2024年5月の記事一覧
【SSH】理数科 理数探究・STEAM探究 課題研発表会を公開します
6月27日(木)にサンシティ越谷・大ホールで開催される課題研究発表会を一般公開します。理数科の2年生と3年生が、それぞれ物理、化学、数学、地学、生物の分野で進めた研究成果を全校生徒の前で発表し、質疑応答を行います。
申込不要でご覧いただけますが、教育関係者やメディア関係の方については事前把握のため、こちらのページよりお申込みいただくようお願い申し上げます。
日時 令和6年6月27日(木)
会場 越谷サンシティ・大ホール
JR武蔵野線 南越谷駅より徒歩3分、東武伊勢崎線 新越谷駅(スカイツリーライン)より徒歩3分
時程
9:00~9:40 開場・受付
9:45~9:50 開会式・開会宣言・校長挨拶
9:50~10:50 生徒研究発表第1部
11:00~12:00 生徒研究発表第2部
12:00~12:30 閉会式・指導講評・閉会宣言
今年の発表内容
●3年生
・Relationship between balloon burst loudness and how it is punctured.(風船の破裂音量と割り方の関係)
・Divide angle equally by folding origami.(折り紙による角の等分)
・Differences in Molluscan Shell Phosphors depending on habitat.(生息地による貝殻光体の違い)
●2年生
・ボルボックス体細胞の単離条件
・砂防堰堤と土砂流の関係について(昨年度の様子)
【SSH】令和6年度 STEAM探究 校内発表会
5月25日(土)理数科2,3年生による課題研究の校内発表会が行われました。
3,4時間目には3年生が発表し、2年生と保護者が見学しました。
3年生は英語での発表になります。
3年生は物理化学数学について研究を行い、今回のテーマは以下の通りでした。
物理1班『Relationship between balloon burst loudness and how it is punctured(風船の破裂音量と割り方の関係)』
物理2班『How to Make a Brighter PET Bottle Lantern in Disaster Situations(災害状況下におけるより明るいペットボトルランタンの作り方)』
物理3班『A Certain Gaussian RAILGUN(とあるガウスのレールガン)』
物理4班『Efficient placement of circulators for room heating(暖房運転時における効率的なサーキュレーターの配置)』
化学1班『How to extract anthocyanin from red perilla (赤ジソからアントシアニンを抽出する方法)』
化学2班『Making biodegradable films from Citrus natsudaidai(ナツミカン Citrus natsudaidai を用いたフィルムの作成)』
化学3班『Compatibility of protective colloids and iron(III) hydroxide colloids(保護コロイドと水酸化鉄(Ⅲ)コロイドの相性 ) 』
化学4班『Differences in Molluscan Shell Phosphors depending on habitat(生息地による貝殻蛍光体の違い)』
数学1班『Divide angle equally by folding origami(折り紙による角の等分) 』
発表の様子
英語での発表でしたがどの班も原稿を見ずに堂々と発表していました。
英語の発音も流暢で素晴らしかったです。
3年生の皆さん2年間の研究活動お疲れさまでした。
【SSH】令和6年度 理数探究 校内発表会
5月25日(土)理数科2,3年生による課題研究の校内発表会が行われました。
1,2時間目は2年生が発表し、1年生と保護者の方が見学をしました。
2年生は生物・地学についての研究を行い、今回のテーマは以下の通りでした。
生物1班『ボルボックス体細胞の単離条件』
生物2班『音楽振動が酵母の発酵に与える影響』
生物3班『ネコハエトリの上昇と光の関係』
生物4班『フラスコモにおける原形質流動の観察』
地学1班『中州が形成される川の条件』
地学2班『堤防による津波被害の軽減』
地学3班『岩石の種類による風化の仕方の違いについて』
地学4班『砂防堰堤と土石流の関係について』
地学5班『地盤改良による液状化対策』
発表の様子
初めて発表を聞く1年生からも多くの質問が飛び交い、活気のある発表会になりました。
発表会を通して更なる疑問や課題も見つかったと思います。
まだまだ研究を深めたいと思いますが、今後は物理・化学・数学分野の研究となります。
今回の研究の経験を活かして有意義な研究活動をしてください。
【SSH】第2回公開講座(6月15日)参加申し込みフォーム
越谷北高校公開講座「高校生と教員の動植物研修」今年度第2回(宮代町山崎山)を6月15日に実施します。
当日は8:50に東武動物公園駅西口に集合、宮代町山崎山の緑のトラスト地などの動植物観察を行います。
野外での動植物の観察を通じて、以下のことを学びます。
生物の基本的な知識
動植物分類の基礎
探究的な学習(生物観察から課題を見出す)
参加ご希望の方は、専用フォーム(以下URLまたはQRコード)からお申し込みください。
https://forms.gle/ZyKkPJe2T4q9Jb7T6
【SSH】5月3日公開講座(寄居町鉢形城周辺)
5月3日(金)寄居町鉢形城周辺にてフィールドワークの公開講座を実施しました。
今回は県内8校から高校生18名、教員5名参加しました。
よく晴れて風も無く、絶好のフィールドワーク日和となりました。
寄居町は埼玉県の北部に位置し、町の玄関口である寄居駅はJR八高線、東武東上線、秩父鉄道の3路線が乗り入れています。
駅周辺はきれいに整備されていますが、様々な路傍の植物を観察することができます。
南口ロータリーで外来植物のビロードモウズイカを見つけました。
葉も茎も細かい毛状突起に覆われておりビロード状になっています。
このような形態で、どんな環境に適応しているのかを考えてもらいました。
水を垂らして、葉が受けた水がどうなるかを観察しています。
駅前通りのツタを観察しています。
どうして壁に張り付くことができるのでしょうか。
どこでも見かけるようになった外来植物ナガミヒナゲシです。
オレンジ色のきれいな花ですが、繁殖力が高く侵入すると厄介な外来種です。
写真のナガミヒナゲシ、すべて同じ種に見えますが、実は2種類が混ざって生えています。
茎を折ると黄色い乳液を出すもの(ナガミヒナゲシsubsp.lecoqii)、白い乳液を出すもの(チグサナガミヒナゲシsubsp. dubium)があります。
言われてみないとなかなか気づかないですが、花や実の様子にも違いがあります。
路傍の植物も、じっくり観察すると興味深い点が見つかります。
カモジグサとアオカモジの違いを観察しています。実のまわりを囲う護穎(ごえい)の内側にある内穎(ないえい)の長さが異なります。
鉢形城公園につくと、ぐっと自然度が上がります。
保護されているカタクリの見られるところで観察しています。
3月頃に開花するカタクリはすでに実になっていました。
カゲロウやカワゲラなどの水生昆虫の成虫がたくさん見られました。
東屋の柱ではハエトリグモ(シラヒゲハエトリ)がカゲロウ成虫(モンカゲロウ)を捕食していました。
クヌギがありました。樹皮の裂け目はどのような適応でしょうか?
荒川河川敷に降りてみます。
環境が変わると、見られる生物が変わります。
川の存在は生物相にどのような影響を与えているでしょうか?
鉢形城側は、川の流れのカーブの外側にあたり、削られて崖になっています。
岩壁にも岩壁特有の植物相が見られます。
クサイチゴの花が咲いていました。
参加者のひとりは、この花の写真をスマホの待ち受け画像にするそうです。
ヌルデの葉裏にハイイロヤハズカミキリを見つけました。
本来はタケの仲間につくカミキリムシです。
近くにモウソウチクの林があったので、そこから来たのかもしれません。
河原の植物を観察しました。
奥がモウソウチクの林です。
この日は条件もよく、合計100種類以上の動植物を観察することができました。
参加者には、探究の視点で動植物観察を行ってもらいました。
探究テーマ探しのためには、好奇心を持ち興味関心を絞り出して観察をすることで、様々な「なぜだろう?」を見出すことが重要です。
参加者の感想(抜粋)
動植物に関する知識のあまりないまま参加したが、いろいろと見ていく中で、少しずつ違いが分かるようになっていった。
知っているつもりの生物でも、分からないことがたくさんあることが分かった。
色々な生物を知ることができた。帰った後も図鑑で勉強したい。
事前に調べていた生物を実際に観察することができて楽しかった。
身近な生物にも研究の余地があることを実感できた。
植物好きや虫好きな仲間がたくさんいて楽しかった。
場所によってみられる虫が変わっていて、図鑑を見るだけでは分からないことがたくさんあると思った。
知識が増えると、色々と気付くことが増えて楽しかった。
参加した生徒たちがほんとうによく観察をしていることに感心した。動植物について学んだことを授業に活かしていきたい。(教員)
高校生が好奇心を強く持って粘り強く生物を観察している様子を見れてうれしかった。(教員)
次回は、6月15日(土)宮代町山崎山で住宅地、雑木林などの動植物観察する予定です。
第2回の申込フォームについては後日公開いたします。
積極的なご参加をお待ちしています。