校長室より

7月の言葉




6月15日に、大リーグ、マイアミ・マーリンズのイチロー選手が日米通算4257安打をマークし、ピート・ローズ氏の持つ米大リーグ歴代最多記録を超えた。イチローは、まさに有言実行努力の人である。1992年にドラフト4位でオリックスに入団し、94年から7年連続でパリーグの首位打者になり、その後、2001年に大リーグのマリナーズに移籍し首位打者、盗塁王、新人王、MVPなど受賞し、こつこつと安打を積み重ねついに偉大な記録を打ち立てたのである。会見でイチローは次のように言っている。

「僕は子供の頃から、人に笑われてきたことを常に達成してきているという自負はある。例えば小学校の頃に毎日野球を練習して、近所の人から『あいつプロ野球選手にでもなるのか』と、いつも笑われていた。アメリカに行く時も『首位打者になってみたい。』そんな時も笑われた。でも、それも2回達成した。」この言葉からは、イチローの意地がにじむとともに、努力してきていることの自信ともとれる。

 野球日本代表「侍ジャパン」の監督である小久保氏は次のようなエピソードを語っている。

プロ2年目にパリーグの本塁打王になり、天狗になっていたら、次のシーズンは散々であった。一方イチローは3年連続首位打者にばく進していた。その年のオールスターゲームで外野をイチローとランニングしていた時、小久保がイチローに聞いた。「モチベーションが下がったことないの?」。するとイチローは小久保の目を見つめながら、「小久保さんは数字を残すために野球をやっているんですか?」と言った。「僕は心の中に磨き上げたい石がある。それを野球を通じて輝かしたい。」これを聞いた小久保は、彼の一言で「野球を通じて人間力を磨く」というキーワードを得たと言っている。

 皆さんは、いろいろな夢や希望を持っていると思います。それは心の中の磨き上げたい石であると思います。いろいろなことに挑戦し、努力することで、自分の人間力を磨くことになるのだと思います。イチローは「準備の準備」ということも言っています。準備に入る前にその準備をする。自己管理を徹底してことにあたる。皆さんも、受験の準備の準備をすることで確実に進歩し、目標に向かって進んでいくと思います。頑張りましょう。

(なお、書は、倉澤沙綾先生に書いていただきました。ありがとうございます。)