2019年2月の記事一覧
【SSH】生徒研究発表会
平成31年2月2日(土)、本校しらこばと会館でSSH生徒研究発表会を開催しました。
今年度、取り組んできた生徒たちの課題研究の成果を発表しました。
まずは、理数科1年生の発表です。
1年生は、理数探究基礎の授業で課題研究に関する科学リテラシー、テーマ設定について、研究に必要なデータの扱い方などを学んできました。
今回は、課題研究の中間発表という位置づけで地学分野、生物分野から1班ずつ発表しました。
地学班から「人工ルビーの合成」についての発表です。
電子レンジやテルミット反応を用いて、人工ルビーをつくるという試みです。
いろいろと条件を変えて、ルビー合成の条件を探ります。
次に、生物班「ダメージヘアにならないために」
ヘアアイロンによる熱や、脱色、染色でどのように髪の毛が痛むのかを、液体絆創膏を利用して調べます
次に、理系部活動から、化学部の発表です。
化学部の1年生は、「再結晶時の結晶周辺の濃度測定」と題して、屈折率を用いて濃度の変化を調べる研究について発表しました。
化学部2年生は、「凝固点降下における溶質の挙動」と題して、凝固点降下を用いた分子量の測定について、溶質の濃度を高めた時に起こる不思議な現象についての発表です。
続いて、2年理数科数学課題研究から
「じゃんけんは何人以上から 2つに分けたほうが早く終わるか」と題して、じゃんけんで勝者が決まるまでの試行回数の期待値を求めました。
のどかなタイトルに反して複雑な計算になりますが、漸化式を用いてエレガントに計算しました。
2年理数科物理(力学)課題実験から
「ループレールの力学」の発表です。
どの高さからボールを転がすとループレールを1周することができるか、という疑問からはじまり、鉄球とゴム球の挙動の違いなど、おもしろい結果が得られました。
最後に理数科2年化学課題研究から
「新方川再生活用プロジェクト~雑草による水質浄化(再生)と発電を科学する~」
学校の近くを流れる新方川の河原から採集した雑草から色素や繊維を取り出し、色素増感太陽電池や、水質浄化に使える生分解性吸水性ポリマーの作成を目指しました。
身近な雑草から有用な成分を取り出す可能性を見出すことができました。
それぞれの発表で、参加生徒から活発に質疑応答がなされました。
最後に、SSH運営指導委員の先生方から指導講評をいただきました。
外部参加者の方々にも発表を見ていただき、越谷北高校理数科の1年間の取組みを知っていただくことができました。