日誌

【SSH】令和7年2月1日 iGEM出前授業(iGEM TSUKUBA)

令和7年2月1日(土)北高探究の日の午後、生物講義室で筑波大学の学生のiGEMチーム(iGEM TSUKUBA)による出前授業が行われました。

iGEM(アイジェム)は合成生物学に関する世界大会の名称で、この大会に参加している本校卒業生を含む大学生のグループがiGEM TSUKUBAです。
iGEMおよびiGEM TSUKUBAについて詳しくは、iGEM TSUKUBAのHP(リンク)をご参照ください。

 

今回は、『不可視対象への挑戦』という題で、箱の中の構造を『仮説・実験・考察』によって検証して明らかにしていくことで、研究のプロセスを体験するというものでした。


まずはiGEMに関する説明、今回の授業の目的と手順などが説明されました。


参加した生徒たちは興味津々です。
机上のお菓子の箱は息抜きのためのおやつ・・・ではなく、今回の実験対象、「謎の箱」です。


今回の出前授業のために、チームメンバー総出でおかしを消費し、箱を集めたそうです。
まわりはテープで留めてあり、中はもちろん見えません。
動かすと、中で何かが転がっている様子・・・


まずはいろいろ動かしてみて、中の様子を予想します。


磁石やものさし、電子てんびんなど様々な器具を使って実験をしますが、器具は自由に使えるわけではありません。


実験の計画を立て、「何の目的で、どのように調べるために、何を使うか」をしっかりと説明しないと器具を借りることができません。(器具の借用には時間制限もあります)

まるで、本当の研究のようですね。


実験をした結果は、成果報告書として提出しホワイトボードに貼り出されます。
他の班の結果も含めて「結果→考察→仮説→実験→結果→・・・」のサイクルを繰り返していきました。


自然と、班を超えたディスカッションが生じています。合同研究でしょうか。


ついに2班が合流してしまいました。
このグループは、後に主張の違いから再分裂し新しい2つの班に再編成されました。


白熱する議論は、予定していた時間を延長させることになりました。


各班から、予想した内部構造について発表をしました。


班によって異なる予想の部分もあります。


はたして、内部構造を看破した班はあるのでしょうか。


最後に、箱の中身を開けて見てみました。
そうなっていたのか!歓声が上がりました。


かなり正確に内部構造を予想できていたのですが、みんなが予想もしていなかったギミックが仕込まれていました。
色々試している中で「なんでこうなるのだろう?何の音だろう?」と思っていたことの答えでした。


最後に授業者からの総括です。
研究は、「本当に難しい、だからこそ、楽しい!」
在学中も課題研究に一生懸命だった卒業生によるお話でした。

参加した生徒たちもとても楽しかったようで、また挑戦したい!とのことでした。
終了後も、研究について、大学について、その他いろいろなことを大学生と話していました。

iGEM TSUKUBAの皆様、ありがとうございました。