2020年10月の記事一覧
【SSH】北高SDGsグリーンインフラプロジェクト現地実習報告(2日目)
北高SDGsグリーンインフラプロジェクト現地実習の2日目です。
1日目とは打って変わって、晴れて気温も上がりました。
2日目は、カヌー体験・自然散策・施設見学(生徒の希望に応じてチームに分かれました)と、宮ケ瀬ダムの視察を実施しました。
カヌー体験は、NPO法人きよかわアウトドアスポーツクラブからインストラクターを派遣していただき、一人乗りカヤックで親水池に漕ぎ出しました。
すぐに上達し、自在に扱えるようになりました。
転覆することもなく、ダム湖というインフラから享受するサービスとしてのカヌー体験を楽しむことができました。
自然散策では、ビオトープが整備されている湖岸のススキ草原~森林を少しだけ歩き、学校周辺では見られないような様々な生物を観察しました。
ススキに寄生する植物のナンバンギセルを見つけました。
参加した生物部員も喜んで写真を撮っています。
昼は宿に戻り、ダムカレーをいただきました。
昼食後、遊覧船で宮ケ瀬ダムのダムサイトへ移動、ダムサイトの視察です。
ダムサイト上から、ダム湖側、下流側を見学しています。
インクライン(ケーブルカー)でダムサイト下へ移動し、見学しました。
大迫力のダムを見上げています。
協力いただいた(株)建設技術研究所の方から、ダムについての説明をしていただきました。
記念の集合写真を撮りました。(写真を撮るときだけマスクを取りました)
ダム下のあいかわ公園で閉会行事です。
1人1人感想を発表してもらいました。
色々と感じたこと、考えたことがあったようです。
今回の現地調査の結果は、協力いただいた(株)建設技術研究所で発表する予定です。
【SSH】北高SDGsグリーンインフラプロジェクト現地実習報告(1日目)
北高SDGsグリーンインフラプロジェクト 宿泊現地実習を実施しました!
グリーンインフラとは、自然が持つ様々な機能をインフラ(公共設備・施設)に活用し、社会問題の解決やインフラの価値を高める取り組みです。
「北高SDGsグリーンインフラプロジェクト」では、(株)建設技術研究所にご協力いただき、様々なグリーンインフラの事例や、河川と町づくりの関係性を調査し、高校生がグリーンインフラの活用や町づくりについて提言することを目標に活動しています。
今年度は、1・2年生25名が参加し、これまでにグリーンインフラに関する学習や、学校周辺のインフラの状況の調査など事前学習を重ね、10月17日(土)、18日(日)に現地実習を実施しました。
一日目は、グリーンインフラの先進事例である南町田グランベリーパークを視察しました。
まず、町田市の担当の方から町づくりとグリーンインフラの活用についてお話を伺いました。
急に冷え込み、冷たい雨が降る中ですがグランベリーパーク内のグリーンインフラ活用状況を調査します。
雨水を排水溝に流すのではなく、石を敷き詰めたバイオスウェル(雨水浸透機能)を利用して地中に浸透させ水たまりができないようにされています。
砂利が敷き詰められているところだけでなく、舗装自体も水を通す(浸透性舗装)になっています。
雨水浸透機能(バイオスウェル)の象徴であるレインガーデンには様々な植物がみられました。
ショッピングモールに隣接した鶴間公園にもバイオスウェルの機能を持つ設備が見られます。
ここでは、ベンチの下に水が浸透する工夫がされています。
住宅街を挟んで境川の状況も調査しました。
サッカーグラウンドの地下にある雨水調節池からの排水を観察しました。
雨が降っていたので、バイオスウェルが機能していることが分かりやすかったようです。
東急田園都市線の南町田グランベリーパーク駅も開放的できれいでした。
雨のため、予定を少し早めて神奈川県清川村の宿泊地へ移動しました。
宿では、広間を使って昼間の視察の結果をまとめました。
気づいたことや考えたことを付箋に書き、大きく印刷した現地の航空写真に貼っていきます。
班ごとに異なる気づきもあり、面白いです。
夕食をはさんで、話し合った内容を班ごとに発表しました。
聞いている他の班の生徒からの質問や意見も活発に出て、予定していた終了時間をオーバーしてしまいました。
まだ話し足りない生徒もいたようですが、二日目に備えて就寝しました。
【SSH】1年理数科 理数探究基礎
理数探究基礎の時間に探究活動に向けた特別授業を実施しました!
化学科の先生にいろいろなお話をしていただきました。
課題研究を行うにあたって必要な視点・考え方を学びました。
・定性的と定量的の違いについて
・再現性について
・実験誤差について
などなど・・・
理数科の1年生たちは、先生の話を聞くだけでなく、話し合ったり、いろいろと意見を出しあったりと、積極的に授業を受けていました。
課題研究は、この後テーマ設定、実験計画と進んでいきます。
今年はどのような研究が行われるか、今から楽しみです。
【SSH】数学課読書感想文発表会
本日の7時間目LHRの時間に、理数科1年生の数学読書感想文の発表会が行われました。
「理数総合」の一環として夏休み中に数学に関する本を読み、感想文を2学期当初に提出します。
その中から選ばれた4人が、それぞれが読んだ本のプレゼンテーションを行いました。
1人目の発表は「黄金比とフィボナッチ」。
黄金比とは1:(1+√5)/2の比率のことであり、この比率は古代ギリシャの神殿からアンモナイトの殻、葉が互いに重ならないように螺旋状に生えていくことなど、様々な生き物にも発見されることを紹介していました。生き物の形に規則性があることの不思議さを改めて思わされました。
2人目の発表は「Newton 別冊 数学の世界 数の神秘編」ということで、連分数の紹介をしていました。
連分数とは分数の分母の中にさらに分数が入って、その分数の分母にも分数が入って……という構造をしているものです。√2や円周率(π)といった数も実はシンプルな連分数で表現できる、その美しさが紹介されました。
3人目の発表は「数字の国のミステリー」。素数を駆使して宇宙人に向けてメッセージを送った話や、3×3の魔法陣(3×3の格子に1〜9の数字を入れ、縦横斜めの数の和がすべて15になる)は1種類しか成立しないことの証明を紹介していました。
4人目の発表は「面白くて眠れなくなる数学」です。身近な話題としてマンホールの形が正方形ではなく円である理由を紹介していました。その後、数学者岡潔の言葉を紹介していました。その言葉とは「数学は生命の燃焼によって作るのです」。理数科として数学を学ぶその根本に迫る言葉でした。