2016年7月の記事一覧
校外実習「川の科学」
(株)建設技術研究所の野中さん、関根さん、吉井さんにご指導していただき、栃木県さくら市にある”鬼怒川自然再生区”で生物・物理・地学の実習を行いました。
今年の参加者は14名、梅雨も明け、絶好の実習日和となりました。
まずは、昨年9月の豪雨によって、この場所がどのように変化したのか、概要を伺いました。ここが昨年の流路で、大水によって70mも奥の方へ移動してしまったそうです。
”川は生きている”という言葉が印象的でした。
昆虫班は、河原を横断しながら、そこに生息する生き物を採集していきました。
環境の変化と共に、生物相がどのように変化するのか分析していきます。
植物班は、昆虫班と同様に各地点ごとの特徴的な植物を採取しました。
大水による河原の変化とそれが植生に及ぼす影響を、昨年のデータと比較・分析します。
物理・地学班は、河原の断面を測量しました。この後、大水の影響を昨年の断面図と比較し検討します。
また、河原の石をハンマーでたたいた時の音を分析して、石の物理的な特徴を調べました。
この実習の成果は、秋に実施される”高校生によるサイエンスフェア”にて報告する予定です。
また、株)建設技術研究所のホームページ(外部リンク)にも紹介されています。
おまけ
ムシトリナデシコの可憐な花です。
実習終了後、冷たいトマトやキュウリなどを会社の方からご馳走になりました。
理数科野外実習2日目
2日目は地質巡見を行い、様々な海食地形を観察しました。
クリノメーターで地層の走向と傾斜を調べました。
グレーディング、ラミナ、スランプ構造、フレイム構造などを見ることができました。
実習は無事終了し、帰路につきました。
理数科野外実習1日目
1泊2日の理数科野外実習が始まりました。
午前中は、東京大学臨海実験所を訪れ、専門家による講義を受けました。
講師は、当実験所助教 黒川大輔先生です。
テーマは、GFPの発生生物学への応用についてでした。
午後は浜へ出て、磯観察を行いました。
ウニ、イソギンチャク、アメフラシなどたくさんの生き物が見られました。
見つけた生物は、図鑑で同定しました。
磯観察の後は、ウニの受精と卵割を観察しました。
受精卵が二細胞期に分かれるところがスクリーンに映し出されると、拍手が沸き起こりました。
二細胞期と初期原腸胚
夜は天体観測です。
土星と火星の間にさそり座の一部が見えました。
土星の輪がくっきりと見えました。
校外実習「川の科学」の事前学習
校外実習「川の科学」の事前学習会が行われました。
この事業は、命の源“水”に注目して、河川の自然環境・利水・治水技術について様々な観点からアプローチを行い、環境学習を通して、将来の進路選択に役立てることを目的としています。
7月29日(金)の現地学習の前に、川と水についての講義、班別学習テーマの確認、班分けなどを行いました。
講師は(株)建設技術研究所の野中俊文先生(農学博士)です。
班別実習テーマ
物理班
・河川の大きさや形状を測ろう
・河川の流れの速さを知ろう
・河川の流量を計算しよう
生物班
・陸域の生物を観察しよう
・水域の生物を観察しよう
・観察した生物の種類を整理しよう
地学班
・単位面積当たりの石の個数を知ろう
・石の大きさを測ろう
・石の種類を分類しよう
・石がどこから来たか調べよう
・川の流れと石の形の関係を考えよう