日誌

SSH

【SSH】運営指導委員による2年生理数科・課題研究視察

本日の6限で行われた2年理数科の課題研究の様子を、SSH運営指導委員の方々にご覧いただきました。

2年生の課題研究は化学・物理・数学の分野から研究テーマを設定し、3年次には英語でプレゼンを行います。

視察後、埼玉県高校教育指導課も交えて教職員と意見交換を行いました。

本日はお忙しい中、足をお運びいただきありがとうございました。

【SSH】グリーンエネルギープロジェクト事前学習会

9月28日に、グリーンエネルギープロジェクトの事前学習会がありました。

日本のエネルギー問題やバイオマス発電についての講義を受けたのち、バイオマス発電に使われている草木由来のペレットを実際に燃焼させて様子を観察したり、水を沸騰させたりする実験を行い、植物の持つエネルギーについて学びました。

10月19,20日には、宮城県鳴子でエネルギー利活用方策の取り組みを目的とした実習を行う予定です。

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【SSH】※日程変更あり 第4回公開講座のお知らせ 

越谷北高校公開講座「高校生と教員の動植物研修」今年度第4回(春日部市内牧公園)を10月27日に実施します。
※当初計画では10月20日の予定でしたが、本校SSH行事との兼ね合いで日程を変更いたしました。ご了承ください。

当日は9:30に内牧公園駐車場に集合、内牧公園周辺で秋の雑木林の動植物観察を行います。
※バス時刻の関係で集合時刻がこれまでの回と異なりますのでご注意ください。

野外での動植物の観察を通じて、以下のことを学びます。
生物の基本的な知識
動植物分類の基礎
探究的な学習(生物観察から課題を見出す)

参加ご希望の方は、専用フォーム(以下URLまたはQRコード)からお申し込みください。

https://forms.gle/pbqq78PSpyASL2aa9

 

【SSH】理数探究課題設定発表会

9月18日(水)6時間目に理数探究の課題設定発表会が行われました。

研究のテーマ・仮説・実験方法を計9班が発表しました。

OBの先輩方も来てくださり、有用なアドバイスを沢山してくださいました。

着眼点が面白い研究が多くあり、楽しい発表会となりました。

【SSH】つくばサイエンスツアー

7月22日、2年理数科でつくばサイエンスツアーにいきました!!化学グループ、物理グループの2つに別れ、様々な施設を見学しました!

化学グループ
化学グループは、理化学研究所、食と農の科学館、そして筑波大学国際睡眠研究機構の3箇所にいきました!!

理化学研究所では、マウスによる医療科学の発展について学びました。そこでは、クリスパーキャスナインと呼ばれる酵素を使い遺伝子組み換えをするという具体的な方法まで学ぶことが出来ました!

食と農の科学館は農研機構と呼ばれる国立の研究機構が監修している科学館で、農業について生物学的、化学的視点から学ぶことができ、過去から現在に至るまでの農業の進化を実感出来ました。

筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構では、睡眠の重要性を学んだり、カウンセリングの進化を学んだりと、実際に化学分野が世間一般に利用されている部分を知ることが出来ました。
AIカウンセラーと呼ばれる、カウンセリングをしてくれるAIを実際に体験することで、技術の進歩を実感したり、研究室を見ることで、将来についても考えるいい機会となりました!

 

こちらつくばサイエンスツアーの物理班です!
私たちは①高エネルギー加速器研究機構 ②JAXA筑波宇宙センターという2カ所を見学しました
①高エネルギー加速器研究機構では、円周約3kmからなる加速器の一部を間近で見て学ぶことができました。また実際に加速器を使った研究なども少し見ることができました。
物理教科の分子の単元はまだ授業ではやっていませんがとても面白く興味が湧きました。

②JAXA筑波宇宙センターでは、ツアーガイドとともにいくつかの施設を見学しました。宇宙飛行士が訓練をする特別な部屋や国際宇宙ステーション(ISS)とつながる重要な管制室をこの目で見ることができました。

多くの人にとってこれらの施設は普段行く機会がなかったり、入ることが難しかったりするため、この機会で学んだことは大切にしたいですね!

【SSH】1年理数科野外実習2日目

はじめに磯観察に行きました。逃げられないように静かに近づいて捕まえようとしています。

 カニやナマコ、ヤドカリなどがいまして。綺麗な魚を捕まえていた人もいました。

これはバームクーヘンの形をしたバス停です。食べようとしている人もいました。

地層を観察し写真を撮っています。

地層の色などの原因を考えることができました。

最後に極相林の観察に行きました。しっかり端を歩いて中に入っています。

展望台までの道です。階段一段、一段が大きく距離が長かったので疲れました。

植生を比べるために写真を残しています。

途中に神社があり、そこで観察しました。登り始める前と比べ木が太くなりました。

この後展望台につきました。草がすごく生い茂っていました。

フェリーが来るまでの自由時間です。改めて岩石などを見ています。

フェリーが来ました。

野外実習が終わりました。実際に見たり触れたりできるいい経験となりました。またクラスの仲も深まりました。事後学習も頑張りたいです。

【SSH】1年理数科野外実習1日目

 7月22日、越谷北高校理数科1年生は、伊豆大島野外実習へ向かいました。

 竹芝桟橋から8時の高速ジェットに乗り込みます。寝ている人がいたり、みんなでワイワイ話して、ワードウルフをしたりして、楽しく過ごしました。

 岡田港でジェットを降り、バスに乗ってホテルへ向かいます。

 こちらは植生調査の様子です。直径や高さを測っていきます。この後の山登り後、別の地点でも調査を行い、違いを調べるため、班内で1人1本ずつ選び、測定しました。

 三原山を登り始めます。三原山を背景に展望台で集合写真を撮ろうとしましたが、生憎の曇天でただ真っ白い雲と写ることになりました……しかし、曇っているということで気温は低めで、少し歩きやすかったです。

 パホイホイ溶岩の観察です。溶岩の形や色、触り心地、座り心地(?)など、様々な観点からの観察を行いました。

 その後、山頂まで登ると三原神社が。各々お賽銭をしたり、水分補給や日陰での一休みをした後、再出発です!

 三原神社からの道を進んだ先には大きな火口が!周りを回っていきます。底の見えない深さにもしも落ちたら……を考えると、震えますね。

 この道では、火山に近付くほど遷移が進んでいない、つまり山を降りて温泉ホテルへと向かえば擬似的に遷移の過程を見られるようになっていることもあり、周りを見ながら、時には写真を撮って進んで行きます。

 が、降りていく道はどうやらかなりの悪路で、多くの人が砂利に足をとられて滑ったり、コケたりしていました。すぐ横が斜面だったりするので、細心の注意を払いながら歩いて行きます。

 無事ホテルに着くと、クタクタになってしまう人が続出。如何に山といえど、長時間歩けば汗をかくもの。早々にお風呂に入っていく人も多くいました。しかしその傍ら元気に卓球をする人も。夜ご飯までを自由に過ごしました。

 こちらは夜、学習会の様子です。班内やクラスで観察結果について話し合ったり、観察中やその後に気になった事などについてを話し合い、発表していきます。どの班も意欲的に活動していました。

 その後はテラスに出て天体観測。強い風が吹き、一方には眩い月、もう一方には雷が鳴る中という状況下で行われました。

 カメラには全然写らず、悔しい思いもしましたが、肉眼では多くの星が捉えられました。さそり座や乙女座などの星座を探して昔の人に想いを馳せてみたり、望遠鏡での観察も行いました。

 充実した一日を過ごし、野外実習一日目が終了しました。明日へのワクワクを胸に眠ります。

 

【SSH】7月13日公開講座(寄居町鐘撞堂山)

7月13日(土)寄居町鐘撞堂山にてフィールドワークの公開講座を実施しました。
今回は、県内から高校生14名、教員3名が参加しました。
雨予報の続く中天候が心配されていましたが、当日は雨も降らず気温も高すぎず絶好のフィールドワーク日和でした。


寄居駅北口に集合し、市街地を抜けて鐘撞堂山へ向かいます。
市街地では、軽く路傍の植物を観察しました。
舗装道路の隙間にはエノコログサやシナダレスズメガヤなどが生えています。
真夏には灼熱の環境になるアスファルトの隙間に生えることのできる植物はどんな特徴を持つのでしょうか。


土壌のあるところは同じ「猫じゃらし」でもオオエノコロが多いようです。
環境選好性に違いがあるようです。


国道を渡って市街地を抜けてくると畑地が増えてきました。
良く知っているはずの野菜でも、意外と見ても分からないものです。


山に入ると、一気に涼しくなりました。
見られる植物も増えてきます。
市街地の近い山林では、もともと自生していたものとヒトが植えたものとが混ざって生えています。
かつて人々が利用していたであろう植物、クワ(絹糸生産のため)やヒメコウゾ(和紙の原料)なども目立ちます。


アジサイにフキバッタの仲間がいました。
参加者はイナゴだと思っていたようです。バッタの仲間は、見分けるのが難しいです。

実は、ここで道を間違えていたことに気が付きました。
鐘撞堂山へ続く筋を間違えてしまっていましたので、引き返しました。すると・・・


参加者の高校生が、「変なキノコのようなものが生えている」と何かを発見!


なんとタシロラン(ラン科)でした!

環境省レッドデータブックで準絶滅危惧、埼玉県レッドデータでは情報不足となっており、県内では10か所ほどでしか記録されていない希少種です。
道を間違えたおかげで、貴重な生物を観察することができました。


またとない機会、じっくり観察します。
タシロランは腐生植物で、自身で光合成をしません。
葉はあるでしょうか?根はどうなっているかな?

 

 


あらためて鐘撞堂山へ向かっていると、道端のミョウガの葉にツノトンボがいました。
羽化したてなのか、触角も翅も垂れ下がっていました。
トンボと名がついていますが、トンボの仲間ではなく、ウスバカゲロウなどと同じアミメカゲロウ目の仲間です。


山に入ったところで、沢に降りてプラナリア探しをしました。


前日までの雨の影響かもしれません、プラナリアは少なかったようですが、それなりに採集できました。
各自で持ち帰り飼育や研究に活用できそうです。


沢沿いで冬虫夏草のカメムシタケを見つけました。
カメムシタケは冬虫夏草の中で数も多く、オレンジ色で目立つため見つけやすいです。
冬虫夏草に興味のある方は、沢沿いの林道などで探してみてはいかがでしょうか。
カメムシタケを見つけたら、その周りに他の冬虫夏草が見つかることも多いです。


というわけで、見つけました。
小さくて分かりにくいですが、樹皮下の虫(おそらく甲虫の幼虫)から白い菌体が出ています。
冬虫夏草の図鑑には載っていなくて、種類は分かりませんでした。


周囲には同じ種類の木がたくさん生えていますが、この木にだけ発生していました。


林道わきにきれいな白いキノコが見つかりました。
ドクツルタケです。一見おいしそう(?)ですが、国内での死亡例もある毒キノコです。


開けたところに出ると、アブ、ハチ、チョウが見られました。
これはコチャバネセセリです。


林内の涼しいところで振り返りをしましたが、写真を撮り忘れました。
駅前で少しお話をして、解散しました。

参加者の感想(抜粋)

以前から見たいと思っていたアマチャヅルを見つけることができて感激した。
アマチャヅルとヤブガラシは図鑑で見るとそっくりでよく似ていると思っていたが、実物を見ると違いがあることに気が付くことができた。

道端のエノコログサやメヒシバなどこれまで目を向けていなかった植物にも興味を持つことができた。

タシロランなどの珍しい生物を見ることができてよかった。

前回までで見た種類を今回見分けることができて面白かった。

学校で参加する屋久島フィールドワークに向けた予備調査ができた。
調査方法の改善点が見つかったので、改善していきたい。

同じような環境でも毎回見つかる生物に違いがあることに気が付いた。
ニッチが合っているように見えても、いたりいなかったりするので、実物を見ないと分からない、気が付かないこともたくさんある。

(教員)鳥を8年ほど続けていて、やっとわかるようになってきた。生徒の皆さんもフィールドでの観察を継続してほしい。

(教員)今回見た植物をリストにしたが、300種弱の植物が記録できた。
市街地、沢、林道といろいろな環境を見たために種数が多くなったのだと思う。
また、道を間違えたおかげでタシロランを見つけることができた。
時には間違えることも大事だと思う。

 

今回のフィールドワークでは、タシロランや冬虫夏草をはじめ珍しい生物を見つけることができました。
希少な生物は、適応する環境が限定的である(ニッチが狭い)ために減ってしまっている(あるいは元から少ない)と考えられるため、私たちから見ると同じように見える環境でも、わずかな違いのためにいたりいなかったりすることに気が付くことができました。
フィールドでの調査は、そういった点に着目してなるべくたくさんの場所を、多くの目で観察することが重要です。

次回の公開講座は10月に春日部市内牧公園での実施を予定しています。
もともとは10月20日(日)を予定していましたが、27日(日)に日程を変更しての実施を検討しています。
9月頃には参加申し込みフォームについてお知らせしますので、高校生、教員でご興味を持たれた方はぜひご参加をご検討ください。

【SSH】第1回SSH運営指導委員会

6月27日の午前中にSSH生徒研究発表会が行われ、午後には今年度の第1回SSH運営指導員会が開かれました。

ご出席いただいた運営指導委員の先生方は以下の通りです。

中澤明様(埼玉大学名誉教授)
井上直也様(埼玉大学名誉教授)
浅野信彦様(文教大学教授)
関根秀明様(建設技術研究所 執行役員 中部支社長)
多久和理実様(東京工業大学リベラルアーツ研究教育院 環境・社会理工学院 講師)

また、埼玉県教育委員会の県立教育指導課よりお二方、JST(国立研究開発法人 科学技術振興機構 理数学習推進部 主任専門委員)より奥谷雅之様にもご出席いただきました。

運営指導委員会では、SSHの昨年度の反省を踏まえた今年度の活動方針が報告され、それに対して、運営指導委員会の先生方から様々なご意見やご指摘をいただきました。

本校の教員からも様々な意見が出され、充実した議論をすることができました。

探究的な活動のなかでのテーマの探し方、実際の生徒の変容、クロスカリキュラムにおける、科目横断的な授業の記録についてなど、どの話題もこれからの越谷北高校の発展に欠かせないものでした。

 

SSHのⅡ期は令和5年度~令和9年度の5年間です。今年はⅡ期二年目ということで、学校全体で様々な取組に挑戦してまいります。

SSHⅡ期の全体像についてはこちら

【SSH】生徒研究発表会

6月27日、越谷サンシティにてSSH生徒研究発表会を実施しました。

理数部活動からは化学部が代表で発表を行いました。


「ダンゴムシを用いた染色」

2年生はそれぞれ1班が生物分野、地学分野の発表を行い、3年生は物理分野、数学分野、化学分野の発表を行いました。


「ボルボックス体細胞の単離」


「砂防堰堤と土石流の関係について」


「Relationship between balloon burst loudness and how it is punctured」(風船の破裂音量と割り方の関係)


「Divide angle equally by folding origami」(折り紙による角の等分)


「Differences in Molluscan Shell Phosphors depending on habitat」(生息地による貝殻蛍光体の違い)

各班の発表の後、10分間の質疑応答の時間が設けられましたが、どの班についても時間ギリギリまで活発な質疑が行われました。普通科の生徒からも質問が出されたほか、留学生からは英語での質問も。3年生は英語で回答をし、ここ一番の盛り上がりを見せました。

最後に、SSH運営指導委員の先生方から講評をいただきました。

理数科3年生にとっては、これで課題研究活動は一区切り。下級生に大変良い刺激を与えてくれました。これまでの研究活動お疲れさまでした。1,2年生はこれから新たな課題研究を進めていきます。これからの活躍を期待しています。

【発表後の様子】

発表前は緊張した様子でしたが、発表後は素敵な笑顔を見せてくれました。お疲れさまでした。