SSH
【SSH 】国立科学博物館研修
令和7年2月5日に国立科学博物館での研修に行きました。
大きく精密な標本や、学芸員さんの楽しくわかりやすい解説で、新鮮な体験ができました。
生物の分野では、さまざまな種類の化石を見ることで視覚的に生物の進化を学びました。特定の地域で繁栄した生物も見ることができ、どのような理由で進化したのか、授業で学習した内容との結びつきなど、学びが深まりました。
物理、化学分野では、光、磁気などの身近な現象を切り口に、直感的に自然現象を体感することができました。また、現在の科学の基礎となった研究の装置を実際に動かしてみることで、科学へのイメージができ、理解が進みました。
最新の研究と他分野との結びつきなども知ることができ、研修を通して、教科書の内容の裏の面を知ることができました。普段の授業とは違った角度で科学に対する知見を深めることができました。
【SSH】令和7年2月1日 iGEM出前授業(iGEM TSUKUBA)
令和7年2月1日(土)北高探究の日の午後、生物講義室で筑波大学の学生のiGEMチーム(iGEM TSUKUBA)による出前授業が行われました。
iGEM(アイジェム)は合成生物学に関する世界大会の名称で、この大会に参加している本校卒業生を含む大学生のグループがiGEM TSUKUBAです。
iGEMおよびiGEM TSUKUBAについて詳しくは、iGEM TSUKUBAのHP(リンク)をご参照ください。
今回は、『不可視対象への挑戦』という題で、箱の中の構造を『仮説・実験・考察』によって検証して明らかにしていくことで、研究のプロセスを体験するというものでした。
まずはiGEMに関する説明、今回の授業の目的と手順などが説明されました。
参加した生徒たちは興味津々です。
机上のお菓子の箱は息抜きのためのおやつ・・・ではなく、今回の実験対象、「謎の箱」です。
今回の出前授業のために、チームメンバー総出でおかしを消費し、箱を集めたそうです。
まわりはテープで留めてあり、中はもちろん見えません。
動かすと、中で何かが転がっている様子・・・
まずはいろいろ動かしてみて、中の様子を予想します。
磁石やものさし、電子てんびんなど様々な器具を使って実験をしますが、器具は自由に使えるわけではありません。
実験の計画を立て、「何の目的で、どのように調べるために、何を使うか」をしっかりと説明しないと器具を借りることができません。(器具の借用には時間制限もあります)
まるで、本当の研究のようですね。
実験をした結果は、成果報告書として提出しホワイトボードに貼り出されます。
他の班の結果も含めて「結果→考察→仮説→実験→結果→・・・」のサイクルを繰り返していきました。
自然と、班を超えたディスカッションが生じています。合同研究でしょうか。
ついに2班が合流してしまいました。
このグループは、後に主張の違いから再分裂し新しい2つの班に再編成されました。
白熱する議論は、予定していた時間を延長させることになりました。
各班から、予想した内部構造について発表をしました。
班によって異なる予想の部分もあります。
はたして、内部構造を看破した班はあるのでしょうか。
最後に、箱の中身を開けて見てみました。
そうなっていたのか!歓声が上がりました。
かなり正確に内部構造を予想できていたのですが、みんなが予想もしていなかったギミックが仕込まれていました。
色々試している中で「なんでこうなるのだろう?何の音だろう?」と思っていたことの答えでした。
最後に授業者からの総括です。
研究は、「本当に難しい、だからこそ、楽しい!」
在学中も課題研究に一生懸命だった卒業生によるお話でした。
参加した生徒たちもとても楽しかったようで、また挑戦したい!とのことでした。
終了後も、研究について、大学について、その他いろいろなことを大学生と話していました。
iGEM TSUKUBAの皆様、ありがとうございました。
【SSH】理数探究・英語プレゼンの準備
本日の6限の理数探究の時間、2年生の理数科は課題研究のプレゼン準備をしました。
埼玉大学のTammo Reisewitz先生に、スライドの内容や英語の表現について助言をもらいました。
3年次のプレゼンはすべて英語。もちろん、自分たちでスライドを作成します。
SSH生徒研究発表会にむけて少しずつブラッシュアップしていきましょう!
【SSH】令和6年度理数科2年集中実験講座
令和6年12月24日と25日の2日間、理数科2年生が本校において集中実験講座に参加しました。
まずは全員物理室に集合。これからいよいよ実験講座の開講です。
その前に、班分けを行いました。「初日物理、2日目化学」「初日化学、2日目物理」の2班に分かれての参加です。班分けはなんと、、、生徒の発案により、クラス全員がアンケートフォームで回答する方法で決めました。しかもそのアンケートフォームは、生徒が即興で作成しネット上にあげたもの。北高生の行動力は素晴らしい。
無事にアンケートを集計し、班分けもスムーズに完了しました。
開講式です。教頭先生と理数科主任の先生からお話を頂き、実験の意義を理解しモチベーションも上がったところで、実験のスタートです。
【物理】
まず、デジタルマルチメーターを用いてコンセントの電圧を測定しました。コンセントに挿すことができるという貴重な体験に、ワクワクドキドキ感が、生徒から伝わってきました。
ACアダプターやモバイルバッテリーなどの電気機器の電圧も測定してみました。
電源装置に、抵抗値の等しい10個の定抵抗器を直列につなぎ、各区間の電圧を測定しました。複数区間の電圧を測定することで、すべての区間を測定しなくても各区間の電圧を推定することができます。授業で習ったことを実験で実際に確認することができました。その他にも、定抵抗と可変抵抗を直列に接続し、定抵抗や可変抵抗の電圧を測定しました。
午後は、抵抗値の変化について実験を行いました。温度の高低や光の有無によって、抵抗値に変化が生じることが分かりました。電子の動きに変化が生じるので、抵抗値に変化が生じるようです。
いよいよ物理班の最後の課題、探求活動です。
「暗くなると知らせてくれるセンサーシステム」「明るくなると知らせてくれるセンサーシステム」「熱いと知らせてくれるセンサーシステム」「温度を測るセンサーシステム」の開発です。
どの班も、様々な条件を変化させながら試行を重ねていました。完成した時には拍手や歓声があがり、班員と喜びを分かち合っている姿も見られました。
【化学】
まずは、様々な金属イオンを試薬と反応させ、沈殿・水溶液の色を確認しました。例えば、硝酸アルミニウム水溶液に水酸化ナトリウム水溶液を滴下すると、少量では水酸化アルミニウムの白色沈殿が生じますが、過剰に滴下するとその沈殿が溶解し、溶液が無色透明になりました。不思議ですね。
反応によって刺激臭が発生する場合は、ドラフトという機械の中で反応させます。
濃硝酸と鉄の反応では、最初に少しだけ反応はあるものの、すぐに反応が止まりました。酸化膜が鉄の表面を覆ってしまい、反応しなくなるようです。
希硝酸と銅の反応では、発生する気体を水上置換法で集めました。ビーカー内に空気が入らないよにセッティングするのに苦労する生徒もいましたが、なんとか準備が整い、いざ実験開始!
ビーカー内に反応によって発生した気体がある程度集まったところで、コマゴメピペットで空気を注入。すると、無色透明だったビーカー内の気体が、少し茶色に変化しました。なぜ???実は、反応によって発生していた気体は一酸化窒素で、それが空気中の酸素と反応して、茶色の二酸化窒素が発生していたのです。
次は、過酸化水素水を用いた酸化還元反応についての実験です。過酸化水素は、反応する相手に応じて酸化剤にも還元剤にもなることができるって、これまた不思議です。
色々な水溶液の電気分解です。水溶液内に溶解していた金属が電極に析出する様子に、多くの生徒は驚いていました。
最後は「ガラス細工」に挑戦。真っ直ぐなソーダガラスを熱し、伸ばしたり、曲げたり、空気を入れたり等、創意工夫を凝らした作品づくりに励みました。中には、音楽の楽器であるトライアングルやバスケットゴールを出す時に使用する道具のようなものを作った生徒も。皆、楽しそうに取り組んでいました。
閉講式です。代表生徒から感想を発表してもらいました。「考える力が身に付いた」という言葉から、今回の実験講座が非常に有意義なものだったことがうかがえます。
これにて、2日間取り組んだ実験講座が終了です。生徒は目を輝かせながら様々な実験に取り組んでいました。大きく成長した理数科2年生達の、今後の更なる活躍に期待です。
【SSH】SSH講演会
12月16日月曜日に越谷北高校しらこばと会館で、理数科・理系部活生徒対象にSSH講演会が行われました。
東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻 ゲノム人類学研究室助教の小金渕佳江先生に、「私たちはどんな生物か?ゲノムが明かすヒトの軌跡」という題で講義をしていただきました。
ヒトのゲノムを解析することで、遺伝的な違いからヒトがどのような自然選択を行い進化してきたのか、多様性の解明に繋がります。
人類学は集団遺伝学や生物人類学だけでなく、霊長類学や地球科学、医学考古学など様々な視点が必要な複合科学です。
学問同士の結び付きを実感するとともに、進化、遺伝、ヒトの持つ多様性が形成される過程について考えるきっかけになりました。
また、研究活動の様子などを紹介いただいたり、講演後の質疑応答では、講演を通して出た疑問を複数人が先生に質問して知見を深めました。
講演会の後、わたしたちは
「自分の興味ある分野でもゲノム解析などの方法で遺伝子を分析する技術が用いられていて、人類学とも似ているところがあるが、ゲノム分析の結果の考察を文化的な視点から行えるという違いが興味深かった」
「考古学、歴史、生物科学、環境学、地理など他教科との関連性について考えながら講演を聞く事ができ楽しかった」
「人類の起源を辿るという目的のために、考古学、地学、生物学など様々な分野から迫っていく様子が、一つの問題にたくさんの解法があることもある数学の問題みたいだと思った」
「農業と人間にはやはり深い関わりがあり、農業が行われていることが酒の強さ弱さに繋がるとは思わなかったので、さまざまなデータを元にしてそういう結論に至る先生がすごいなと思った」
など、感想を話しあいました。