校長室より

校長通信

6月の言葉(最高の人生)



 「毎日を人生最後の日のように生きれば、間違いなく最高の人生を送れる」
 この言葉は、スティーブジョブズが17歳の時に出会った言葉だそうです。それ以降、ジョブズは、毎朝鏡を覗き込んで、こう自問し続けました。“もし今日が人生最後の日だとしたら、今やろうとしていることは、本当に自分のやりたいことだろうか?”そして、その答えがノー
である日が続いたときは、何かを変えなきゃいけないんだってわかったよ。と言っています。ジョブズほどの天才でも、若かりし頃から、毎日を必死に生きていたということに感動を覚えます。後悔しないように生きるということは、大変難しいことです。でも、今日が最後の日だとしたらと考えたら、11秒たりとも無駄にしたくはないと思うでしょう。困難なことに出くわした時、簡単にあきらめてしまったりしたら、それは自分自身を裏切ることになるでしょう。こんな言葉もあります。私の好きな言葉ですが、「楽な方を選ばずに、楽しい方を選べ」という言葉です。言葉を変えて言えば、何事も楽しんで前向きに取り組んだ方が、生きていて楽しいよ。ということです。まだまだ先が長い高校生に、今日が人生最後の日と思えと言ってもなかなか実感できないでしょう。でも、そう思って、今後の日々を過ごした人とそうでない人とでは、そう遠くない未来で大きな差になって表れてくると思います。今を精一杯生きる、大切なことですね。
(書は、倉澤沙綾先生に書いていただいています。今回も工夫を凝らしていただきすてきな書になっています。)
0

五月の言葉(黙して)



黙してこれを識し、学びて厭わず、人を教えて倦まず   孔子

 4月に行われたオリエンテーション合宿で、この言葉を生徒に話しました。黙って聞いて物事を知る。勉強に飽きることがない。人に教えて嫌になることもない。つまり「聞く→考える→教える」が学びの基本姿勢である。わかると言うことを考えた時、「わかる」とはそれを知らない人にわかりやすく説明すること、つまり教えることが出来れば本当にわかったということである。アインシュタインがこんなことを言っている「あなたの祖母に説明できない限り、本当に理解したとは言えない」と、祖母でもなんでもわかっている人がいるかも知れないので、この例えは少し失礼かも知れないが、言いたいことは、知らない人が理解出来るようにわかりやすく説明することが出来れば、そのことについて理解をしているということなのである。

 人は、誰でも興味のあることにはエネルギーを注ぎ、自ら学ぼうとするわけですが、学ぶことだけではなく、学んだことやわかったことを、一つひとつ懇切丁寧に人に「教える」ことはもっと大切なことなのだと、この孔子の言葉から考えさせられます。

 生徒達は、卒業した後、社会で働き、様々なことを吸収することでしょう。時が経ち、人を指導する立場になった時、「黙してこれを識(しる)し、学びて厭(いと)わず、人を教えて倦(う)まず。」という言葉を思い出して、未来を切り拓き社会に貢献する人を育てる人になってほしいと思います。
(書は、倉澤沙綾先生に書いていただいています。今回も工夫を凝らしていただきすてきな書になっています。)

0

四月の言葉(不来方の)



 この詩は、夭折した石川啄木が旧制盛岡中学校の生徒のころの自身を回想した一首です。石川啄木といえば、一握の砂(いのちなき砂のかなしさよ さらさらと 握れば指のあひだより落つ 等)にあるように寂しい感じの詩が多く知られています。しかし、この詩には、十五歳の頃の、希望と夢が大きく謳われています。これから何にでもなれるという大きな夢や希望が空に吸われるという表現に表れています。十五歳という節目の年に、大きな希望と志を天高く思ってほしい。

 四月、新入生が入学してくる。本校記念すべき50期生である。皆さんそれぞれが、高校生活への大きな期待を持っているはずである。その期待に応えるべく越谷北高校を育てていきたい。新入生はどうか今の気持ちを忘れず、新2年生新3年生は入学したあの時の気持ちを今一度思い出し、新たな気持ちで、新年度をスタートさせてほしい。

星雲の志を忘れることなく。

(書は、倉澤沙綾先生に書いていただいています。今回も工夫を凝らしていただきすてきな書になっています。)

0

SSHに指定されました。

 SSH(スーパーサイエンスハイスクール)に平成30年度から5年間指定されました。
埼玉県で最初に理数科を設置した学校として長年の悲願でした。本校の今までの先生方生徒の皆さんの探究する学びの姿勢が評価されたものと思います。今後SSHを契機に本校の教育を学校全体で高めて行きたいと思います。

本校のSSHによる成長物語を以下の図に示しました。



 生徒が持っている「課題発見力」という種子を健全に芽吹かせるためには、「知識・教養」という土壌が必要です。この土壌を豊かにするために、単元型教科間連携・テーマ型教科間連携といったクロスカリキュラムによってリベラルアーツの醸成を図ることを計画しています。

土壌をより豊かにするためには元肥も必要です。そこで学校設定科目の理数総合で、自然観察・科学的体験を積みます。

  

 課題発見力の芽生えには水と追肥、そして太陽光が必要となります。水や追肥は科学的スキルを身につけるための学校設定科目を想定しました。理数探究・理数数学探究・科学英語さらにスキル習得型教科間連携を有効に活用し育てていきます。なお、太陽光は大学等外部の連携を想定しています。

初めは小さな芽生えですが、日々のアクティブ・ラーニングによって根や葉を伸ばし、互いに協働することでチーム力を身につけながら生徒たちは一本の樹木に成長していきます。

  

生徒たちは潜在的に持っていた探究心を知識・教養の土壌に根深く広げていきます。理数探究の中で実践する各種の研究活動を通して、「課題解決力」という幹が太く成長します。また、大学等から最先端の話題提供や研究支援という日の光を受けることで、新たな探究心という葉を広げ大きく育ちます。

  

 3年間の高校生活の中で実施した研究成果は、多様な花として表現しました。多様な花はやがて実を結び、未来へ続く新たな課題発見力という多様な種子をつくります。これらの種子は大学・社会という次のステージで芽吹き、大きな花を咲かせていくことになります。


 以上のような成長物語をSSHで実現したいと考えています。


 

0

大好きな花を育てるように(3月の言葉)



 卒業の季節になりました。今月の言葉は、どこかで見かけた言葉で、素敵だなと思っていた言葉です。卒業生にも在校生にも自分を育ててほしいと思っています。大好きな花を育てるように、自分を育てる。きっと素敵な自分に育つと思います。この世の中で自分という人間はただ一人です。自分の人生を誰かに変わって歩いてもらうわけにはいきません。自分の人生は自分で責任をもって誠実に真っ直ぐに生きる他はないのです。世界でたった一人の自分を大切に大好きな花を育てるように大切に育てていってほしいと願います。

 3年間学んだ学舎を巣立っていく卒業生の皆さんが、大切に自分を成長させ、日本のみならず世界の様々な分野で人々の幸福に貢献する人になってほしいと思います。本校での学びは、卒業生の皆さんに探究する心を芽生えさせたはずです。どんな分野に行こうとも探求心を忘れず、推論することを忘れないで下さい。

 数学者の新井紀子氏が、書いています。

「世の中の「困ったこと」を見つけて下さい。そして、できない理由を探す前に、どうやったらその「困ったこと」を解決できるか考えてください。」

 これからのAI時代を生きる生徒達に、ぜひ人間にしか出来ないことを考えていってもらいたいと思います。
 (書は、倉澤沙綾先生に書いていただいています。今回もすてきな書になっています。)

0