校長室より

休眠打破(二月の言葉)


 2月になりました。3年生は家庭研修に今日から入りました。それぞれの志望大学合格を目指し頑張ってほしいと思います。

 いつも3年生がいるのが当然でしたが、いなくなってみて、そのありがたさがわかるということはよくあることです。3年生は1、2年生にとって、目の上のたんこぶという人もいたかも知れませんが、頼りにしていた部分も多々あったと思います。

今一度、3年生に感謝したいと思います。

 ところで、寒い日が続いていますが、この寒さが厳しいからこそ、桜の咲く春がうれしく感じるわけです。

 「休眠打破」という言葉があります。

春に咲くサクラの花芽(かが)(花のめです)は、前年の夏に作られます。そして、その後、「休眠」という状態になります。休眠した花芽は、一定期間、低温にさらされることで、眠りからさめ、開花の準備を始めます。これを「休眠打破」といいます。休眠打破は、この秋から冬にかけて一定期間、低温にさらされることが重要なポイントです。つまり、寒さにさらされないときれいな桜が咲かないということです。
 そして、春をむかえ、気温が上昇するにともなって、花芽は成長「生成」します。気温が高くなるスピードにあわせて、花芽の生成も加速します。生成のピークをむかえると「開花」することになります。
 このように、サクラの花芽の「休眠」・「休眠打破」・「生成」・「開花」は、秋から冬にかけての気温と春先の気温に、大きく関係しているということです。
 冬のない常夏の国では、日本のサクラは、美しく咲かないそうです。サクラは、四季のある美しい日本の国で進化した植物ということなのです。

 私は、なるほどと思うと同時に、人間にも、ある程度の「寒さ」が必要なのかなと思います。それは、試練とか、困難とか、苦労とかにあたるのかなと思います。それを、くぐり抜け、「休眠打破」しないと花は咲かない。この「寒さ」から逃げないで、いかに頑張るかでどんな花が咲くかが決まってくるように思います。3年生に美しい桜が咲くことを祈っています。

 1・2年生の諸君は、3年生がいないこの時期、「休眠」という状況かもしれませんが、しっかり4月からの目標に向かって準備をし、努力をしていただきたいと思います。そうすることできっと「休眠打破」し、すばらしい新学年をむかえられると思います。そして、一回りも二回りも大きくなった、新2年生、新3年生になることができると思います。
(なお、書は、倉澤沙綾先生に書いていただきました。今回も気合いの入った字体で書いて頂きありがとうございます。)