校長室より

校長通信

神無月の言葉(自分軸)

 
 今回は、石川一郎氏の「2020年大学入試問題」から、「自分軸」という言葉について考えてみました。これからの、授業は、アクティブ・ラーニングをホームベースとして「自分軸」をつくり、それを意識できるかにかかっているということに頷けます。
 「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体性・多様性・協働性」を問う様々な問いの中に、“Who are you ?”を問う問題が姿を変えて設定されることになるからです。
 自分とは何か?
 知識をベースに論理的に批判的に創造的に思考しなければならないような問題は、批判するオリジナルの基礎、創造が生まれる強い意志が不可欠になります。
自分にとって「知識・技能」がどう役立つのか?
それは社会に貢献できる知識の使い方や技能を発揮できるのか?
自分は何を何のために思考し、判断し、それを表現することが社会や世界を創ることにつながるのか?
自分はいったいどこに向かって主体的になり、多様な人々や文化をどのように受け入れることができるのか?
そのために協調できる自分とはどのような存在なのか?
 誰か他者に承認されることよりも(他者軸)、自分がまず意志決定することが重要であることに気付く、その気づきが「自分軸」です。
 しかし、「自分軸」はブレるものです。その時、ブレていると声をかけてくれる仲間やそれを受け入れる信頼関係を作ることが授業の中に埋め込まれている必要がでてきます。「自分軸」はその対話関係の中で、ブレない自分が出来ていく中で見えてくるものです。だからアクティブラーニングで学ぶ必要があるのです。そうすることにより、ブレずに自分の価値観に基づいて行動できるようになるのです。自分軸があると「他人と比較しない」「判断基準ができる」「信頼される」などの変化が得られてきます。自分軸を見つけるために、主体的に多様な人々と対話をして、いろいろなことを深く学ぶ中で、いろいろな体験や本をよんだりすることで自分軸をみつけてほしいと思います。
 「自分軸」のある生き方をしたいものです。
(書は、毎回、倉澤沙綾先生に書いていただいています。今回も力強いですね。)

長月の言葉(好きなことを掘り下げろ)

 少し個人的なことにもなるのですが、私が会長を務める高数研(高校数学教育研究会)が主催する高校数学フェアが8月7日と8日に戸田市文化会館で開催されました。5人から6人位でチームを作り、数学の問題に朝から夕方まで1日かけて取り組むというものです。今回は6校で9チームが参加し解答を競い合いました。本校からも1チームが参加し敢闘賞を受賞しました。どの学校のチームも話し合い助け合いながら問題と悪戦苦闘していました。一日どっぷりと数学を解くという経験は、数学の興味関心を深めると共に、何事もあきらめないで最後までやり抜くという体験につながったのではないかと思います。

 数学フェアの2日目に、中島さち子さんの講演がありました。中島さち子さんについて少し紹介させて頂きます。中島さち子さんは、高校2年生の時に数学オリンピックで金メダルを日本人女性で初めて受賞した人です。才能豊かな人で、東京大学数学科在学中にジャズに出会い、現在は、ジャズピアニストとしても第一線で活躍している人です。今回の講演の中でこんなエピソードを紹介していただきました。「中学3年生の時、大学への数学という月刊誌の中に数学者のピーターフランクルが出題した宿題コーナーの問題を約1ヶ月考え続けた。難しくて、約1ヶ月毎日考え続けた。食事をしながらも寝ながらも考えた」ということです。その過程は、山登りみたいで、こっちに行ってみたら行き止まりで違う、こっちにこれ以上行ったら危険ということの繰り返しだったということです。その問題の解答を提出する締め切り日、38度の熱を出しながら考え続け、最後の最後にひらめいたそうです。そして、解答を作り締め切りぎりぎりで郵送したそうです。そうしたら、ここからがすごい話なんですが、直接ピーターフランクルから電話があったそうです。解答の素晴らしさを褒め称えるものであり、このことがきっかけとなり、数学オリンピックの世界へ挑戦することになったとのことです。天才は天才を見抜くのでしょうか?まさにうそのようなホントの話なのです。中島さち子さんは、「解けたこと以上に、一ヶ月考え続けることができた自分に自信が持てた」と言っています。さらに、数々の失敗体験や、失敗したときの学習体験が大切で、良い失敗を多くしてほしいと言っていました。失敗を恐れず、好きなものがあれば、点を掘り下げてみる。それがやがて線になり、面になると自分の経験から話されていました。本当にそうだと私もつくづく思います。好きこそものの上手なれですね。どうか、高校生活やこれからの人生で好きなものを掘り下げて下さい。好きなものがまだ見つからない人はこれから見つければ良いのです。

(書は、倉澤沙綾先生に書いていただいています。毎回工夫して頂いてます。)

知識から知恵へ(葉月の言葉)


 この言葉は、夏休みのしおりのあいさつの題名にした言葉です。

一生懸命勉強をして知識を得ても、自分でしっかりと考えなければ、その知識が使えるものにはなりません。知識はたくさん身につけたけれども、それがどうしたということになってしまうということです。逆に、いろいろ考えても、勉強しなければ、思い込みだけ激しくて、失敗しかねないということです。つまり、勉強して知識を得ることは最低限必要ですが、さらにその知識を使っていろいろ考え自分の力で表現することが大切なのです。

 さらに、得た知識を体験することをしてほしいと思います。7月に御講演を頂いた東京理科大学教授の秋山仁先生に、寄贈して頂いた著書「秋山仁の教育羅針盤 共に、希望を語ろう」の中に、「知識が知恵に-体験で深化」という章があり、体験の必要性を説いています。知識だけで大学へ行っても、身についた知識ではないから、すぐに忘れてしまう。自分で体験し、やってみて、知恵にまで高めたものであれば、その後の人生にもきっと役に立つはずです。その意味では、本校は夏休みに、希望者に民間会社「建設技術研究所」と連携し、希望者に川の科学と題して、環境と防災の視点での体験学習を一泊二日で実施しています。また、理数科の1年生には、三浦半島で生物や地学の実体験を行う野外実習をしています。まさに、知識を知恵にまで高める取組が行われています。

 2020年度から始まる新しい大学入試「大学入学共通テスト(仮称)」でも、この根幹はこれまでの「知識偏重」から、思考力、判断力、表現力を問う入試に変えようということと捉えることができます。ただ知識を覚えていれば解けるという問題ではなく、文章や図表、グラフなどを題材にして、そこから情報を編集し文章にまとめる力が必要になるということです。その際、考えた上でどのように表現するかが大切になります。そこで、顕著に表れてくるのは、やはり体験から身につけた知識つまり知恵であると思います。2020年度の入試問題を考えても、知識だけではなく、その知識をベースとして、しっかり自分で考え、表現することが大切なのです。夏休みはじっくりと時間を掛けて、じっくり考えて、表現することを学んでほしいと思います。そして、知識を自分で考え表現できる知恵に高めてほしいと思います。

 受験は団体戦とも言われます。もちろん勉強は一人でするものですが、夏期講習などで、友達と切磋琢磨することも必要です。決して一人ではありません。チーム越北として、越北プライドを持って頑張ってほしいと思います。チームで磨き合う。切磋琢磨する環境が大切です。本校にはその環境が整っています。どうか自分を信じ、自分をあきらめないで、自分の周りの全ての人に感謝して頑張って下さい。

(書は、倉澤沙綾先生に書いていただいています。今回は白にスプレーで色を付けて書道パフォーマンスばりの力強さで書いて頂きました、またひと味違います。)

にっこり笑ってあいさつを(1学期終業式)

1学期も本日で終了です。体育館は大変暑かったのですが、生徒達はよく聞いてくれました。ただ、後で生徒に感想を聞くと、イマイチと言われてしまいました。あいさつは、難しいですね。

平成29年度 1学期終業式あいさつ   H29.7.20

○ 「おはようございます」

○ 1学期はどうでしたか。
勉強はどうでしたか。1学期の成績優良者(通知表の平均8.0以上)は1年生は36人、2年生は40人、3年生は43人で合計119人でした。頑張りましたね。残念にも、欠点をとってしまった人、2学期以降全力を尽くして頑張るように!

○ また、部活動はどうでしたか。

特に3年生は思う存分出来ましたか。力が発揮できず、悔しい思いをして終わった人も多いと思います。

 私は、君たちの試合を、いくつか応援させていただきました。みんな情熱溢れるプレーでした。勝敗はどうあろうと、頑張った皆さんの部活にかけた青春は一生の宝物になると思います。

 多くの部活動が3年生が引退し、1,2年生の新チームになっていることと思います。3年生に感謝して、頑張ることが、未来の越谷北高校のためになるのです、どうか、情熱を持って頑張ってください。よろしくお願いします。

○ さて、話はかわりますが、この頃年のせいか、こんな事があります。本屋さんで、おっ、これは良い本だな、読んでみようと購入して、しばらく読んでいると、あれ、なんか読んだことがある感じがするなと思って、家の本棚を見ると、案の定、同じ本があるんです。これはまだ、ましな方で、全部読み終わってから本棚に入れようとして、まったく同じ本があったりします。こんな事では、新しい本を買って読むよりも、今まで読んだ本を読み返してみようと、本棚にある本で、もう一度読んでみたい本を読み返しています。

そんなもう一度読んでいる本で、「もう、不満は言わない」という本の話をします。平成20年に出版された、アメリカのウィル・ボウエンと言う人が書いた本です。

 その中で今更ながら、なるほどと感じたことがあります。それは、いろいろな出来事を見方を変えて前向きのエネルギーに変えるということです。

例えば

問題 → 機会

しなければならない → する機会を得た

困難 → 試練

苦しめる人 → 教えてくれる人

不平不満 → 要望

なるほどという感じです。

 学校には、地域の方から時々、苦情がきます。これを苦情と捉えるか、チャンスと捉えるかです。例えば、交通マナーが悪いと苦情がきます。あまり良い気持ちはしませんが、これを良い機会と捉えて、先生方が巡回をします。これは、君たちの命を守ることにつながります。また、車が後ろから来ているのに、平気で横に広がっていたり、横断歩道をわたるとき、信号が点滅しているのにゆっくり渡っていたりして、ドライバーの方をいらいらさせたりしていないでしょうか。

 実は、先ほど紹介した本の中に、こんな話が紹介されています。

いつも家の前を猛スピードを出して通り過ぎる若い女性が運転する車にその家の主人は、怖い形相で、スピードを落とせと言ったり、手を振りかざしたりしていました。でも、全然その女性はスピードをゆるめません。

 ある日、また、その女性の車が猛スピードで来ました。主人が諦めてやり過ごしたところ家の前でブレーキがかかりスピードが落ちたのです。

 そばにいた奥さんにどうしてと聞くと、私が笑顔で手を振ったのと答えたということです。

とらえ方、気の持ちようがいかに大切かということです。

誰だって、非難されることを嫌います。非難するとその行動が改善されるどころか、ますますひどくなってしまうこともよくあります。

見方を変え、考え方を変え、言われたことや、されたことを前向きのエネルギーに変え積極的に生きることが自分の人生を豊かにすることでは無いかと思います。

何か、人に言われたとき、知らん顔するのではなく、心を開いて話してみる。あるいは、挨拶でもいいです。道で不満そうに見ているおじさんにこんにちは、と声を掛けてみて下さい。きっと、笑顔になってくれると思います。

挨拶がいかに大切か、朝、校門で登校してくる君たちに挨拶をしていますが、知らん顔の人がいます。しかも、ゆっくりあるきながら知らん顔です。私が門にいるときはもう遅刻ぎりぎりの時です。余裕があるのか尊大なのかは分かりませんが、こっちが挨拶をする前に君たちには挨拶をしてほしいです。出来ればにっこり笑って挨拶してくれれば最高です。1日のスタートをお互い気持ちよく切れますよね。

是非、心掛けて下さい。

○ これから、暑い夏が続きます。勉強(夏期講習)や部活動に一生懸命取り組んで下さい。皆さんが、休み明けに大きく成長して、元気に登校してくることを期待して挨拶と致します。

以上。


 

 

7月(文月)の言葉(足るを知る)


 足るを知ることがないということは、満たされることがないということ。常に不満が残るので、心穏やかに生きることができなくなってしまいます。満足することを知っている者は、心豊かに生きることができるんだよ、と、老子は説いています。

 

足るを知る=満足することを知ることは、実は非常に難しいことだと思います。人は、日常の生活の中で、よく他人との比較をしてしまいます。他人の状況を見て、良いなぁとうらやましがったり、時には嫉んでしまうこともあります。しかし、ふと自分を振り返ってみたとき、結構自分は自分で頑張ってきているものなのです。何事も、他人に流されるのではなく、自分自身を顧みて、自分にとっての“足る”を知ることが大切なことなのだと思います。非常にシンプルなことですが、それが、できそうでいてできないことで、実は、本当の意味で幸せになるための鍵なのかもしれません。

「足るを知る」というと、「欲張らずにほどほどのところで満足すれば良いのか~」
と解釈してしまうかもしれません。 

 しかし、老子の言う「足るを知る」というのは、そのような「仕方なく満足する」という消極的な意味ではありません。「これで良い」のではなく、「これが」良いと思える生き方です。今の自分自身に満足することこそが、「足るを知る」ことなのです。

自分が持っているもの、自分が身につけてきたもの、自分がこれまで得てきたものを認め、受け入れ、まずはそれに満足する。もちろん、上を目指すことも大事なことですし、“欲”もあるからこそ人は努力することができます。
「人に良く見られたい」「人から好かれたい」「尊敬されたい」
そういう気持ちがなければ、頑張れないことだってあります。

 しかし、そればかりでは心が疲弊してしまいます。どんなに頑張って何かを得ても、
それに満足することなく「もっと、もっと」と次を望むのでは、自分自身が報われません。

時には、自分の内側に目を向けて、「自分はこんなに多くのものを手に入れてきたんだな」と、今までの自分自身を認めて誉めてあげることも大切です。皆さんも、「足るを知る」ことの価値を知り、「志をもって努力する」価値を知るならば、「今は幸せ」と思いつつ、さらなる幸せを目指して、生き生きと生活できるのではないでしょうか。
(書は、倉澤沙綾先生に書いていただいています。今回は紫の紙に白で力強く書いて頂きました、またひと味違います。)

6月の言葉(水無月の言葉)


 2020年度から始まる新しい大学入試「大学入学共通テスト(仮称)」実施の具体案が5月16日文部科学省から出されました。改革の柱は、英検やTOEFLといった民間の検定試験を英語に採用することと、国語と数学での記述式問題の導入です。これまでの「知識偏重」から、思考力、判断力、表現力を問う入試に変えようということと捉えることができます。ただ知識を覚えていれば解けるという問題ではなく、文章や図表、グラフなどを題材にして、そこから情報を編集し文章にまとめる力が必要になるということです。その際、考えた上でどのように表現するかが大切になります。

 そこで、今月の言葉を、論語の有名な「学びて思わざれば則ち罔し。思いて学ばざれば則ち殆うし」としました。その意味するところは、「学ぶだけで、自分で考えなければ、物事ははっきりしない。自分で考えるだけで、学ぶことをしなければ、確かなものにならない。」ということです。

 一生懸命勉強をして知識を得ても、自分でしっかりと考えなければ、その知識が使えるものにはならない。知識はたくさん身につけたけれども、それがどうしたということになってしまうということです。逆に、いろいろ考えても、勉強しなければ、思い込みだけ激しくて、失敗しかねないと言うことです。つまり、勉強して知識を得ることは最低限必要ですが、さらにその知識を使っていろいろ考え自分の力で表現することが大切なのです。2020年度の入試問題を考えても、知識だけではなく、その知識をベースとして、しっかり自分で考え、表現することが大切なのです。つまり、学ぶことと考えることのバランスが大切で、学んでいるときは、ただ学んでいることに満足していないか常に反省すべきであるし、何か強い思い込みがあるときは、果たして本当に学んでいるのだろうかと反省すべきだろうと思うのです。

(書は、いつも、倉澤沙綾先生に書いていただいています。今回は紙の方に色が吹き付けてありまたひと味違います。)

皐月の言葉(千里の行も足下より始まる)


 5月になりました。新緑も美しく、過ごしやすい日が訪れました。さて、4月から一ヶ月が過ぎ、何となくぼんやりした気分の人もいるのではないでしょうか。勉強にやる気が出なかったり、何となく憂鬱な気分になったりといわゆる五月病といわれるものです。そこで、気持ちを新たにするために、老子の「千里の行(こう)も足下(そっか)より始まる」を今月の言葉としました。いろいろ思うところはあってもとにかく「まずは始めよう」ということです。どんな長い道も、歩ききろうとする意志のもとで、最初の一歩を歩き始めなければなりません。途中苦しくなるとやめたいなあと思う心がおきますが、一歩一歩、歩き続けることが大切です。そうすることで、必ずや大きな目標にたどり着けるはずです。

 田中勉さんという方の小冊子「ひとりごと」の中に、次のような言葉があります。

大河の流れ 一滴から

広大森林 一本から

マラソン完走 一歩から

 1日1日の積み重ねで今があります。長い人生です。腐らず、怠らず着実に進んでほしいと思います。
(書は、いつも、倉澤沙綾先生に書いていただいています。今回も趣向を凝らした素晴らしい文字です。)

4月の言葉(夢は大きく志は高く)



 新入生を迎える4月になりました。新たな気持ちで取り組んで行こうと思います。年度の初めに生徒達に伝えたいことを卯月(4月)の言葉としました。高校時代は人の生き方を決める大切な時期です。人間というのは、自分で気付いていない、いろいろな才能を持っています。高校時代は、その才能を発見し、生かす努力をすべき時なのです。

 4月は、始まりの季節です。その意味では、全ての生徒が、自分の夢を実現するためのスタートラインに立ったと言えます。自分の力を信じて、その才能を磨き上げる日々を実践し、自分の夢を叶えていってほしいと思います。「夢は大きく志は高く」どうか、これからの学校生活において焦らず、怠らず目標に向かって一歩一歩着実に進んで頂きたいと思います。そして、夢を志しに変える力を越谷北高校で身につけて下さい。
(書は、いつも、倉澤沙綾先生に書いていただいています。今回も気合いの入った字体で書いて頂きありがとうございます。夢の文字はなんと金色です。)

禍福は糾える縄のごとし(三月の言葉)


 3月になりました。1年間はいろいろなことがありましたが、過ぎてみればあっという間です。今年度も後一ヶ月となりました。相変わらず寒い日が続いていますが、確実に春は近づいています。良いこともあれば悪いこともあるし、悪いことがあれば必ず良いこともあります。そんな思いで、3月の言葉を「禍福は糾える縄のごとし」としました。
 天国と地獄の食事についてこんな話があります。
 食事内容はどちらも豪勢なものですが、1メートルもある長い箸を使って食べるのです。地獄では、その箸で、何とか自分の口へ食べ物を運ぼうとしますが、長すぎるので前の人や隣の人と箸がぶつかって、うまく食べることができません。喧嘩しながらの食事ですから、美味しいはずはありません。
一方、天国では自分が食べるのではなく、自分の箸で前の人に食べさせてあげます。すると、今度は前の人から自分の口へ食べ物が運ばれてくるのです。和気藹々の楽しい食事です。
 世の中はうまくできています。「禍福は糾える縄のごとし」という諺があります。不幸があるから幸福を知ることもでき、悲しみがあるから喜びがあり、他人を思いやり辛抱すれば、他人からも支援や協力を得ることができます。
どのような立場の人でも、この世の中を自分一人で生きていくことはできません。人生に必要なものは、感謝と思いやりです。
 3年生は、卒業を迎えます。これから、いろいろな人生が待っていることでしょう。しかし、どんなことに出くわしても、必ずどこかに光はあるものです。今だけを見て、大変だと考えるのではなく、必ず未来は開けると強く念じて下さい。禍福は糾える縄のごとしです。前向きに負の言葉をはかないで進んでいきましょう。

休眠打破(二月の言葉)


 2月になりました。3年生は家庭研修に今日から入りました。それぞれの志望大学合格を目指し頑張ってほしいと思います。

 いつも3年生がいるのが当然でしたが、いなくなってみて、そのありがたさがわかるということはよくあることです。3年生は1、2年生にとって、目の上のたんこぶという人もいたかも知れませんが、頼りにしていた部分も多々あったと思います。

今一度、3年生に感謝したいと思います。

 ところで、寒い日が続いていますが、この寒さが厳しいからこそ、桜の咲く春がうれしく感じるわけです。

 「休眠打破」という言葉があります。

春に咲くサクラの花芽(かが)(花のめです)は、前年の夏に作られます。そして、その後、「休眠」という状態になります。休眠した花芽は、一定期間、低温にさらされることで、眠りからさめ、開花の準備を始めます。これを「休眠打破」といいます。休眠打破は、この秋から冬にかけて一定期間、低温にさらされることが重要なポイントです。つまり、寒さにさらされないときれいな桜が咲かないということです。
 そして、春をむかえ、気温が上昇するにともなって、花芽は成長「生成」します。気温が高くなるスピードにあわせて、花芽の生成も加速します。生成のピークをむかえると「開花」することになります。
 このように、サクラの花芽の「休眠」・「休眠打破」・「生成」・「開花」は、秋から冬にかけての気温と春先の気温に、大きく関係しているということです。
 冬のない常夏の国では、日本のサクラは、美しく咲かないそうです。サクラは、四季のある美しい日本の国で進化した植物ということなのです。

 私は、なるほどと思うと同時に、人間にも、ある程度の「寒さ」が必要なのかなと思います。それは、試練とか、困難とか、苦労とかにあたるのかなと思います。それを、くぐり抜け、「休眠打破」しないと花は咲かない。この「寒さ」から逃げないで、いかに頑張るかでどんな花が咲くかが決まってくるように思います。3年生に美しい桜が咲くことを祈っています。

 1・2年生の諸君は、3年生がいないこの時期、「休眠」という状況かもしれませんが、しっかり4月からの目標に向かって準備をし、努力をしていただきたいと思います。そうすることできっと「休眠打破」し、すばらしい新学年をむかえられると思います。そして、一回りも二回りも大きくなった、新2年生、新3年生になることができると思います。
(なお、書は、倉澤沙綾先生に書いていただきました。今回も気合いの入った字体で書いて頂きありがとうございます。)

やり抜く力(1月の言葉)

1月の言葉

 「やり抜く力」が大切
 「情熱」と「粘り強さ」を忘れないで!

この言葉は、私が、2学期の終業式の式辞の中で話した言葉です。

その時の式辞を掲載します。

「おはようございます」今年も、後りわずかになってきました。昨日は冬至でした。一年で一番夜が長い日でした。冬至の日には、カボチャを食べてゆず湯に入れば、風を引かないと言われています。昨日は、カボチャを食べてゆず湯に入りましたか?
 さて、今年もいろいろなことがありました。
いくつかをあげてみました。まず、
・米オバマ大統領が現職の米大統領として初めて広島を訪問しました。
2年生の皆さんは、平和記念資料館で、オバマ大統領が折った折り鶴を見たと思います。
 それから、
・英国の欧州連合離脱
・選挙権年齢が18歳以上に引き下げられて初めての、夏の参院選挙
(投票した生徒もいると思います)
・フランス南部のリゾート地ニースでのテロ
・スマートフォン向けゲーム「ポケモンGO」のブーム
・アイドルグループ「SMAP」が2016年12月31日をもって解散
・イタリア中部でM6.2の地震が発生
・オリンピック「リオデジャネイロ大会」
・広島東洋カープがセ・リーグで優勝、25年ぶり7度目
・台風の発生や11月の雪などの異常気象
・オートファジーの研究で、大隅良典・東京工業大学栄誉教授のノーベル医 
 学生理学賞受賞
等、いろいろありました。
 その中でも、オリンピックのリオデジャネイロ大会での、レスリング日本女子の快進撃は、印象的でした。
 特に、3階級で金メダルを取った、土性、伊調、登坂の3選手は、試合時間終了間際の逆転で勝っています。その時の新聞は、「このことは決して、奇跡ではない」と報じています。そこには、この選手達を指導したコーチの次のような言葉が載っていました。「大事なことは、終了のブザーが鳴る瞬間まで力を抜かないこと、選手達が、自主的に練習に取り組んできたことが極限状態で生きた。」
 どうでしょうか?特に3年生の皆さん、最後の最後まで手を抜かないで頑張ることが、極限状態の時に生きてくるということではないでしょうか。
 さて、実は、私は、最近車を買いました。今の車は、コンピュータ制御がすごくて、センターラインを超えた時、前や後ろや側面が障害物に接近したときなど、警報音が鳴ったり、車庫入れも自動でしてくれたりします。
 今や、コンピュータ技術はすごいものがあり、人間の仕事をコンピュータが取って代わるとも言われています。つまりAIの発展は目まぐるしく、新井紀子国立情報学研究所社会共有知研究センター長が、2001年に「ロボットは東大に入れるか」(東ロボくん)という人工知能開発プロジェクトを立ち上げて、大学の試験にAIを挑戦させることを始めました。
 スタート時は、「3年でどこかの大学に、6年目にはGMARCHレベルに合格させる。」という目標を立てたそうです。でも実際には、7割くらいは実現できないと思っていたと言っています。なぜなら、AIは文章の意味を理解出来ないからです。ところが、今年度の進研模試では、国公立・私立併せて756大学のうち535大学に80%以上の確立で合格できるという結果がでたようです。「意味を理解出来ない」という限界を持つAIがなぜ多くの受験生より、上位になってしまったのか。
 新井氏は「AIの進歩で失われる仕事は少なくないでしょう。しかし、これまで存在しなかった仕事も生まれてきます。これは産業革命の時もそうでした。今の仕事が無くなったのなら、需要が増えた仕事にうつればいいことです。その時に求められるのが「意味を理解して読む」能力である。」と言っています。行間を読み取ると言うことや、人間特有のいわゆる「あうん」の呼吸もそうだと思います。
 私は、これからの世の中は、人間とAIがうまく共存していかなければならないと思います。AIは、暗記や計算が得意です。膨大なデータの集計・分析や検索も瞬時に出来ます。人間が見落としたミスも指摘してくれます。これらにおいては、人間はAIに勝てません。
 人間に求められるのは、意味を理解して文を読むことや、考えて判断することであると思います。いろいろな場面で、自分で考えて、判断して、表現する能力というのは、AIには出来ないことだと思います。特に、自分から多くの人たちと関わり合って協力して学んだり、働いたりということは人間にしかできないことと思います。
 だから、勉強だけでなく、文化祭や体育祭、修学旅行、球技大会等の学校行事は大切です。学校行事などで意見をぶつけ合いながら折り合いをつける経験を積むことで、人間力を高めていくのです。
 人工知能の研究では「フレーム」という言葉が使われます。囲碁やゲームには、絶対的なルールや定められたゴールという枠組み(フレーム)があります。これこそ人工知能が最も得意とする分野です。ところがAIは、フレームを超えた判断をすることが出来ません。つまりとっさの判断をすることが極めて困難であると言うことです。枠組みを超えて判断できるかどうか、AIと人間の大きな違いだと思います。
 最初に話した、オリンピックのレスリングの話の中でも、最後の最後まで諦めないで頑張る情熱のようなものは人間しか持ち得ないものではないかと思います。
 つい最近、私はグリット(やり抜く力)という本を読みました。人生でなにを成し遂げられるかは、「生まれ持った才能」より「情熱」と「粘り強さ」によって決まる可能性が高いということです。
 「やり抜く力」は「情熱」と「粘り強さ」の2つの要素からなるということです。「情熱」とは、自分の最も重要な目標に対して、興味を持ち続け、ひたむきに取り組むこと。「粘り強さ」とは、困難や挫折を味わってもあきらめずに努力を続けることです。才能より、やり抜く力が大切です。頑張って下さい。情熱をもって粘り強くやり抜くことは、AIには出来ないことです。
 私は、皆さんが、放課後等に勉強している姿、しかも、教え合っている姿をよく目にします。頑張っている皆さんに頑張ってというのは失礼かもしれません。でも、言います。頑張って下さい。
 では、皆さんが、元気で新年を迎えられることを願って話を終わります。

あなたが今まく種はやがて、あなたの未来となって現れる

12月、師走になり、「今まく種」とはちょっと時季外れかもしれません、この言葉を思い出したのは、授業観察で夏目漱石のこころを見たからです。受験を控えた3年生を見て、今頑張っていることが将来実る。今を頑張れという気持ちからです。
 この言葉は、目先のことだけにとどまらず、 将来のためにたくさん、いろんな種をまいておこう。
 種をまかずに花が咲き、実がなることはありえない。いま種をまいておけば、いつどんな花が咲くのか期待も持てる。と言うことだと思います。
 そう簡単に諦めるてはダメ、今日の努力は、種まきだと思えば、一粒でも多くまいた方が良いし、種を多くまいた人の方が、何かになり得る可能性は大きいに決まっています。
誰の人生でもない、あなた自身の人生です。あなたの人生を他の誰かに生きてもらうわけには生きません。つべこべ言う前に、実行あるのみです。
 種を蒔いても一朝一夕に目が出るわけではないし、目が出たからといって実がなるわけでもない。種を蒔く前には畑を耕す必要もあるし、蒔いた後には水をやったり、雑草を抜いたり、虫や鳥からも守りつつ、収穫のときを待たなければなりません。ただ、種を蒔かずに収穫することは出来ませんから、未来を見据えながら種を蒔いてほしいと思います。
 一日一日の地道な積み重ねで今日があり未来が開けてきます。未来を信じ今を精一杯生きましょう。
(なお、書は、倉澤沙綾先生に書いていただきました。月毎に字体を考えて頂きありがとうございます。)

創造のある人生こそ最高の人生である(11月の言葉)

 10月はノーベル賞の発表があり、日本人も昨年に引き続き連続の受賞をしました。大変素晴らしいことであり、研究者やこれからの若者達に大きな希望を抱かせることになったと思います。ところで、ノーベル賞は自然科学の3賞と文学賞、平和賞、経済学賞で、数学が含まれていません。このことには諸説ありますが、数学にはノーベル賞の代わりに、フィールズ賞という賞があります。フィールズ賞は、カナダ人数学者ジョン・チャールズ・フィールズ (John Charles Fields) の提唱によって1936年に作られた賞のことです。
 ノーベル賞が年齢制限のない存命の人物へ贈られるのに対し、フィールズ賞はその時点でまさに活躍中の40歳以下の若手数学者に贈賞されているものです。
 なぜ、フィールズ賞の話を出したかといいますと、11月の言葉とした「創造のある人生こそ最高の人生である」は、日本人でフィールズ賞を受賞した広中平祐氏が「生きること 学ぶこと」という著書の中で言っている言葉だからです。
 広中氏は著書の中で、創造の喜びについて、次のように言っています。「創造の喜びの1つは、自己の中に眠っていた、まったく気づかなかった才能や資質を掘り当てる喜び、つまり新たな自己を発見しひいては自分という人間をより深く理解する喜びではないか」と。ここで、以前に紹介した「未見の我」という言葉が浮かびます。まさしく、創造する喜びは、新たな自分を発見する喜び、未見の我に出会える喜びであるのだと思います。では、創造をする喜びはどうすれば得られるのでしょうか。やはり、それは学ぶことによって得られるのではないか、と私は思います。学ぶことにより単なる知識を得るのではなく、学ぶことによって、目に見えないが生きていく上で非常に大切なものが作られていくと思います。それが、「知恵」といわれるものではないでしょうか。知識が単なる記憶したものということではなく、学びの段階を経ることによって人生を送っていく上での糧になる知恵になるのだと思います。では、知恵を身につけるためにはどうすればよいか、それは、学問をするということにつきると思います。広中氏は「学問は愉しいもの、喜びを味わうものだと語りたい」と言っています。学問をすることにより、知恵が身につき、そして、「ものを創造すること」につながり、創造することの愉しさ、喜びが出てきて、未見の我に出会えることにもなるのだと考えます。創造のある人生を送りたいと思います。

理数科説明会挨拶

 平成28年度 理数科説明会挨拶 H28.10.8(土)

○ 中学生と保護者の皆様 ようこそ越谷北高校の理数科説明会へおいで下さいました。こころより感謝申し上げます。私は、校長の尾城と申します。

○ 本校は、昭和44年に創設され、今年で48年目の高校です。県内の進学校はそのほとんどが創立100年を超す伝統校ですが、その中にあって本校は県を代表する進学校となっています。東大・東北大・東工大や早稲田・慶応などの難関大学にも合格者を出しています。施設も老朽化し、自慢できるような施設はないにもかかわらず、確かなバランス感覚をもった、人格高潔で、生徒好きで、勉強好きな先生方の努力と、それに応える生徒達の頑張りにより大きな成果をあげています。  

○ 理数科は現在、県内に県立高校で5校ありますが、本校の理数科は平成元年に県内で最初に設置されています。

○ 理数科には、クラス替えがありません。3年間同じ仲間で、助け合い、切磋琢磨しながら学校生活を送ることができます。つまり、生徒達が互いに高め合う集団となり、卒業後も助け合える生涯の友となります。このことは、何事にも代え難い将来の宝物であると思っています。

○ また、理数科には、普通科と違う特色ある行事等がたくさんあります。それぞれの内容については、これから、担当の先生や生徒から説明があると思います。

○ さて、今年度のノーベル生理学・医学賞に東工大の大隅良典栄誉教授が選ばれたところですが、昨年度のノーベル生理学・医学賞を受賞した、大村智北里大学特別栄誉教授がこんないっています。大村氏が日頃自分に言い聞かせている言葉として、曹洞宗の始祖、道元禅師の「正師を得ざれば学ばざるに如かず」を上げています。

この意味するところは、「正しい師匠(先生)のもとでなければ、学んでいないも同然」ということですが、人は優れた指導者を得なければ、学んだことにならないという意味です。

○ 本校の先生方は、皆熱心で、自分の教科に対してのプロです。本校に入学することにより、素晴らしい先生との出会いがあり、まさに道元禅師のいうところの「正しい師、正師」を得ることができると思います。

 生徒が志望する高見へときっと導いて行ってくれると自信を持って言うことができます。本校へ入学すれば、きっと素晴らしい友達や先生方と知り合うことができると思います。

○本日の、理数科の説明会で皆様が本校の理数科の良さをご理解頂き、高校の選択肢の一つに越谷北高校を入れていただければ幸いです。

 簡単ではございますが、校長からのあいさつとさせていただきます。

知る者は言わず 言う者は知らず(10月の言葉)


「知る者は言わず 言う者は知らず」

この句は、中国の古典、「老子」という書物に載っている言葉です。その意味するところは、
・物事をよく理解している人は、何事もあまり口に出して言わないが、 物事をよく知らない人ほど、何でも軽々しくしゃべるものである。
・物事を本当によく知っている者は、その知識をひけらかしたりはしない。よく知らない者ほど、知ったかぶりをしてしゃべるものである。
・物事を深くよく理解している人は、そのことを軽々しく口に出さないが、 よくしゃべる人は、本当のことをよく分かっていない。 
等々、賢者は黙して語らず的な解釈がされています。

実は、「老子」には、この言葉に続けて、次のような意味が書いてあります。 「本当に物事の真理を理解している人は、自己主張することもなく、ただ、人の中で目立たなく 生きている。こういう人に対しては、世間の人たちが、どのように接したらいいのか分からず、 どうすることもできない存在である」ということのようです。本当の知者は、老子で言うところの 道というものをよく理解し、道と一体化しているので、世間の人にとっては、 つかみどころがない存在ですが、こういう人こそが、最も偉大であるということを言っているようです。 老子の中では、くり返し「道」という言葉を用いて、万物の存在の根源を説明しようとしています。 

私は、この言葉は物事の本質を本当に知ることの大切さを説くとともに、常に勉強することの大切さを言っているように感じます。浅はかな知識で軽々しく喋ることは慎み、自分を高めるために常に勉強しつつ、十を知って一を話すようにしたいものです。

勉強好きであること(9月の言葉)


 「勉強好きでなければいけない。勉強しなければ夢をみることはできない。」

この言葉は、私が、前任校で北原照久氏の講演を聴いた後、直接本人から聞いた言葉です。北原照久氏は、ブリキのおもちゃコレクターの第一人者として世界的に知られている人物です。大学時代にスキー留学したヨーロッパで、ものを大切にする人たちの文化に触れ、古い時計や生活骨董、ポスター等の収集を始めたそうです。その後、知り合いのデザイナーの家で、インテリアとして飾られていたブリキのおもちゃに出会い、興味を持ち収集を始め、地方の玩具店などに眠っていたブリキのおもちゃを精力的に収集し、マスコミにも知られるようになりました。そして、イベントがきっかけで、「多くの人にコレクションを見て楽しんでもらいたい」という思いで、1986年4月、横浜山手に「ブリキのおもちゃ博物館」を開館しました。現在いろいろな分野で活躍をしています。「開運!なんでも鑑定団」に鑑定士として出演していることもよく知られています。
北原さんの経験から生まれた「夢の実現」の話は説得力があります。
北原さんの夢を実現するための10ヵ条はいつ聞いてもその通りだなと思うものばかりです。
1 プラス思考する
2 勉強する
3 素直になる
4 関心を持つ
5 感動する
6 感謝する
7 ツイてるひとと付き合う
8 親孝行する
9 ほめる(相手も自分も)
10 ツイてると思い込む
 親孝行をすること以外はお金がかからない。親孝行をすることの1つとして、自分の誕生日に、親にプレゼントをしてあげて欲しいと語られました。「生んでくれてありがとう」と感謝の言葉と共に、もし、親がいなければ墓参りをすればいいとも。
また、ほめることをどんどんして欲しいとも。常にプラス思考で、”ありがとう”と”ツイてる”を口ぐせにして欲しいと言っています。
もし、ついていないと言ってしまったら、必ず、最後に、「でも大丈夫、本来自分はついているんだから」と必ず自分自身に言っておくことが大切。
また、夢を実現するためには
1 想いを持つ
2 具体的イメージで夢見る(潜在意識に入れる)
3 熱く語る(手助けする人と出会う)
4 目標に向かって突き進む
5 夢がかなう
 熱く語ることでは、妄想と言われても10人に話せば1人くらい「それ良いよ、すごいよ、叶うんじゃない。」と言ってくれる。100人に話せば10人になり、1000人に話せば100人になる。
なるほど、と感じました。
 講演が終わった後の話の中で、北原さんがこんなことを言っていました。
 年齢と共に、記憶力が良くなっていくんですよ。僕は、勉強好きだから、どんどんいろんな事を吸収することができるんです。もっともっとやりたいことを実現していきたいし、いろんなことに挑戦していきたい。フィールドを広げ、事業を世界へ向けて展開していきたいという思いもあります。と、そして、「勉強好きでなければいけない。勉強しなければ夢をみることはできない。」と語ってくれました。
(なお、書は、倉澤沙綾先生に書いていただきました。ありがとうございました。)

凡事徹底(8月の言葉)

8月の言葉は「凡事徹底」です。

この言葉は、よく言われますが、凡事徹底の推奨者であるイエローハットの創業者「鍵山秀三郎」氏がこんな事を言っています。

10年偉大なり、20年畏るべし、30年歴史になる。(50年神のごとし)

当たり前のことをバカにしないで、ちゃんとやるということです。

 少しのことでもちょっとしたことでも、毎日やり続けることにより、微差、僅差の積み重ねが大差となるということです。

 挨拶をする。ゴミを拾う。靴をそろえる。もちろん勉強する等等です。

 三日坊主にならず、小さな事でも続けるということが、やがて大きな差になるということです。微差力が大切です。

 サッカーの日本代表でキャプテンの長谷部誠さんの書いた「心を整える」という本の中に、「整理整頓は心の掃除に通じる」という見出しがあり、こんなことが書いてありました。

 試合に負けた次の日などは、何もしたくなくなって、部屋が散らかってしまう時がある。あの場面でああすれば良かったという未練や悔しさが消えず、自分の心の中が散らかってしまっているかもしれない。そんな時こそ、整理整頓を面倒くさがらなければ、同時に心の中も掃除されて、気分が晴れやかになる。

 整理整頓をすることにより、心の中も掃除され気分も晴れる。

 私は、凡事徹底することが、心の中を掃除することにもなると思います。

 凡事=ABCです。当たり前の事をバカにしないでちゃんとやる。

心がけたいと思います。

学年PTA挨拶

保護者の皆様には、日頃より本校に対しましてご支援ご協力を頂きまして、誠にありがとうございます。心より感謝申し上げます。

 学校の方は、720日に第1学期終業式を終え、夏季休業に入りました。

昨日から、24名の生徒が10日間に渡るカナダへの海外大学派遣研修に出発いたしました。また、理数科では、7月25日から2日間野外実習へ出かけます。

 夏休みの講習も始まりました。多くの生徒が受講しています。

 部活動もパワーリフティング部、新聞部が全国大会へ出場します。その他、紹介しきれませんが、生徒達は非常によく頑張っています。

 かわいくば、五つ教えて三つ褒め二つ叱ってよき人とせよ

という言葉があります。二宮尊徳の言葉といわれていますが、まさに、保護者の皆様がこの言葉のように慈しみ育ててこられた賜と思います。

 本日は学年PTAということで、学年の全体会、各HRの分科会が予定されております。先生方との情報交換、保護者同士の情報交換を通してお子様の成長を支援していくための貴重な場となることを祈念しております。

 また、この会につきましては、理事の皆様を中心に準備を進めていただきました。この場をお借りして感謝申し上げます。誠にありがとうございました。


【3年生】

 さて、本校では「6月段階の第1志望校合格率4割以上」を学校・学年の目標としています。現在、国公立大学希望者195名(224名)、旧帝大などの難関国立大学及び医学部24名(28名)、難関私立大学72名(67名)と聞いています。

 1960年代にアメリカのスタンフォード大学で行われた「マシュマロテスト」いうものがあります。どういうテストかといいますと、

マシュマロを4歳の子どもの前に置き、「私が部屋から出て戻るまで食べてもいいけど、我慢できたら、あとでもう一つあげるよ。」といって、部屋を出ます。そうすると、我慢できずに食べる子と、じっと我慢して待つ子とにはっきり分かれた。そうです。そして、子どもたちを、以後14年に渡って追跡調査をしたら、我慢した子の方が学校でも仕事でもずっと成績が良かった。というものです。まさに、3年生は、「勉強をサボって遊びたいという欲望のマシュマロを今食べるか、我慢して今日の勉強を頑張るか、どっちを取る。」かということです。

 本校の生徒は、頑張るに決まっていますが、高い希望を最後まで諦めないことが実力向上につながります。ご家庭におかれましても、お子様と同じ決意を持って見守って頂ければと思います。

 学校といたしましても、全力を上げて支援に当たります。夏季休業中も全期間を通して、進学講習を実施します。生徒の皆さんにも欲望のマシュマロを食べず、我慢してこの夏を乗り切って頂きたいと思っております。本日は、保護者の皆様にとっても、貴重な情報が得られることを期待しています。


【2年生】

 さて、2年生は、3年生の引退を受け、各部活動の中心として頑張っています。学校行事も含め、2年生がいよいよ北高を背負う時期が来たといっても良いと思います。関西への修学旅行も10月に予定されています。高校生活の中で最も充実し思い出も多く作れる時期かと思います。

 しかし、2年生は中だるみの時期ともいわれます。休みたい怠けたい気持ちをぐっと抑え、来年度の受験に備えた実力をつけなくてはいけません。これから、年度末までをどう過ごしたらよいのか、ということは大変重要です。1学期の成績もそうですが、本校では定期的に模擬試験等を実施しております。その結果は、大学入試までのペースメーカーになると思っています。本日は、お子様の毎日の生活や今後の進路について、貴重な情報が得られることを期待しております。


【1年生】

 さて1年生は、入学後4ヶ月を経てすっかり北高生になってきたと感じております。北高に希望に胸をふくらませて入学してきた4ヶ月前のあの気持ちを忘れないでいてほしいと思います。

 不来方のお城の草に寝転びて空に吸われし十五の心

という石川啄木の詩があります。啄木は若くして逝去(せいきょ)しますが、15歳の頃には、希望に満ちあふれた先ほどのような詩を作っています。どうか、1年生の生徒には、入学したときの希望を持ち続けて、2年、3年そして卒業をしてほしいと思っています。

 入学当初は、中学校までとは全くスピードの違う授業に戸惑った生徒さんもいたとおもいますが、もう勉強に部活動に自分のペースで取り組んでいることと思います。

 しかしながら、お子様がこれからの高校生活をどう過ごしたらよいのか、いろいろな悩みもお持ちかと思います。本日は保護者の皆様にとって、貴重な情報が得られることを期待しております。

7月の言葉




6月15日に、大リーグ、マイアミ・マーリンズのイチロー選手が日米通算4257安打をマークし、ピート・ローズ氏の持つ米大リーグ歴代最多記録を超えた。イチローは、まさに有言実行努力の人である。1992年にドラフト4位でオリックスに入団し、94年から7年連続でパリーグの首位打者になり、その後、2001年に大リーグのマリナーズに移籍し首位打者、盗塁王、新人王、MVPなど受賞し、こつこつと安打を積み重ねついに偉大な記録を打ち立てたのである。会見でイチローは次のように言っている。

「僕は子供の頃から、人に笑われてきたことを常に達成してきているという自負はある。例えば小学校の頃に毎日野球を練習して、近所の人から『あいつプロ野球選手にでもなるのか』と、いつも笑われていた。アメリカに行く時も『首位打者になってみたい。』そんな時も笑われた。でも、それも2回達成した。」この言葉からは、イチローの意地がにじむとともに、努力してきていることの自信ともとれる。

 野球日本代表「侍ジャパン」の監督である小久保氏は次のようなエピソードを語っている。

プロ2年目にパリーグの本塁打王になり、天狗になっていたら、次のシーズンは散々であった。一方イチローは3年連続首位打者にばく進していた。その年のオールスターゲームで外野をイチローとランニングしていた時、小久保がイチローに聞いた。「モチベーションが下がったことないの?」。するとイチローは小久保の目を見つめながら、「小久保さんは数字を残すために野球をやっているんですか?」と言った。「僕は心の中に磨き上げたい石がある。それを野球を通じて輝かしたい。」これを聞いた小久保は、彼の一言で「野球を通じて人間力を磨く」というキーワードを得たと言っている。

 皆さんは、いろいろな夢や希望を持っていると思います。それは心の中の磨き上げたい石であると思います。いろいろなことに挑戦し、努力することで、自分の人間力を磨くことになるのだと思います。イチローは「準備の準備」ということも言っています。準備に入る前にその準備をする。自己管理を徹底してことにあたる。皆さんも、受験の準備の準備をすることで確実に進歩し、目標に向かって進んでいくと思います。頑張りましょう。

(なお、書は、倉澤沙綾先生に書いていただきました。ありがとうございます。)

第2回PTA後援会・理事会あいさつ

皆様、こんにちは。

 本日は、第2回理事会に、お忙しい週末においでいただきありがとうございました。

 また、理事の皆様には、日頃より本校教育活動に、ご支援ご協力いただき、心より感謝もうしあげます。

本校は、隔週の土曜日に授業を実施しておりますが、学校公開ということで、中学生や保護者の方々をはじめ、外部の方が来校されます。本日も午前中は学校公開ということで多くの来校者がございました。

  文化部の皆様には、お手伝いをいただきました。改めて、お礼申し上げます。ありがとうございました。

今年度、全国高等学校総合文化祭には、新聞部が出場することになりました。パワーリフティング部も全国大会に出場します。

  その他の部活動も大変頑張っております。野球部とサッカー部はこれから大きな大会がありますが、暑さに負けず頑張ってもらいたいと願っております。

もう一つは、資料をご覧下さい。本校、平成28年度学校自己評価システムシートがございます。これはHPにも掲載し、公表しているものですが、折角の機会ですので、お配りいたします。

  実は、6月21日(火)に、本校の学校評議員会・学校評価懇話会が開催されました。このシートを元に越谷北高校の教育力の向上を図るために意見交換が行われました。

 本年の重点目標は、

質の高い授業で、基礎基本を確立させ、一人ひとりの学力向上を図る

高い志を醸成し、卒業後も広い視野を持って活躍できる人材を育成する

規律ある生活態度と人権意識を高め、品格ある北高生を育成する

創立50周年に向けて「努力と実績」の教育活動を広く発信する

 という4つの項目からなっており、それぞれの年度目標や方策を定めてございます。

 当日は、5名の学校評議員に加えて、5名の保護者代表の皆様、5名の生徒代表の

皆さんにより、短い時間ではありましたが、それぞれのお立場から貴重なご意見を頂き、私自身改めて、本校教育について深く考える機会とすることができました。

 保護者代表としては、例年、PTA会長、後援会会長、各学年委員長にお願いしているところです。

 この「学校自己評価システムシート」は、今年度の本校の組織的取組を示すものであり、この達成状況は2月に先ほどのメンバーの方々に、評価して頂くことになっております。

 折角の機会ですので、PTA後援会理事の皆様にもご覧いただき、忌憚のないご意見をちょうだいできればと考えお配りいたしました。何かありましたら、遠慮無く、教頭か私までお知らせください。


 ところで、来月7月10日には、参議院選挙が行われます。今回の選挙から選挙権年齢が18歳以上に引き下げられ、大きな関心を呼ぶ選挙になると思われます。共同通信社の18歳、19歳を対象とした参院選に対する意識調査では、投票に行くかどうかに関し、「必ず行く」「行くつもりだ」は52.2%で「行かないつもりだ」「行かない」の24.7%を上回っているとの結果がでたということですが、75%が投票先は未定と答えているとのことです。本校でも、7月11日までに18歳になる生徒もいることから、3年生の
HRにおいて、今回の選挙権年齢が引き下げられたことの意義について説明し、投票日当日が本校は模擬試験の日でもありますから、期日前投票についても説明をしたところです。どうか、保護者の皆様も、選挙に関心を持って頂き、お子様と話して頂き、有権者となったお子様をお持ちの保護者の皆様は一緒に投票に行くなどして頂ければと思います。政治に影響を及ぼすには、まず投票所へ足を運ぶ、そうした自覚を持つ必要があると思います。政治評論家で北海道大学教授の山口二郎氏の著書「若者のための政治マニュアル」にこんな一文があります。

「一票なんて無力なものだとみんな思うだろう。しかし、多くの人が一票を投じれば、それが未来の希望につながる道を作るのである。」

是非、有権者となったお子様には投票に行くよう進めて頂きたいと思います。

 それでは、本日はよろしくお願いします。