日誌

SSH

【SSH】SSH講演会

12月16日月曜日に越谷北高校しらこばと会館で、理数科・理系部活生徒対象にSSH講演会が行われました。
東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻 ゲノム人類学研究室助教の小金渕佳江先生に、「私たちはどんな生物か?ゲノムが明かすヒトの軌跡」という題で講義をしていただきました。

ヒトのゲノムを解析することで、遺伝的な違いからヒトがどのような自然選択を行い進化してきたのか、多様性の解明に繋がります。
人類学は集団遺伝学や生物人類学だけでなく、霊長類学や地球科学、医学考古学など様々な視点が必要な複合科学です。
学問同士の結び付きを実感するとともに、進化、遺伝、ヒトの持つ多様性が形成される過程について考えるきっかけになりました。


また、研究活動の様子などを紹介いただいたり、講演後の質疑応答では、講演を通して出た疑問を複数人が先生に質問して知見を深めました。

講演会の後、わたしたちは
「自分の興味ある分野でもゲノム解析などの方法で遺伝子を分析する技術が用いられていて、人類学とも似ているところがあるが、ゲノム分析の結果の考察を文化的な視点から行えるという違いが興味深かった」
「考古学、歴史、生物科学、環境学、地理など他教科との関連性について考えながら講演を聞く事ができ楽しかった」
「人類の起源を辿るという目的のために、考古学、地学、生物学など様々な分野から迫っていく様子が、一つの問題にたくさんの解法があることもある数学の問題みたいだと思った」
「農業と人間にはやはり深い関わりがあり、農業が行われていることが酒の強さ弱さに繋がるとは思わなかったので、さまざまなデータを元にしてそういう結論に至る先生がすごいなと思った」
など、感想を話しあいました。