日誌

2024年7月の記事一覧

【SSH】1年理数科野外実習2日目

はじめに磯観察に行きました。逃げられないように静かに近づいて捕まえようとしています。

 カニやナマコ、ヤドカリなどがいまして。綺麗な魚を捕まえていた人もいました。

これはバームクーヘンの形をしたバス停です。食べようとしている人もいました。

地層を観察し写真を撮っています。

地層の色などの原因を考えることができました。

最後に極相林の観察に行きました。しっかり端を歩いて中に入っています。

展望台までの道です。階段一段、一段が大きく距離が長かったので疲れました。

植生を比べるために写真を残しています。

途中に神社があり、そこで観察しました。登り始める前と比べ木が太くなりました。

この後展望台につきました。草がすごく生い茂っていました。

フェリーが来るまでの自由時間です。改めて岩石などを見ています。

フェリーが来ました。

野外実習が終わりました。実際に見たり触れたりできるいい経験となりました。またクラスの仲も深まりました。事後学習も頑張りたいです。

【SSH】1年理数科野外実習1日目

 7月22日、越谷北高校理数科1年生は、伊豆大島野外実習へ向かいました。

 竹芝桟橋から8時の高速ジェットに乗り込みます。寝ている人がいたり、みんなでワイワイ話して、ワードウルフをしたりして、楽しく過ごしました。

 岡田港でジェットを降り、バスに乗ってホテルへ向かいます。

 こちらは植生調査の様子です。直径や高さを測っていきます。この後の山登り後、別の地点でも調査を行い、違いを調べるため、班内で1人1本ずつ選び、測定しました。

 三原山を登り始めます。三原山を背景に展望台で集合写真を撮ろうとしましたが、生憎の曇天でただ真っ白い雲と写ることになりました……しかし、曇っているということで気温は低めで、少し歩きやすかったです。

 パホイホイ溶岩の観察です。溶岩の形や色、触り心地、座り心地(?)など、様々な観点からの観察を行いました。

 その後、山頂まで登ると三原神社が。各々お賽銭をしたり、水分補給や日陰での一休みをした後、再出発です!

 三原神社からの道を進んだ先には大きな火口が!周りを回っていきます。底の見えない深さにもしも落ちたら……を考えると、震えますね。

 この道では、火山に近付くほど遷移が進んでいない、つまり山を降りて温泉ホテルへと向かえば擬似的に遷移の過程を見られるようになっていることもあり、周りを見ながら、時には写真を撮って進んで行きます。

 が、降りていく道はどうやらかなりの悪路で、多くの人が砂利に足をとられて滑ったり、コケたりしていました。すぐ横が斜面だったりするので、細心の注意を払いながら歩いて行きます。

 無事ホテルに着くと、クタクタになってしまう人が続出。如何に山といえど、長時間歩けば汗をかくもの。早々にお風呂に入っていく人も多くいました。しかしその傍ら元気に卓球をする人も。夜ご飯までを自由に過ごしました。

 こちらは夜、学習会の様子です。班内やクラスで観察結果について話し合ったり、観察中やその後に気になった事などについてを話し合い、発表していきます。どの班も意欲的に活動していました。

 その後はテラスに出て天体観測。強い風が吹き、一方には眩い月、もう一方には雷が鳴る中という状況下で行われました。

 カメラには全然写らず、悔しい思いもしましたが、肉眼では多くの星が捉えられました。さそり座や乙女座などの星座を探して昔の人に想いを馳せてみたり、望遠鏡での観察も行いました。

 充実した一日を過ごし、野外実習一日目が終了しました。明日へのワクワクを胸に眠ります。

 

【SSH】7月13日公開講座(寄居町鐘撞堂山)

7月13日(土)寄居町鐘撞堂山にてフィールドワークの公開講座を実施しました。
今回は、県内から高校生14名、教員3名が参加しました。
雨予報の続く中天候が心配されていましたが、当日は雨も降らず気温も高すぎず絶好のフィールドワーク日和でした。


寄居駅北口に集合し、市街地を抜けて鐘撞堂山へ向かいます。
市街地では、軽く路傍の植物を観察しました。
舗装道路の隙間にはエノコログサやシナダレスズメガヤなどが生えています。
真夏には灼熱の環境になるアスファルトの隙間に生えることのできる植物はどんな特徴を持つのでしょうか。


土壌のあるところは同じ「猫じゃらし」でもオオエノコロが多いようです。
環境選好性に違いがあるようです。


国道を渡って市街地を抜けてくると畑地が増えてきました。
良く知っているはずの野菜でも、意外と見ても分からないものです。


山に入ると、一気に涼しくなりました。
見られる植物も増えてきます。
市街地の近い山林では、もともと自生していたものとヒトが植えたものとが混ざって生えています。
かつて人々が利用していたであろう植物、クワ(絹糸生産のため)やヒメコウゾ(和紙の原料)なども目立ちます。


アジサイにフキバッタの仲間がいました。
参加者はイナゴだと思っていたようです。バッタの仲間は、見分けるのが難しいです。

実は、ここで道を間違えていたことに気が付きました。
鐘撞堂山へ続く筋を間違えてしまっていましたので、引き返しました。すると・・・


参加者の高校生が、「変なキノコのようなものが生えている」と何かを発見!


なんとタシロラン(ラン科)でした!

環境省レッドデータブックで準絶滅危惧、埼玉県レッドデータでは情報不足となっており、県内では10か所ほどでしか記録されていない希少種です。
道を間違えたおかげで、貴重な生物を観察することができました。


またとない機会、じっくり観察します。
タシロランは腐生植物で、自身で光合成をしません。
葉はあるでしょうか?根はどうなっているかな?

 

 


あらためて鐘撞堂山へ向かっていると、道端のミョウガの葉にツノトンボがいました。
羽化したてなのか、触角も翅も垂れ下がっていました。
トンボと名がついていますが、トンボの仲間ではなく、ウスバカゲロウなどと同じアミメカゲロウ目の仲間です。


山に入ったところで、沢に降りてプラナリア探しをしました。


前日までの雨の影響かもしれません、プラナリアは少なかったようですが、それなりに採集できました。
各自で持ち帰り飼育や研究に活用できそうです。


沢沿いで冬虫夏草のカメムシタケを見つけました。
カメムシタケは冬虫夏草の中で数も多く、オレンジ色で目立つため見つけやすいです。
冬虫夏草に興味のある方は、沢沿いの林道などで探してみてはいかがでしょうか。
カメムシタケを見つけたら、その周りに他の冬虫夏草が見つかることも多いです。


というわけで、見つけました。
小さくて分かりにくいですが、樹皮下の虫(おそらく甲虫の幼虫)から白い菌体が出ています。
冬虫夏草の図鑑には載っていなくて、種類は分かりませんでした。


周囲には同じ種類の木がたくさん生えていますが、この木にだけ発生していました。


林道わきにきれいな白いキノコが見つかりました。
ドクツルタケです。一見おいしそう(?)ですが、国内での死亡例もある毒キノコです。


開けたところに出ると、アブ、ハチ、チョウが見られました。
これはコチャバネセセリです。


林内の涼しいところで振り返りをしましたが、写真を撮り忘れました。
駅前で少しお話をして、解散しました。

参加者の感想(抜粋)

以前から見たいと思っていたアマチャヅルを見つけることができて感激した。
アマチャヅルとヤブガラシは図鑑で見るとそっくりでよく似ていると思っていたが、実物を見ると違いがあることに気が付くことができた。

道端のエノコログサやメヒシバなどこれまで目を向けていなかった植物にも興味を持つことができた。

タシロランなどの珍しい生物を見ることができてよかった。

前回までで見た種類を今回見分けることができて面白かった。

学校で参加する屋久島フィールドワークに向けた予備調査ができた。
調査方法の改善点が見つかったので、改善していきたい。

同じような環境でも毎回見つかる生物に違いがあることに気が付いた。
ニッチが合っているように見えても、いたりいなかったりするので、実物を見ないと分からない、気が付かないこともたくさんある。

(教員)鳥を8年ほど続けていて、やっとわかるようになってきた。生徒の皆さんもフィールドでの観察を継続してほしい。

(教員)今回見た植物をリストにしたが、300種弱の植物が記録できた。
市街地、沢、林道といろいろな環境を見たために種数が多くなったのだと思う。
また、道を間違えたおかげでタシロランを見つけることができた。
時には間違えることも大事だと思う。

 

今回のフィールドワークでは、タシロランや冬虫夏草をはじめ珍しい生物を見つけることができました。
希少な生物は、適応する環境が限定的である(ニッチが狭い)ために減ってしまっている(あるいは元から少ない)と考えられるため、私たちから見ると同じように見える環境でも、わずかな違いのためにいたりいなかったりすることに気が付くことができました。
フィールドでの調査は、そういった点に着目してなるべくたくさんの場所を、多くの目で観察することが重要です。

次回の公開講座は10月に春日部市内牧公園での実施を予定しています。
もともとは10月20日(日)を予定していましたが、27日(日)に日程を変更しての実施を検討しています。
9月頃には参加申し込みフォームについてお知らせしますので、高校生、教員でご興味を持たれた方はぜひご参加をご検討ください。

【SSH】第1回SSH運営指導委員会

6月27日の午前中にSSH生徒研究発表会が行われ、午後には今年度の第1回SSH運営指導員会が開かれました。

ご出席いただいた運営指導委員の先生方は以下の通りです。

中澤明様(埼玉大学名誉教授)
井上直也様(埼玉大学名誉教授)
浅野信彦様(文教大学教授)
関根秀明様(建設技術研究所 執行役員 中部支社長)
多久和理実様(東京工業大学リベラルアーツ研究教育院 環境・社会理工学院 講師)

また、埼玉県教育委員会の県立教育指導課よりお二方、JST(国立研究開発法人 科学技術振興機構 理数学習推進部 主任専門委員)より奥谷雅之様にもご出席いただきました。

運営指導委員会では、SSHの昨年度の反省を踏まえた今年度の活動方針が報告され、それに対して、運営指導委員会の先生方から様々なご意見やご指摘をいただきました。

本校の教員からも様々な意見が出され、充実した議論をすることができました。

探究的な活動のなかでのテーマの探し方、実際の生徒の変容、クロスカリキュラムにおける、科目横断的な授業の記録についてなど、どの話題もこれからの越谷北高校の発展に欠かせないものでした。

 

SSHのⅡ期は令和5年度~令和9年度の5年間です。今年はⅡ期二年目ということで、学校全体で様々な取組に挑戦してまいります。

SSHⅡ期の全体像についてはこちら