KITAKO NEWS FLASH

被災地に学ぶ 第2号

埼玉新聞 2月5日(日)朝刊 「被災地訪問報告会」が掲載されました。
HPでは、本校生徒の感想を掲載し、訪問前と訪問後の思いを伝えたいと思います。
岩手県立高田高校は本校K教諭の母校である。311以来、時が止まったことを
象徴する時計です。「しかし時計は止まっていても、歩みは止められない」K教諭談
以下に 2年 女子生徒 Kさんのレポートを掲載します。

 被災地の様子を目の当たりにしてみると、その光景は言葉も出ないほど圧倒されるもので、重々しい現実をつきつけられたような気がしました。陸前高田市の海岸近くは、震災前に都市であったとは思えないほどほとんど何もありませんでした。市の中心部である市役所とその周りにあった消防署や図書館、市民体育館などはかろうじて残っていたものの、窓ガラスはほとんど割れ、ドアは外れ、中を見ると瓦礫の山。その山の中には本や時計、アルバムやランドセル、車なんかもありました。近辺に住んでいた人が何も持たずに必死に津波から逃げ、家に残されたものたちが津波に流されて瓦礫の山の中に入ったのかなと考えました。その中にはきっと、誰かが宝物として、大切な思い出として残してきたものもたくさん埋まっているのだろうなと思いました。

 
一番印象に残っているのは県立高田高校で見た光景でした。一階がつぶれた部室棟、原型をとどめていない崩壊した体育館、窓やドアが外れた教室、天井の落ちた廊下を見ると、ここで自分と同じ高校生が何人命を落としたのだろうと胸が痛くなりました。崩壊した学校のあちこちを見て回っていると、一人の生徒のノートを見つけました。中を見ると、現代社会の授業の板書と思われる内容が綺麗な字で書かれていて、とても見やすいノートでした。このノートの持ち主は真面目に勉強してきた人なのだという印象を受けました。将来の夢も持っていたのかなと勝手に想像しました。その人が今も生きて夢のために頑張っていることを願いました。私は将来の夢はまだはっきりとは決まっていませんが、この先やりたいと思っていることはたくさんあります。同様に、震災で命を落としてしまった高校生たちも未来に対して強い志を抱いていたに違いないと思います。今、命があって未来がある私たちは、いつか死ぬそのときに後悔することのない生き方をしなければ、と感じました。
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