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2022年12月の記事一覧

【SSH】2年理数科集中実験講座

令和4年12月23日~24日、理数科2年生の集中実験講座が行われました!

クラスを2つに分け、物理分野と化学分野で、それぞれ1日に渡って実験実習を実施しました。

(2日目は分野を入れ替えました)

 

開講式では、校長先生、理数科主任のお話の後、生徒代表が意気込みを語りました。

開講式生徒代表挨拶

実験が大好きな生徒達、普段の授業ではなかなかできないような、時間をかけて取り組む集中実験講座にワクワクしているようです。

 

物理分野では、まずデジタルマルチメーター(テスター)を使って、様々な条件で電圧、電流、抵抗を測定し電気や電子部品、半導体素子などの性質を理解していきます。

デジタルマルチメーター

 

抵抗器をつないで、抵抗値がどう変化するかを予想しながら測ります。

抵抗

 

ACアダプタのはたらきも、自分たちで測って理解します。

 

人間の抵抗値を測っています。

 

人間を直列につなぐと、抵抗値はどうなるか?思いついたら、試してみます。

 

11人を直列につないで抵抗値を測ってみました。(結果は・・・内緒です!)

 

可変抵抗器のしくみを考えています。

 

可変抵抗器を分解して、しくみを予想し、検証しています。

 

しくみを解明&説明できました!拍手!

 

午後は、午前中に理解した電気の性質や電子部品の機能を応用し、「明るくなったことを知らせるセンサーシステムをつくる」「水温が上がったことを知らせるシステムをつくる」など、様々なミッションに取り組みます。

 

センサーが反応し発光ダイオードが点灯していることを確認するため、暗幕をかぶる生徒も。

ここにも暗幕をかぶる生徒が・・・

 

実際にお湯を沸かして、まずは電流などにどのような変化が出ているかのデータを取っています。

 

電子オルゴールの音が鳴り響いています。

 

 

一方化学分野では・・・

何より大事なのはケガをしないこと。万一、薬品が目に入ると大変なので、安全メガネをかけて実験に取り組みます。

まずは安全メガネを消毒しています。

 

ピペットの扱い方から確認します。安全に実験を行うため、基本は大事です。

 

まず、様々な金属イオンを含む溶液試料に試薬を加え、沈殿、呈色の様子を観察します。

 

どんな沈殿が生じたか?どんな色になったか?よく観察しています。

 

使う試薬の種類も多く、間違えないように慎重に取ります。

 

綺麗な色に変わると歓声も上がっていました。

 

記録のためにスマホでの撮影もOKです。思い出にもなりますね。

 

続いて、硝酸と鉄、銅の反応。危険なガスが発生するので、慎重に作業します。

濃硝酸に鉄を入れると、すぐに不動態(酸化被膜)で反応が止まります。

 

不動態ができてしまえば、希硝酸に入れても反応しない、はず・・・

 

希硝酸と銅の反応で発生した気体を水上置換法で集めています。

 

化学でも電源装置が登場、電気分解の実験です。

 

溶液に何が起こったか?試薬で確かめます。

 

最後に、ガラスの加工技術の練習です。

何と、手作り駒込ピペットの作製に挑戦しています。

ガラス細工職人かと見まがうような手先の器用さを発揮した生徒もいました。

生徒作 駒込ピペット

 

2日間の集中実験講座、なかなかの長丁場かと思いきや、生徒の感想は「あっという間だった」とのこと。

楽しく、濃密な時間を過ごしたようですね。

科学技術、知識を学んだだけでなく、探究マインドやチームワークを深めることにもつながりました。

この経験を活かして、これからも活躍してくれるものと期待しています!

【SSH】令和4年度 理数探究Ⅰ 中間発表会

12/16(金)に中間発表会が行われました。

数学・化学・物理分野からテーマを選び、数人でグループを組んで研究しています。
今年度は数学2班・化学4班・物理3班の計9つです。

 

化学4班「光化学反応による濃硝酸の分解」

化学3班「金属塩の種類とケミカルガーデンの成長との関係」

物理2班「プロペラの形状と風の関係」

数学2班「コラッツsつ子」

物理1班「ドライヤーの効率的な使い方」

数学1班「レゴブロックの組み合わせの総数」

化学2班「微生物燃料電池の効率化」

化学1班「銅鏡反応の安定化」

物理3班「無回転ボールの軌道の規則性」

来年に向けての参考に参加していた理数科1年生からもたくさん質問がでました。

 

 

 

 

 

 

相互評価シートで生徒同士での評価を行います。

1年生も先輩たちの発表を評価します。

最後に教頭先生からの講評・感想をいただきました。

今回の中間発表で出た意見等を踏まえ、これからも実験や検証を重ね、来年度の生徒研究発表会は英語でのプレゼンを行います。引き続き頑張って課題研究に取り組みましょう!!