡田港付近の海岸で磯観察!

ゴツゴツした岩場は苔で滑ります、みんな気をつけて!

磯観察の様子

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ズボンが濡れるのも顧みず色んな生き物を追いかけ回しました。

 

持ってきたプラ容器に海水ごと入って頂いて、じっくり観察!
観察した磯の生き物の例

観察した磯の生き物の例

 

 

 

 

 

 

 

 

この子はだぁれ?博識な生物部の面々が大活躍していました。 

磯の生き物と一緒にハイ、チーズ!
磯の生き物とハイ、チーズ!磯の生き物とハイ、チーズ!

 

 

 

 

 

 

 

臆さずに素手で触れ合える人たちすごいですね。自分はビビりまくりでしたよw。

 

カニを捕まえる時は甲の前側縁を掴みます。動き回る時は平らなところまで誘導してから、優しく足裏で踏んで動きを止めても大丈夫らしいですよ。

ナマコは岩をひっくり返すと大量に見られます。岩に引っ付いた子供ナマコも見つけました。かになまこ

 

 

 

 

 

 

 

ちなみにカニもナマコも自切(身を守るためにわざと自分の体を切ること)をする生き物です。

カニはウデを囮に使うと、次の脱皮のタイミングで再生が始まります。

ナマコは内臓を吐き出すと、数ヶ月ほどで再生するのです。

 

 

暑い中での磯観察は海水が冷たくて気持ち良かったですね。

その後、私たちは地層大切断断面を見に行きました。

地層大切断面

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いやはや…圧巻でしたね。莫大な時の流れを感じます。

地層大切断面

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この波紋様。力が加わった褶曲とは違って、火山灰などの堆積によって出来たものだそうです。

 

ホテルに戻って昼食を摂ると、いよいよ実習にも終わりが見えてきました。

名残惜しさもありますが、最後は伊豆大島ミュージアム【ジオノス】を回ります。

伊豆大島ミュージアム【ジオノス】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今まで学んだ火山や植生について、あるいは今回訪れた伊豆大島の歴史を存分に見てまわりました。

 

最後はみんなで記念撮影!

集合写真
集合写真

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

二日間の野外実習を終えて、流石にみんなヘトヘトです。帰りのフェリーではぐっすりzzz。

帰りの様子

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、これにて私たち57期理数科の野外実習は終わりを告げました。

普段は見ることすらないものに、直接触れたり感じたり。とても貴重な経験になりました。

今回見たもの、感じたことを参考に、これからの課題探求でも楽しんで取り組んでいきたいです。 

【SSH】1学年理数科野外実習1日目

みんな楽しみにしていた伊豆大島

竹芝客船ターミナルに集まって出発!

 

一時間半ほど揺られ着いた伊豆大島の自然の美しさには息を飲まされました。

午前は植生観察。この木なんの木と話し合い、学びを深める良い機会となりました。樹高を測っているKくん

そしてみんな楽しみにしていた昼食の時間!

司会や号令係の愉快なトークにより、楽しく昼食を食べることができました。

     

そして一日目のメインイベント フィールドワーク!

4時間ほど歩いてくたくたになりながらも、溶岩や植生の観察、そしてたくさんお喋りをしながらたくさん写真を撮り、楽しい時間を過ごすことができました。

 

疲れた後のホテルの一息

 

載せることは出来ませんが、露天風呂から見る三原山は絶景でした。(曇ってない状態も見たかった...!)

そして訪れる夕食の時間。

最高の食事を最高の仲間たちと囲みました。           

夕食の後はみんなで学習会

植生、溶岩の観察を元に素晴らしい発表をし合いました。

一日の最後は天体観測。

美しい星空を見れて良い夢見れそう。

        

【SSH】7月19日公開講座(秩父市武州中川駅周辺)

7月19日(土)秩父市の武州中川駅~荒川河川敷でフィールドワークの公開講座を実施しました。
毎年、この時期のフィールドワークは暑さが心配なのですが、適度に雲量があり暑すぎず一日を過ごすことができました。

今回は、高校生9名、教員1名が参加しました。
武州中川駅の改札前で開会行事をしました。

今回は水生生物調査も予定しているため、安全対策についてしっかりと説明をしてからスタートです。

 

河川敷の林に向かいますが、途中でも少し観察をしました。
駅前にはキクイモモドキ(キク科)が咲いていました。美しい花ですが、観賞用に輸入したものが帰化した外来種です。


写真は採集して撮影したものですが、途中でウバタマムシ(タマムシ科)を見つけました。
埼玉県レッドデータ準絶滅危惧です。
ヤマトタマムシに比べると地味に見えるため、ヤマトタマムシのメスだと思っている人もいますが、別種です。
マツの仲間につくので、どこにでもいそうな気がしますが、あまり見つかりません。


道沿いにはヒメフウロ(フウロソウ科)が咲いていました。
岐阜県などでレッドリストに入っていますが、埼玉には自然分布しない種ですので、観賞用の個体が帰化したものだと思われます。
本来は山地帯の植物です。

荒川河川敷の林に入りました。
植林のスギ林で、昆虫類はあまり見られません。

林床にアズマヒキガエル(ヒキガエル科)の新成体がいました。
埼玉県レッドデータ準絶滅危惧です。
ヒキガエルは、オタマジャクシから変態した直後はとても小さいです。

林道沿いにハグロソウ(キツネノマゴ科)が咲いていました。埼玉県レッドデータでは準絶滅危惧です。

 

オニグルミの葉に、シャチホコガ科の幼虫がいました。
参加者(昆虫好き高校生)が「ムラサキシャチホコだ!」と興奮していました。
今回は幼虫しか見つかりませんでしたが、成虫は模様がたいへんすばらしいガの仲間です。
興味があったら、検索してみてください。きっと驚きますよ。

オニグルミには立派なカブトムシ(コガネムシ科)もいました。
カブトムシ、クワガタムシの見られる木はクヌギやコナラが有名ですが、河川敷のヤナギやオニグルミからも樹液が出ます。

河原を目指してヤブこぎで移動しました。
写真は撮れませんでしたが、途中でモノサシトンボ(モノサシトンボ科)やハグロトンボ(カワトンボ科)が飛んでいました。モノサシトンボは千葉県などでレッドリストに入っています。

キササゲ(ノウゼンカズラ科)の目立つ林を抜けると、ゴロタ石(礫)の河原に出ました。

カワラニガナ(キク科)がぽつぽつと咲いています。
一見地味ですが、埼玉県レッドデータ絶滅危惧Ⅱ類の絶滅危惧種です。
適度にかく乱を受ける砂礫地でないと安定して生息できません。
県内の生息地はかなり限られるようです。

礫の河原でしか見られないカワラバッタ(バッタ科)もたくさん見られました。
埼玉県レッドデータ絶滅危惧ⅠB類です。河原のゴロタ石が泥で埋もれるとすぐにいなくなってしまいます。
この個体は色がちょっと変ですね。もしかして色素変異個体でしょうか・・・?


昼食休憩中にカジカガエル(アオガエル科)の新成体を見つけました。
これも埼玉県レッドデータ準絶滅危惧です。

昼食休憩後は、水生生物の観察をしました。

採集した生物は、白トレイに入れて観察しました。
コオニヤンマ(サナエトンボ科)のヤゴ、カゲロウやカワゲラ、トビケラなどのおなじみの水生昆虫の他、ヘビトンボ(ヘビトンボ科)の幼虫も複数採集できました。
よい環境であることが分かります。

昆虫以外では、カジカガエルのオタマジャクシの他、カジカ(カジカ科)やヒガシシマドジョウ(ドジョウ科)などが見つかりました。
カジカは環境省レッドリストで準絶滅危惧(埼玉県はランク外)、ヒガシシマドジョウは埼玉ではふつうですが、近県では軒並みレッドリスト入りをしています。

環境を変えて、見つかる生物がどう変わるかを見てみることにしました。
河畔林に近い、細い流れ(湧水が流れ込んでいるところ)へ移動しました。

トキホコリ(イラクサ科)の群落がありました。
環境省レッドデータ絶滅危惧Ⅱ類、埼玉県レッドデータでも絶滅危惧Ⅱ類です。
低地の湿地に見られる植物ですが、生息に適した環境が失われているようです。
花はまだついていませんでした。

ここでも、水生生物を観察します。
水量少な目で、思ったほど種数は見られませんでした。

サワガニ(サワガニ科・埼玉県レッドデータ準絶滅危惧)、オニヤンマ(オニヤンマ科)のヤゴ、クロスジヘビトンボ(ヘビトンボ科)幼虫などが見つかりました。
クロスジヘビトンボは、ヤマトクロスジヘビトンボかタイリククロスジヘビトンボ(いずれも在来種)のいずれかですが、幼虫では見分けがつきません。いずれも、埼玉県レッドデータ準絶滅危惧です。

やはり本流とは環境が異なり、見つかる生物にはかなりの違いがあります。
同じヘビトンボ科でも、本流ではヘビトンボ、沢近くではクロスジヘビトンボが見つかったのは面白いですね。
すみ分けているのでしょうか。

ちょっと早いですが、涼しい河原で今日の振り返りをしました。
その後、道なき道を通って河畔林を抜け、駅へ戻って解散しました。

 

参加者の感想(抜粋)
・小さい頃から川でいきものを探していたが、こんなにたくさんの種類が見つかったことはなかったので、面白かった。
・整備された川でも、古い環境、自然が残されていることが分かった。
・絶滅危惧種がたくさん見られたことに驚いた。
・自分では来ることのないような場所を見ることができて勉強になった。
・前回(深谷市)と同じ荒川の河川敷でも、違う昆虫が見られた。同じ川でも、違いがあるのが興味深い。
・自宅の近くではアメリカザリガニばかりで生物の種類も少ないが、今回は在来種がたくさん見られた。
・在来種がたくさんで美しい自然だけど、外来種もいるし、昔とは変わっているとのことで、このような自然の残された場所が増えるといいなと思った。
・前回(深谷市)では見られなかったカワラバッタがたくさん見られてよかった。どのような環境の違いが影響するのか調べたい。


今回観察したのは中流域と上流域の中間と言ってよい場所だと思います。
河原では、あまり人が入れず古い環境がある程度残されているためか、在来種やレッドデータに記載されている種がたくさん見つかりました。
いきもの好きの参加者の皆さんとしてはとても楽しかったようですが、同時に「どうすればこのような環境を残したり、取り戻したりできるのだろうか?」という課題を持つこともできました。
現代のヒトの活動は生態系に大きな影響を与えており、生物多様性は失われやすい状況にあると言えます。
生物多様性は「なぜ失われるのか」「どうやって失われるのか」「いつ失われたのか」「これから失われるのか」「どのように失われるのか」、様々な観点を持つことができます。
誰かに何とかしてもらうのではなく、「自分たちに何ができるか?」を探究してほしいと思います。

次回の公開講座は、10月26日(日)秩父鉄道野上駅集合、長瀞町蓬莱島で秋の河川敷の動植物観察を予定しています。
申し込みフォームは、9月中旬にアップしますので、しばらくお待ちください。

【SSH】第3回公開講座(7月19日)参加申し込みフォーム

越谷北高校公開講座「高校生と教員の動植物研修」今年度第3回(秩父市武州中川駅周辺)を7月19日(土)に実施します。

当日は8:50に秩父鉄道武州中川駅前に集合、夏の里山の動植物観察、荒川河川敷での水生生物観察を行います。

野外での動植物の観察を通じて、以下のことを学びます。
生物の基本的な知識
動植物分類の基礎
探究的な学習(生物観察から課題を見出す)

参加ご希望の方は、専用フォーム(以下URLまたはQRコード)からお申し込みください。

https://forms.gle/aJq63yyHdZ4HYp6u8

令和7年度 SSH生徒研究発表会

6月19日(木)越谷サンシティで『令和7年度 SSH生徒研究発表会』を実施しました。

理系部活動からは生物部が発表を行い、理数科2年生は生物分野と地学分野、理数科3年生は、英語で数学分野・化学分野・物理分野の発表を行いました。

 

生物部

二ホンアマガエルの体色変化の定量化の試み

理数科2年

【生物】体勢の変化に伴う大腿動脈における血流障害の経時的変化

【地学】液状化による家の倒壊を防ぐ工夫

理数科3年

【数学】k-ナッチ数列の加法定理

【化学】微生物電池の作成

【物理】片面の磁場強度が高くなる磁石の配列

各班の発表後、10分間の質疑応答が設けられました。内容を理解した上で、普通科の生徒からも質の高い質問がされていました。

閉会式では、SSH運営指導委員の先生方から「年々、研究が成熟しており、安心してプレゼンを楽しめる」、「生徒からの質問がとても活発で、この発表会の後でも質問と応答のさらなるコミュニケーションを期待したい」等の講評をいただきました。

この研究発表会で、理数科3年生は課題研究活動が一区切りとなります。1・2年生は、新たな気持ちで課題研究に取り組んでいきましょう。

【発表前の生徒の様子】

発表前の楽屋に様子を見にいったところ、和やかな雰囲気で素敵な笑顔を見せてくれました!(*^_^*)

【SSH】6月15日公開講座(深谷市武川駅周辺)

6月15日(日)深谷市の秩父鉄道武川駅~荒川河川敷でフィールドワークの公開講座を実施しました。
5月に予定していた第1回公開講座は、雨のため中止としました。
今回も週間予報では傘マークがついており心配しましたが、天候が好転したため開催することができました。
ただし、当日の朝まで雨が残っていたため、急遽集合時間を1時間ほど遅らせての実施となりました。

今回は高校生16名、教員2名が参加しました。
集合場所の武川駅では、早めに到着した参加者が、なぜかラジオ体操でウォーミングアップをしていました。

 

開始が遅くなり、気温の上昇も予想されていたため、市街地は飛ばしてさっそく河川敷へ移動しました。

まずは、堤防上から河川敷の構造を広い目で観察します。
どんな植生が見られるでしょうか。

フィールドワーク講座の目的の一つは、「自然観察から探究課題を見つけること」
河川敷で、自由に動植物を観察してもらいました。

前日から朝までかなり強い雨が降っていたため、水たまりが広がっています。

フトイ(カヤツリグサ科)にコガネグモが営巣していました。

コガネグモは埼玉県レッドデータ準絶滅危惧ですが、けっこうあちこちで見かけます。

ここでは、シソ科のミゾコウジュ(環境省レッドデータ準絶滅危惧、埼玉県レッドデータ準絶滅危惧)、イトトンボ科のキイトトンボ(埼玉県レッドデータ準絶滅危惧)、バッタ科のショウリョウバッタモドキ(埼玉県レッドデータ準絶滅危惧)が見られました。
レッドではありませんが、ハラビロトンボ(トンボ科)やクロイトトンボ(イトトンボ科)は数多く飛んでおり、水たまりの中でミズカマキリ(タイコウチ科)の幼虫やコシマゲンゴロウ(ゲンゴロウ科)を見つけることができました。

少し流れに近い方に移動しました。
うっかり落水しないよう、十分注意して先ほどの草原との違いを観察します。

ナミヘビ科のアオダイショウが泳いでいたので捕まえました。(観察した後に逃がしました)
長さは150cmほどありました。とても力が強く、腕に巻きついてきます。

河畔林をつくる樹木も観察しました。
ヤナギ科のカワヤナギ、マルバヤナギ、イヌコリヤナギが見られましたが、外来種のニワウルシ(ニガキ科)やハリエンジュ(マメ科)もかなり目立ちます。

気温が上昇し、とても暑かったので橋の下で振り返りをしました。
今回は本校の新聞部の生徒が取材を兼ねて参加されており、取材インタビュー風の振り返りとなりました。

参加者の感想(抜粋)
・自然な場所で植物や昆虫を観察して新鮮な気持ちだった。
・植物や虫を見るのは小学校以来で昔の自分に戻れたようだった。
・普段は河原にはあまり行かないので、色々な自然を見れてよかった。
・キイトトンボのいる場所をみつけられてよかった。夏にまた見に来たい。
・研究になりそうな課題を見つけられたので、今後考えていきたい。
・河川敷も外来種がとても多く、なんとかできないものかと思った。
・少し環境が変わるだけで見られる生物が変わって面白かった。どんな条件で生息する生物が変わるのかを考えたい。
・河原の少しの水の中にもコシマゲンゴロウがいて面白かった。
・季節の違いを感じることができた。どんどん夏になっていっているなと思った。
・(教員)夏のマガモを見ることができた。次回は所属校の生徒にも参加してもらいたい。
・(教員)今回観察できた植物種は70種ほどと少なめで、ほとんどが外来種だった。同じ場所でも、1週間も違えばまた変わったりするので、高校生のみなさんには、自宅や学校の近くに自分のフィールドを見つけて観察を続けてほしい。

今回観察した荒川の河川敷は、中流域と言ってよい場所なのですが、水の流れに近いところまで泥に埋もれ、外来の植物がたくさん見られるような環境でした。
本来、中流域ではゴロタ石の河原でまばらな植生が見られるような環境のはずです。
上流にできたダムの影響で氾濫が減り土が溜まりやすくなったこと、流域の山林で鹿の食害による下層植生の壊滅的な被害で土砂が流出していること、流域の田畑で化成肥料が使われ川に流れ込んでいることなどが影響し、まるで外来植物の畑のようになっているわけです。
ヒトの様々な活動は、思った以上に身の回りの環境に大きな影響を与えています。
今回観察した動植物も、10年後には姿を消して別の生物が入ってくるのかもしれません。
自然を観察し記録すること、データを残しておくことは、高校生にもできる基本的で重要な研究活動です。

次回の公開講座は、7月19日(土)秩父市武州中川駅集合で夏の里山・河川敷の動植物観察、水生昆虫の観察を予定しています。
申し込みフォームは後ほどアップいたしますので、しばしお待ちください。