校長室より

令和5年度 第3学期始業式校長講話

 令和6年1月9日(火)、第3学期始業式を行いました。また、始業式終了後には、表彰と関東大会の報告会、壮行会を行いました。表彰では、女子都県別対抗戦で優勝した囲碁将棋部の1年生2名と埼玉県高等学校野球連盟賞を受賞した3年生1名を表彰しました。報告会では、囲碁将棋部から女子都県別対抗戦優勝の報告があり、壮行会では、今年度、「県立高校グローバルリーダー育成プロジェクト」に選ばれ、今月シンガポールへ短期派遣となる2年生2名とアンサンブルコンテストの西関東大会に出場する吹奏楽部を激励しました。

 2学期終業式に引き続き、全校生徒が揃って体育館で行いました。以下は、校長講話の内容です。

 皆さん、おはようございます。今日から3学期が始まりました。皆さんが、こうして無事に 2024年をスタートできたことを嬉しく思います。

 まず、最初ですが、本校に4月から留学していたタイ出身のプレオさんですが、留学が終わる3月には挨拶する機会がないので、少し早いですが、今日、挨拶をしていただきます。
それでは、プレオさん、お願いします。
(プレオさん挨拶)

 それでは、講話に戻ります。毎年、新年最初の講話で話をしていることですが、日本に古くから伝わる「一年の計は元旦にあり」ということわざについて、改めて考えてみたいと思います。意味は、新しく迎える一年の目標や計画は、その年の初めに立てなさい、というものです。
 現代は、先が読めない「VUCA」の時代だと言われていますが、こうした古くから伝わることわざの中には、何時の時代も変わらない大事な教えがあると思います。
 このことわざについて調べてみると、その由来は諸説ありましたが、ほかの二つのことわざとセットになっていて、大事なポイントが三つありました。
 一つめの「一年の計は元旦にあり」ですが、一年で言えば年の初め、一月(ひとつき)で言えば月の初め、一日で言えば朝、つまり、何事も最初が大事で、成功するかどうかは、その最初の時間をどう使うか、先手を取れるかどうかで決まるというものです。
 二つめは、「一生の計は勤(きん)にあり」というものです。勤という字は、「勤勉に働く」の勤です。人の一生、つまり、人生は、地道にコツコツ頑張れるかどうかで決まるというものです。

 三つめは、「一家の計は身(しん)にあり」というものです。身という字は、「身体検査」の身で、体、健康を表します。一家、つまり、家族の将来は、家族全員が健康に過ごせるかどうかで決まるというものです。

 言われてみれば、当たり前のことですが、何事も最初の時間を大切にし、先手を取って、健康に気をつけながら、地道にコツコツ頑張るということが、夢を叶えたり、目標や計画を達成するために大事なことということになります。

 先行き不透明で予測困難な時代ですが、こうした時代だからこそ、守りに入らず、攻めの気持ちを持って、最初の時間を大切にし、先手を取る、健康に気をつける、地道にコツコツ頑張るという三つのことを、意識してみましょう。
 私自身も、皆さんに負けないよう、この一年を成長し続ける一年にしたいと思います。
 終わります。